壮大なる大凡戦

とにかく、負けなくてよかったねと思う。そもそも、開幕投手に擬したピッチャーが投げてクローザー出して負けたら、救いようのないところだった。ただでさえ4連敗の内容は酷すぎたんだから。勝ったというのは、その程度では評価してよい。あくまでその程度では。

今日の試合の中身は、3時間半以上もかかったという事実に収斂される。2点によく抑えられたというよりは、相手の拙攻のおかげで2点止まりだったと考えるのが正当である。4－2というスコアの割には案外中身のない試合だったというべきだろう。ひとことでいえば、ビーディとブリンソンに救われた、と評価するのが正当ではないか。

正直な話、相手先発ビーディの内容は、少なくとも今日は、ボロボロだった。あの出来だったら、早いイニングにお引き取り願えたはずだ。それが出来なかったという事実が、まさに今のカープのオフェンスの貧弱さを表しているということである。開幕直後ということを差し引いても、このままじゃ相当苦しい。知ってたけど。

大瀬良はよく粘ったことは認めるが、相変わらず点の取られ方がよくない。何がよくないかと言って、試合の流れを悪くする点の取られ方なのだ。大瀬良に求められるレベルであれば評価は出来ない。とてもじゃないがお立ち台に上がる内容ではなかった。それを安易にヒーロー扱いするから選手のレベルが下がるんだとさえ思う。

だから、今日の試合の内容を良いか悪いかと言われたら、きっと悪い。まあいい内容で勝てないより悪い内容で勝つ方がよいのだが、それにしても程度問題である。今日などむしろ極めて悪い部類に入る試合ではないかと思う。勝てたことはよいとして、こういう試合しか出来ないようでは些か先が思いやられる。

ましてね、性懲りもなく三連覇の残り滓とかが出てきて、まさに当局の「推し活」を見せつけてるんじゃね。前途は暗い。なんせ、伸びしろゼロの選手ばっかり見せつけて、小園を干したい田村を二軍に落としたりするのだから、この組織もまた腐ってるといわざるを得ない。この措置を是とする向きと一緒に、消えてなくなってしまえばいい。