最後は、タイガース応援団長高津臣吾の意地に止められたというべきか。スワローズにとっては誇らしい引き分けに違いないが、カープにとっては限りなく敗北に近い引き分けである。よって、なにも得るべきものはない。
そもそも、私は今日の先発が黒原という時点で半分諦めていた。いくらウェスタンでそこそこ投げているといったって、内容がそんなにあるわけでもなかった。むしろ、今の君になにができるかといいたいくらいの期待値だったから、3回までの醜態もさもありなんである。なぜ今日の先発に擬したのか疑問大ありだが、きっと当局の意向があったのではないか。
もうひとついうなら、先発黒原という時点で、今日のゲームプランをちゃんと組んでいたのかはいささか疑問だ。まさか黒原が5イニング投げるという想定をしていたのではあるまい。結果としてリリーバーがうまくはまったからよかったものの、想定外の事態が起こったらどうするつもりだったのか。まあ、なくてよかったけれども。
話を戻すようだが、今日の先発は黒原以外選択肢はなかったのかと思う。なにを期待して黒原を使ったのか、今日の内容からは皆目見えなかった。厳しいかもしれないが、もはや今の黒原はお話にならないといっていい。よほど鍛え込まないと、プロで食っていくべきものが何もないから。
オフェンスのほうは、良かったのは本当に1回裏だけ。それも末包のグランドスラムで救われたようなものだ。あれがなかったら、そもそも延長戦にすらならなかっただろう。そのくらい、それ以降はダメダメだった。まあ、よほど疲れたのかやる気がなかったのか、今日は西川が不発だったからやむを得ないともいえるけれども。
それにしても12回裏、羽月は大喝だ。ああいう抜け目だらけの野球をするのが彼の欠点だし、それを見逃してきた前体制の欠陥だったといえる。バカープファンなど彼がすぐにでもレギュラー取れるが如き世迷い言をいうのだが、百年早い。今日の失敗を機にバットとグラブを捨て、走塁一本に生きるべく精進したらどうかといいたい。
もうひとつ難ずるなら、今のカープは代走や守備にしか役に立たないプレイヤーが多すぎる。羽月、矢野、大盛、曽根。まとめて一人いればよい。正直なところ、なぜ火力の強いメンバーで固めないのか不思議だ。
しかし、疲れた。やっぱり今のカープの構造的欠陥を見せられたような気がする。点を取ることに役に立たないオフェンスプレイヤーが多すぎることを、今日のヒーローになりそこねたアドゥワとともに残念に思う。






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