いや、本当におなかいっぱいになった。といっても、夜食を飽食したわけではない。サッカー天皇杯準決勝のサンフレッチェ対パープルサンガの試合が、あまりにも濃い内容だったからである。特に後半のサンガの追い上げというか、指揮官であるチョウ・キジェの執念はすばらしかった。最終的にはエゼキエウとベン・カリファの個人技で勝ち越しはしたが、正直ヒヤヒヤした。でも勝ちは勝ち。これでカップ戦総取りにチェックメイトをかけたのであるから、あとは取りに行くだけだ。
しかし、この天皇杯でも番狂わせが続いたし、カップ戦決勝のサンフレッチェの相手がYBCルヴァンカップはセレッソ、そして天皇杯はヴァンフォーレである。これは予想外だった。なんとなく首都圏の人気チームばっかり持ち上げられている現状にひと泡吹かせられるようで、ある意味痛快である。これでリーグ戦も取れたら最高なのだが、F・マリノスが星を落とし続けなければならないのを待たねばならないから難しいだろう。
でも、そういう時代が来るかもしれない。我が世の春を謳歌していたフロンターレも躓き始めたし、F・マリノスもカップ戦では振るわなかった。少なくとも、少数のチームがタイトルを寡占する時代ではなくなったといっていいだろう。こうなったらチャンスだ。一気にサンフレッチェもスターダムにのし上がらなければならないし、それができているといっていい。
一方のプロ野球界も、その傾向がある。パシフィックなどその典型だが、セントラルだってそうだ。はっきり言ってカープも、ペナントを取っておかしくなかったのだが、自らそれを放棄した体だ。そりゃそうだ。あんなの監督に3年もおいてたら、勝てるものも勝てない。
指揮官の更迭というのは、何かが変わるチャンスであるということを、サンフレッチェは見せつけた。ならばカープもそうならなければならないが、そうならないだろうな。しつこいようだが、3位狙いでいいなどと公言するようなあほうじゃな。ファンもまたそれに対して怒りの声が上がらない腑抜けばっかりじゃな。あーあ。