見かけは非常にカタルシスを覚えるかもしれない白星だが、内容はクズだ。よくこんなヘボみたいな野球やって勝てたものである。これはカープが良かったというより、ベイスターズの現状がボロボロだったから勝ち負けになったと言うべきだろう。ベイスターズがまともだったら、2-10くらいで負けていたに違いあるまい。
件の9回表も、山崎康晃が自滅してくれたからに過ぎない。それも今日の試合大インケツの小園海斗にぶつけ、年中インケツの野間峻祥を歩かした時点で勝負は決していたのだろう。それを思うと、5点は少ない。もう2,3点は取って然るべきだったと思うが、それが出来るくらいなら今の順位と借金はないから、まあやむを得まい。というより、木戸銭取って見せる試合ではそもそもない。
じゃあカープはどうだったかというと、5回から小刻み継投に入って凌いだ、しかも勝ちパターンリリーバーを想定よりも早く投入した蛮勇は褒めてよいが、オフェンスはめちゃくちゃだ。序盤は2点は取ったもののそんなもんでしかないのかという感じだったし、後半は代走を出しながら漫然と打たせるという意味の分からない采配炸裂である。やっぱり新井はもうだめなんだろう。今日も最後まで目が死んでたしね。
今日は佐藤啓介に尽きる、とだけ書いておくこととしたい。伊勢大夢の代わりばな初球をフルスイングしてセンター前タイムリーヒット。佐藤啓介といえば1軍ではなかなかバットにボールがコンタクトせず、たまにハードヒットしたら野手の正面というのが多かっただけに、これで風向きが変わるだろうか。えてしてこういうきっかけから流れをつかむこともある。
佐藤啓介の場合、ルーキーイヤでまず二軍で無双していたときになかなか支配下にされず、調子が落ちたところで支配下にされて結果が出ずに苦しんだということもあった。今年も使ったり使われなかったりだったけれども、ファームできっちり結果を出していたからこその今日があると言っていい。おそらく、これからは佐藤啓介の力が必要になる時期が来るはずだ。諸般の事情で。
佐藤啓介に名原典彦、あるいは大盛穂、持丸泰輝、辻大雅と育成出身の選手が増えてきたことをもって、やっぱり「育成のカープ」だというおめでたい向きも多いが、それは違う。彼らはまだチームの主軸選手未満だ。軸となる選手が育って初めて「育成球団」と呼べるのだ。今のカープに足らないのはまさにその部分であって、それを補いもしないから根本から腐ってくるのである。
またそれを、球団当局から一部カープファンまで挙ってほっかむりするから、なおのことおかしなことになるのだ。大砲ばかりで戦争できないのと同じく、ピストルいっぱいあってもとても戦争にはならない。まあ、カープの場合は三八式歩兵銃といったほうがいいかな。自動小銃ですらない。要するに、思想も武器も古いから勝てない。これでは今のベイスターズには勝てても、まともなチームには勝てない。
ただし、今のセントラルのほかのチーム、たいがい問題を抱えている。要するに、うまく立ち回れば勝てなくもないというボーナスステージである。なら、現状を反省し、しかるべき変革をしていけばそれなりの順位でフィニッシュすることは不可能ではない。ならば、それをすればよい。でも、無理だろうな。ハジメがそれを許すわけがない。彼奴は4位でぼちぼちとくらいしか頭にないはずだから。
本当に、松田一族の駆逐こそカープの最大の補強である。ハジメがくたばるだけでは足らないし、それはある意味カープ破滅のオーヴァーチュアである。ハジメが生きているうちに無力化させたいところだ。一部コアファンが何と言おうと、私はカープに勝ってほしい、と願うライトなファンでしかない。しかし、その程度の望みをかなえてくれないなら、その阻害要因もろとも消えてなくなってほしいと思う。
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