プロスポーツはすべからく結果論でしか語られないから、勝ったという結果がもっともポジティヴに語られなければならないのは間違いない。ましてや順位争いの直接のライバルを敵地スウィープだから、そのことだけ取り上げれば、カタルシスが感じられる試合であったことは確かだ。
だからといって、カープの現状をすべて良しとしてみようというのは、違うだろうと思う。今日の試合、バウアーを攻略して勝てたわけではないし、逆にどうしょうもなくねじ伏せられて苦労したわけでもない。少ないチャンスをものにして競り勝てたと思うなら、いささかおめでたいといわざるを得ない。
もしこの試合勝てなかったならば、きっと大反省の俎上にのぼるであろう1回表の攻撃。送りバントが上手くないのが見え見えの野間にバンドさせようとしてうまくいかず、結果ナックルカーブに手が出ず見逃し三振。これがケチのつけ始めになってもおかしくなかった。
もっというなら今日のスターター。対左打者の被打率が良くないということで左打者並べたのだが、6番サード田中は意味がわからない。正直なにができるとさえ思ったし、結果はその通りだった。相変わらずチビと老兵にこだわるんだねえというほかない。こんなオーダーでは、未来がない。
結局、バウアーを攻略したのは床田だったという結果になった。しかもいずれもホームに帰ってきたのである。加えて、決勝点となった7回表はホームへの走塁も良かった。本当に今日は床田さまざまである。まあ7回は、桑原のエラーと蝦名のスローが緩かったのに救われたのではあるが。
これで5連勝でオールスターブレイクに入ることとなった。首位タイガースとは1ゲーム差。よくこんな悪い野球をやってこれだけの位置につけられてるなあというのが偽らざる思いだ。はっきり言って、これはチャンスだ。これをものにできなかったら向こう何年栄冠から遠ざかることが。こうなったら、意地でも優勝を掴みにいかねばならぬ。
まあそのためには、もう少しオフェンスを強化しないといけない。今日のようなオーダーではまず持たない。バカープファンが喜ぶチビを並べても何も起こらない。後半戦のキーマンはずばり小園だろう。今日も攻守に冴えていたし、よく田中とか矢野とか羽月とか生産性のないのをみんな喜んで持ち上げてるもんやとさえ思う。
もうひとりキーマンを上げるならば、中村奨成だろう。理由は、長くなるから翌日回しとしたい。






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