改めまして、弊ブログをご愛顧の皆様には謹んで新年の言祝ぎ(または寒中のご挨拶)を申し上げます。弊ブログもしつこく続けて、大家こそ変われどこの7月で満17年、そして18年目に突入いたします。今後ともますますのご贔屓をよろしくお願いいたします。
さて、例によってこの年末年始も30日のレコ大、大晦日の紅白、元旦のニューイヤーコンサートを見て過ごした。ただしレコ大はなんとなくだらだらと見ただけだったし、紅白は途中つまらないところで風呂に入った。ニューイヤーコンサートは録画してるのをいいことに第1部を見終わったら早々に就寝したところである。そもそも元旦は酒浸りで昼寝3時間、夜は11時間とまさに爆睡していたのであって、何かしたという印象がそもそも薄い。
レコ大についていうなら、一昨年のDa-iCEの大賞はあまりにも露骨だったという反省があったのだろう。私は曲紹介だとかなんとか見ていた時点でSEKAI NO OWARIの大賞受賞を当てた。そのくらいである。まあ、賞レースというものに権威とか価値が消え失せているから、どうでもよい。こんなもの、「芸能界のドン」とやらが差配しているのを自認しているのだから。
紅白は、郷ひろみが反則的にかっこいいのと、石川さゆりの声が落ちないこと以外にこれといった印象はない。あとはまあ、大泉洋がうるさいというだけか。正直言って彼は、役者や芸人としての価値を否定するものではないが、こういう番組の司会には役者不足だ。しょせんNHKとプロダクションの蜜月の元に生まれた徒花というべきだろう。もっとも、ことしは橋本環奈が存在感を食っていたから、ちょうどよかったのかもしれない。
ただ裏から見れば、最初から興味薄で見ていたから予想よりはよかったともいえることはあった。これまでと違って「チョコレイト・ディスコ」でノリのよいパフォーマンスを見せたPerfumeや、いつもと変わらない出で立ちでいつもどおり歌ったあいみょん、そして大トリに力むことなくいつもどおりに「桜坂」を演じた福山雅治など。もっとも、半分くらいはミスキャストでしょ?といいたい顔ぶれだったのがなんとも興醒めではあったが。トリといえば、もう紅組のトリとして定着したMISIAだが、あれだけの歌声を持っているのになんであんなしゃくり上げるような歌い方をするのかしらね。
ニューイヤーコンサートについては、ちょうど今録画を見直しているところだが、1曲を除いてニューイヤーコンサート初登場の曲で揃えるというフランツ・ウェルザー=メストの野心的な試みを楽しむ場だったのだろう。だろうとしかいえないのは、私はそこまでクラシックに通暁していないからなのだが、やはり伝統の上に安住してはいけないというメッセージなのかなという気もするのである。何事もそうなのだろうけどね。
今年は3年ぶりにウィーンの楽友会館前スタジオからの生中継ということもあって、ゲストに反田恭平を迎えたのもよかった。昨年は約1名場違いなのがいた気がするが、あれはやっぱり興醒めだった。あとは、赤木野々花アナの赤いドレスが美しかったということだろうか。彼女はもともとハーピストのようだが、やはりひとつひとつの言も的確だったしね。
やっぱり、何事もホンモノの芸を見せてくれるのが一番尊いということなんだろうね。ウィーンフィルは別格中の別格としても、やはりちゃんと声を出して生歌が歌える歌手は素晴らしいという当たり前の結論に達するほかないのである。なんせ、今日日それを求めるのが難しくなってるからね。






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