ゆるいむかしばなし+告知あり

なんとも一生懸命書くのにも疲れてきたので、きょうはゆるーく昔話などしようと思う。野球のない月曜日、しかも新聞休刊日明けだから、そのくらいでいいと思う。別に明日の試合を心配していないわけではないが。

さて、カープの中で歴代どのチームが強かったかということについては、見解が分かれるところだと思う。私が見た中では1984年か1979年かなと思うのだが、ことオフェンスだけを見るならば、それに勝るとも劣らぬ年がある。それは、1996年。単にオフェンスが強いと言うだけなら異論もあるかもしれないが、珍しく数字を出してみる。そうすれば、少なくともデータ小僧は目をむくかもしれない。

この年はオーダーは、1番緒方、2番正田、3番野村、4番江藤、5番前田智、6番ロペス、7番金本、8番西山。これだけ見てもわくわくするのだが、ここにある数字を並べてみる。

緒方.850、正田.558、野村.775、江藤1.047、前田智.886、ロペス.881、金本.951、西山..777

勘の良い方はお分かりかもしれない。これはこの年の各打者のOPSである。正直これはすごい。正田が少し落ちるのはこの年の打率が悪かったからであって、これで正田が本調子だったらもっと恐ろしいことになっていただろう、いや、これでもすごいのだが、この年のカープにはまだ二人化け物がいた。.898の浅井と.950の町田である。残念ながら投手力の駒不足と主力に故障者が続出したことから優勝には至らなかったが、まさに”Big Red Machine”というに相応しい。

さらにいえば、これだけのオーダーで、機動力はどこからでも使えるし、守備も安定していた。まさにこれはオフェンスの完成形といってもいいくらいである。正直言ってこれを上回る年と言えば、やはり1984年だろうが、1番から6番までOPSが.800を越える一方、7番8番が若干落ちる(それでも.600以上あるけどね)点をどう見るかだろう。

それを鑑みるに、今のカープは、まあ悲惨なものだ。OPSが標準以上なのが.982の石原と.827の末包のみ。意外といいのが野間で.735。小園は長打が少ないこともあって.703。あとは.751の宇草がいる程度だ。あ。4.000のバッターはいるけどね。黒原という強打者?が。あとはまあ、.757の森下が、というと、本当に冗談の域を出なくなってしまう。そのくらい悲惨な数字が並ぶのだ。ちなみに菊池.599、矢野.576、羽月.414。なにを期待したらいいのかね。

誤解なきようにいうと、私はセイバーメトリクスというものには若干懐疑的である。なので、その数値指標を絶対的なものとして振り回すつもりはない。しかし、OPSなどというどちらかと言えばイメージが掴みやすい指標が、壊滅的ということは、明らかにオフェンスがボロボロということだ。それなのにいまだに補強をサボっているというのは、あまりにも面の皮が厚すぎやしませんかい?というまでだ。

ちなみに、恐らくこのままいけばペナントを争うであろうジャイアンツのオフェンスも、まあそんなずば抜けていい打者というのはいない。岡本が.821、ヘルナンデスが.906というのが目立つ程度ではある。もっとも、OPSが5割台でのうのうと主力張ってるのもいない。タイガースはサトテルを二軍に落とし、このたび大山を落としたが、二人のOPSは5割台である。要するに、数的指標から見たら、カープのオフェンスは終わっているという結論となる。

ならばどうすれば良いか。いくら終わっていても戦いは続くのだ。蓋し、選手の瞬間最大風力を引き出せということに尽きるだろう。143試合通して3割30本の打てるバッターが少しだけいるよりは、数十試合のスパンでいいから大暴れしてくれる選手がたくさんいる方が強いのだ。そういう選手を見いだし、その力を引き出すべく差配するのが監督の仕事ではあるまいか。

今日はこのくらいにして、最後にひとつ告知を。弊ブログでは、酷暑を前にオフ会をと考えているところである。興味のある方は、弊ブログの「お問い合わせフォーム」から連絡を賜ればと思う。

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コメント

“ゆるいむかしばなし+告知あり” への2件のフィードバック

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    セイバーメトリクスは、目安であって絶対視はできない。
    以前に何回か取り上げたけれど、早い話、160キロの佐々木朗希から放ったヒットと140キロの美馬から放ったヒットを、同列に1本のヒットとして扱い指標に盛り込むこと自体が間違っている。攻略難易度によって変数を用い数値化しないと意味がない。逆に投手の立場からすれば、岡本にヒットを打たれるのと、矢野にヒットを打たれるのでは雲泥の差がある。たとえば岡本にヒットを打たれた場合マイナス1点とすれば、矢野にヒットを打たれたらマイナス50点くらいの差を付けないと、その投手の正当な評価はできない。一概に投手の被打率といっても、打たれた相手のレベルやランクによりけりで、やはり投手の指標でも、セイバーだと打者の能力差までは数値化していないので不完全だろうね。

    正確な計算方法は、投手も打者もランキング(1位~○○位)形式のレイティングで等級分け数値化し、変数を用い限りなく実態に近い指標にすることは可能。ウォール街ではAIを活用し、コンピューターに任せる自動化アルゴリズムで投資決定をしている。この方式を応用しプロ野球の指標に変換すれば、セイバーメトリクスよりは正確な数値で表示できる。

    選手のレイティングや好不調のバイオリズム込みで、当日、週間別、月別で選手個人の成績が自在に予想・閲覧できるよう、AIエンジニアにプログラム作成を依頼しているところ。ランキングもレイティングも固定ではなく、リアルタイムで変動するよう設定すれば楽しめそう。でもこれは個人的な趣向で、野球にさほど関心がないAIエンジニアに無料で依頼しているので、未完成のまま終了するかなぁ。今時、手間が掛かる作業を無料で請け負うほどのお人好しは居ないだろうね。

  2. アングリーレッドのアバター
    アングリーレッド

    “Small” Red machine!
    野球ダークサイド暗黒大魔王オーナー松田ハジメが作り上げた、夢も希望もないカープ打撃陣。

    クソマズい、いやクソ腐った飯を食わされてウマイウマイハジメ様マンセーのバカープファンに守られて、今日も松田ハジメとその一味はやりたい放題・・・
    低迷ライオンズに堂々のお付き合いなんて。情けなや・・・(涙)

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