年末年始のどーでもいー話2023

改めまして、弊ブログをご愛顧の皆様には謹んで新年の言祝ぎ(または寒中のご挨拶)を申し上げます。弊ブログもしつこく続けて、大家こそ変われどこの7月で満17年、そして18年目に突入いたします。今後ともますますのご贔屓をよろしくお願いいたします。

さて、例によってこの年末年始も30日のレコ大、大晦日の紅白、元旦のニューイヤーコンサートを見て過ごした。ただしレコ大はなんとなくだらだらと見ただけだったし、紅白は途中つまらないところで風呂に入った。ニューイヤーコンサートは録画してるのをいいことに第1部を見終わったら早々に就寝したところである。そもそも元旦は酒浸りで昼寝3時間、夜は11時間とまさに爆睡していたのであって、何かしたという印象がそもそも薄い。

レコ大についていうなら、一昨年のDa-iCEの大賞はあまりにも露骨だったという反省があったのだろう。私は曲紹介だとかなんとか見ていた時点でSEKAI NO OWARIの大賞受賞を当てた。そのくらいである。まあ、賞レースというものに権威とか価値が消え失せているから、どうでもよい。こんなもの、「芸能界のドン」とやらが差配しているのを自認しているのだから。

紅白は、郷ひろみが反則的にかっこいいのと、石川さゆりの声が落ちないこと以外にこれといった印象はない。あとはまあ、大泉洋がうるさいというだけか。正直言って彼は、役者や芸人としての価値を否定するものではないが、こういう番組の司会には役者不足だ。しょせんNHKとプロダクションの蜜月の元に生まれた徒花というべきだろう。もっとも、ことしは橋本環奈が存在感を食っていたから、ちょうどよかったのかもしれない。

ただ裏から見れば、最初から興味薄で見ていたから予想よりはよかったともいえることはあった。これまでと違って「チョコレイト・ディスコ」でノリのよいパフォーマンスを見せたPerfumeや、いつもと変わらない出で立ちでいつもどおり歌ったあいみょん、そして大トリに力むことなくいつもどおりに「桜坂」を演じた福山雅治など。もっとも、半分くらいはミスキャストでしょ?といいたい顔ぶれだったのがなんとも興醒めではあったが。トリといえば、もう紅組のトリとして定着したMISIAだが、あれだけの歌声を持っているのになんであんなしゃくり上げるような歌い方をするのかしらね。

ニューイヤーコンサートについては、ちょうど今録画を見直しているところだが、1曲を除いてニューイヤーコンサート初登場の曲で揃えるというフランツ・ウェルザー=メストの野心的な試みを楽しむ場だったのだろう。だろうとしかいえないのは、私はそこまでクラシックに通暁していないからなのだが、やはり伝統の上に安住してはいけないというメッセージなのかなという気もするのである。何事もそうなのだろうけどね。

今年は3年ぶりにウィーンの楽友会館前スタジオからの生中継ということもあって、ゲストに反田恭平を迎えたのもよかった。昨年は約1名場違いなのがいた気がするが、あれはやっぱり興醒めだった。あとは、赤木野々花アナの赤いドレスが美しかったということだろうか。彼女はもともとハーピストのようだが、やはりひとつひとつの言も的確だったしね。

やっぱり、何事もホンモノの芸を見せてくれるのが一番尊いということなんだろうね。ウィーンフィルは別格中の別格としても、やはりちゃんと声を出して生歌が歌える歌手は素晴らしいという当たり前の結論に達するほかないのである。なんせ、今日日それを求めるのが難しくなってるからね。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村

投稿日

カテゴリー:

, , ,

投稿者:

コメント

“年末年始のどーでもいー話2023” への1件のコメント

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    永寿嘉福

    父方の祖父母はロシア革命から逃れてきた亡命者かつ少数派の日本定住者だ、と聞いている。自由主義思想の祖父、ユダヤ人の祖母が残留していれば真っ先にチェカ(秘密警察)に連行され強制収容所送りで粛正される可能性が高かったらしい。ユダヤ人の迫害は何もナチスドイツだけじゃない。ロシア革命当時のロシアでも、当然のようにユダヤ人は迫害に遭っている。差別どころじゃない。運が悪ければ命を取られる。
    故祖父がピアニスト、祖父の姉弟が声楽家、祖母の従姉妹がバイオリニストという音楽家の家系なので血は争えない。祖父母の祖国と日本を併せて、身内・親戚の9割が音楽関連の仕事に就いている。主にプロオケで活動する者が多数派で、先日ご紹介した再従兄弟のバリトン歌手ディミトリー・ホロストフスキーが唯一ビッグな存在かな。彼も幼少期からミドルティーンまで本格的にピアノを弾きつつ、並行して声楽にも取り組む。ロンドン在住時の悪友であり、私と同じような道を辿っているけれど、結果は大違い(笑)。

    故父と私は親戚の中では珍種でサラリーマン生活を送っているけれど、副業では20年超ギャラを貰って音楽活動をしている。アカペラ、室内合奏団、ロックバンド3つを主催している。バンドのほうは、デスメタル&ブラックメタルという狂気的で特殊(一般人は10秒も聴いていられない程ハード)な演奏をしている。これは十数年前に、現役大学生のバンドを観に行った時、おっちゃんがやってるヘビメタは緩くてカッタルイと指摘され、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧勢が奏でるデスメタル&ブラックメタルを取り入れるようになった。スピーディーかつおどろおどろしい激しい音源に惹かれた。コレを聴くと、確かにヘビメタはカッタルイ。こういう物騒なメタル系ロックは不良がやるもの、という先入観があるけれど、私がデス&ブラックメタルに転向するきっかけになったメタル系バンドは、東大&東工大の現役生だからねえ。ちなみに、東大生はメタル系の音楽を聴く学生がけっこういる。東大出の脳科学者・中野信子は、一般的にマイナスのイメージを持たれる「メタル」を聴くほうが、むしろ頭は良くなる可能性があると大胆な推察をしている。彼女自身もメタル系ロックに嵌っている。モーツァルトを聴くと頭が良くなるって古い。時代と共に脳が適応する音楽も変化するんじゃないかなぁ。追記すると、東大生の3人に1人がピアノを習った経験があり、5人に1人がバイオリンを習った経験を持ち、メタル系ロックを聴く学生が3割いる、とか。ガリ勉だけで東大に合格する時代は終わった。

    2021年ショパコン2位反田恭平のライバル角野隼斗は、反田には及ばなかったけれど、3次予選まで進出している。角野は東大大学院・情報理工学系研究科創造情報学専攻にて機械学習を用いた自動採譜と自動編曲について研究。修士課程卒業という秀才でもある。東大大学院卒生がショパコンに出場するなんて、一昔前なら考えられなかった。しかも東大院卒生の職業がピアニストなんだから、時代も変わった。ちなみに反田と角野のコンサートチケットは常に即完売という盛況ぶりで、こういう本格派音楽家の人気が上昇するのは良い傾向だと思うね。角野はジャズのアドリブもやる。天才。

    大晦日からデスメタルのライヴ4連チャンで、発散を通り越してフラフラ。仕事始めの前に「デス」を迎えることのないように。

Иван Иванович へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)