私が野球を見たというはっきりとした記憶があるのは、小学校1年生のごろ、1976年まで遡る(だからカープの初優勝はほとんど記憶がない)。そのころの、いや昭和の時代のオールスターゲームに出る選手は、そこにいること自体に説得力がある選手ばかりだったような気がする。まさに綺羅星の如きスタアだったと行ったらよいか。
時代は降って令和の今、2023年の「スタア」たちは、どうもいささか小粒になったのではないかという気がしてなるない。昔日のスタアを思い出させるのは、佐々木朗希に山本由伸、柳田悠岐くらいかもしれぬ。いや、オールセントラルなどもはや目も当てられない小粒ぶりだ。バウアーがプラスワン投票で選ばれたのも、NPBにない異形の存在感が受けたのだろうか。
何となくセントラルは、突き抜けた存在感というよりはみんなでおててつないで横並び的なところがある。そしてスターと言っても、内輪受けのヒーローたちと行ったらいいか。なんとなくほかの権威に説得力をもらっている趣がある。要するに、これがスターですと言って見せられてもそれがなにか?としか言えないのだ。
だからこそかもしれぬ。今のカープにスタアがいないのは。スタアになるべき選手を忌避して石ころや泥団子やガラス玉を一生懸命光らせている現状は、そこに遠因があるのだろう。要するに、その存在自体から説得力が感じられない選手がのさばっているのだ。
野間などいい例で、はっきり言ってなにも見るべきものがないのにスタア扱いされているのは非常にあじきないところである。その他の有象無象などスターですと言われても一昨日おいでくださいませとしか言えないのだが、バカープファンはスター扱いするからわけがわからない。
ほかに言いたいことは山ほどあるのだが、まあリフレインになるだけだから書かない。
明日は市民球場でオールスターゲームがある。カープからの出場選手が少ないことに不満を述べる向きもいるかもしれないが、私に言わせればじゃあ誰を出したいんやというところである。野間なんて百年早い。上本?御冗談を。幕間でミゼットプロレスやるわけではあるまい。いかん、またワルクチになってしまった。
オールスターゲームの思い出といえば、やはり2004年、あの球界再編騒動の中でスタンドから流れた「白いボールのファンタジー」かな。あるいは1987年第3戦甲子園球場、キヌさんのホームランにラジオ実況のアベロクさんが「国民栄誉賞御礼ホームラン!」で華を添えたことだろうか。そういえばキヌさんもアベロクさんも、もういない。私も年を取ったのだ。
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コメント
野球を含むスポーツにも音楽にも関心はあるけれど、国民行事の?オールスターとオリンピック、そして紅白歌合戦はほぼ観たことがなく、周囲から「非国民」扱いされている(笑)。
野球のビッグイベントで観るのは、カープが出場する日本シリーズだけかなぁ。サッカー観戦は、ジュニアとユースで所属していたアーセナルの試合とワールドカップだけ。ま、それもシーズン途中で見飽きてドロップアウトするので、サポーターとして熱量は低いかも。
ところで、バウアーは投手としてのパフォーマンスは、思っていたほどではないけれど、周囲に与える影響はけっこう大きい。今永はもろバウアーの科学的理論に影響を受けている。バウアーが物理学を応用し、マウンドの傾斜角度4,8°を利用し下肢関節の力学的仕事量を計算して投球速度を上げる方法を今永に伝授したら、速攻で球速上昇のパフォーマンスに繋がったとか。
バウアー自身が理系(物理学専攻)出身で、科学的根拠に基づいたトレーニングやら投球動作等ひじょうに研究熱心。他人に依存せず正しい理論を自力で発見していく姿勢は球界トップでしょ。プロ職人の鑑やと思う。プロの個人事業主は、他人に依存したら負け。
カープを含むNPBの選手は、己で何も考えずヘボコーチの言うことを鵜呑みにし潰れていく選手が多過ぎ。スター選手ほど、OBコーチの言うことをきかない。そりゃ、コーチのライセンスもなく、科学的根拠もなく経験値だけで物言うコーチはヘボに決まってるやん。
バウアー以上の頭脳を持ち自力で投球解析ができる選手はNPBで1人だけ。ドラゴンズの福谷浩司投手。慶應義塾大学理工学部を首席で卒業。卒論のテーマが、「投球動作における球の出所の見づらさの定量化」で、現在も自力で投球解析をし改善している。
バウアーや福谷のように自力で改良改善解決できない選手は、自チームのヘボコーチなんかに頼らず、スポーツ科学やスポーツ医学を専門に扱っている大学や研究機関のスタッフに教えを請うほうが100倍マシだろう。
好き嫌いや情でメンバーを決める非科学的なアホ球団に対抗するには、科学的根拠に基づいたコーチングやトレーニングを自力で開発し、見返すしかない。真の実力がつけば、球団の意に沿わない選手でも無視できなくなる。