ペナントレースは長丁場、勝負は後半一気になどと思っているファンもいるかも知れないが、残念ながら誤りだ。かつても書いたとおり、今のペナントレースは短期決戦の集合体なのである。それを理解できたチームが、栄光を掴むと言って良い。明日からの約1か月の夏の陣は、いわば今年4回目の短期決戦だ。ここを大幅に勝ち切ることができれば、すなわち優勝に近づく。
はっきり言って、ここまでのカープの戦い方は芳しいものではなかった。しかし、それでも首位と1ゲーム差である。こんな幸運はない。ならば一気に走るまでだ。この夏場に勝ち込めないようなチームが、覇権を取った例はないのである。
その意味では、いきなり明日は正念場である。相手ドラゴンズの先発は高橋宏斗。ここまでカープは徹底的に苦手にしているし、昨年の今頃のホームゲームであわやノーヒットノーランかというピッチングをされている。ここで躓いたら、後々響くのだ。意地でも打ち込んで勝たねばならないところだ。
そのためには、とにかく後半戦はオフェンスを前面に押し出す野球をやらねばならない。ヒロトのロックなストレートを打ち込むためには、これまで散々見せられてきた非力なバッターの当て逃げ野球ではだめだ。とにかく腹据えて強く振って強い打球を飛ばしていかねばならない。
その意味では、今日の練習に奨成が合流したのは妥当な措置だろう。きっと新井にはできまいと思っていたが、よく思い切ったと思う。奨成の素行云々で一方的に嫌う向きもいるようだが、噴飯ものである。いや、好き嫌いはどうでもいいのだが、足を引っ張ろうとするのは違う。
こうなったら、代打で待機などという黴の生えたような考えは糞食らえだ。断じてスターターでなければならぬ。そして一生懸命単打を打つのが精一杯のバッターを駆逐し、ひと振りでかたをつける野球をしなければならないのだ。
繰り返すようだが、当て逃げ野球はもうたくさんだ。「守り勝つ野球」?ほんと、four letter wordだね。カープの野球は、一貫して打ち勝つ野球、攻撃野球だ。とにかく強く振れ。そして虹のアーチをかけろ。






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