今日の今日、なんとしてでも勝ってほしかったのは、今日が私の年に一度の記念日、すなわち誕生日に当たったからである。別に誕生日であろうがなかろうが勝ってほしいと願う心に変わりはないが、やはり自分にとって特別な日となると、その願いがより強くなるのは人情だ。果たして、今日は勝った。とりあえず5回までに先制中押しという得点の取り方もうまくいった。これだけなら、文句を付けてはいけない、かもしれない。
ただ、それでは一点の曇りもない試合内容だったかと言われたら、やっぱり違う気がする。まずは1回裏、2点取ってなおワンアウト1塁で、上本が盗塁を失敗したシーン。あれもどうやらディレイド気味だった気がするが、堂林になんの反応もなかった。どちらかにサインの見落としか見間違いがあったような気がする。あれはいかんだろう。もしその後万が一のことがあったら、勝負を左右したワンプレイになったかもしれないのである。
これはまあひとつのアクシデントのようなものといわれるかもしれないが、6回以降の攻撃が箸にも棒にもかからなかったのはどうだろう。完成度はともかく強いストレートで押す清水、星、逆にサイドハンド気味の軟投派である小澤。こういうタイプは苦手ですということを裏打ちしてしまったといっていい。今後のことを考えたら、特にストレートが速くて荒れてくるようなピッチャーを続々当てられて苦しむことにもなりかねないのである。
なので、今でこそカープは順位が一番上にいるが、このまま一気に突っ走ってという感じでもないような気がする。いや、そんな勘違いを起こしたら夏場以降一気に転落してしまうだろう。ただでさえ末包が離脱し、長打を期待できるバッターがほとんどいないのだ。だから「守り勝つ野球」で、などと今日の実況をしていた石橋真は脳天気なことをほざいていたが、ペナントレースはそんなに甘いものではない。今の今からそんなぎりぎりと戦力をすり減らす野球やっていたら、夏場まで持つわけがないのである。
なにも石橋ばかり悪く言う気はないのだが、どうも最近の在広各局の実況アナはだいたい似たり寄ったりだ。こういうときは要するに球団当局が一枚噛んでいると思った方が良い。結局彼らは「守り勝つ野球」の成功体験、石橋も言及していたがあたかも1991年のそれをいいことに、オフェンスの補強はほっかむりしようというのが見て取れるのだ。いや、補強だけではない。長距離打者の育成もほったらかそうとしているのだろう。
正直に私の感想を言う。もちろん感想だから賛同していただく必要はない。
そんな野球、見てて楽しい? プロフェッショナルの興行として、木戸銭払うに足りるものなの?
そんなこと私が言わずとも、お客さんは正直だ。今日の市民球場、あちこちに空席が目立った。観客数の公式発表は24668人。昔と比べたら入っているが、それでも2万5000人を切った。昨日など雨中の試合で29575人だったから、がた減りしているのはありありだ。チームは首位、昨日も勝っているのだから、今日これだけ減る要素はない。あるとすれば、「守り勝つ野球」のスローガンに糊塗された試合内容のつまらなさだろう。
もちろん、市民球場のお客さんを減らしたもうひとつの要因として、今日のエディオンピースウイング広島でのサンフレッチェの試合もあるだろう。新スタジアム特需もあって常に満員。順位も5位で優勝争いにかろうじて踏みとどまっているというところもあるが、やはり試合内容もそれなりに面白いと言うこともライトなファンを引きつけている要因ではないかと思う。ただ、それだけで今日の市民球場のお客さんを5000人も減らすかということだろう。
それが分かっているからか、在広プレスや、ハジメの言いなりになっている一部ファンは、盛んに「守り勝つ野球」なるものの素晴らしさを説こうと躍起になっている。ただ、そんなものあるわけないから、すべては詭弁となる。やがて、彼らはファンの間にカーストを作って、それを声高に振り回すんだろうな。あーあ、ばかばかしい。
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コメント
ここ数年、特に今シーズンのカープの中で、どうしても観たい魅力のある選手が1人も居ないんだよねえ。26日は相手投手も明らかに劣化した小川。1回上本のポテンタイムリーヒットで完全に観る気が失せた。打たれる小川もポテンヒットの上本も、プロとは言い難いつまらんプレイで、映像的に無様と言うしかない。もう順位が上位だとか下位だとかどうでもよくて、プロと言うならもっと高いレベルの選手を集めてこい。
今シーズンは昨シーズン以上に、ポテンシャルの低いショボい選手によるつまらん試合が多すぎる。
周囲のプロ野球フリークも年々関心が薄れ、興味が他に移っている。
元々、周囲のオタクはスポーツ観戦に興味のある者は少ない。暇があればプログラミングをするか、自作PCを組み立てるか・・・そういう連中が多い。俺は最近、ママチャリ・ロードレースに嵌ってる。
ヨーロッパでは、サッカーが1番人気だという思い込みがあるが、実は、ロードレース (自転車競技)のほうが人気がある。オートバイのロードレース・オフロードレースも自転車競技と人気を分けるほど盛んだ。イングランドでは、おそらくサッカーよりモトクロスのほうが人気がある。
以前からテレビ観戦のマイブームは、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャのグランツール(三大ツール)で、チームの駆け引きがオモロイ。プロフェッショナルの醍醐味を楽しめる。
まあ、レース(自転車・オートバイ・自動車)にしても、スポーツにしても、プロフェッショナルと名が付く競技で、最もレベルが低く、スターも見所もなく白けるのは、プロ野球(NPB)だと感じている。