観戦日誌;毎日こうだとこりゃ泣けてくる。

私も旧市民球場を含めるとかなりの数カープの試合を見ているが、見に行ってほとんどノーストレスだった試合なんて、そうそうはない。途中からはバファローズの選手が半ば諦めてしまったか淡白な攻撃に終止したから、スコアの割には試合はサクサクと進んだ。こういう試合は、滅多とあるもんじゃない。

個別の選手やプレイがどうかについては触れない。出る選手出る選手みんないいパフォーマンスを見せていた。こういうのも珍しい。だから14点入ったのだろうが、煮えきらない打撃が目立った昨日とは大違いだ。これで菊池がヒットを打てば先発全員安打だったわけだが、まあそれは良しとしよう。

したがって、今日のライヴ観戦の感想としては、めでたしめでたし、で終えてよいのかもしれない。なんせ19安打14得点、シャットアウト勝ちである。文句を言ったら罰が当たるかもしれぬ。敢えて言うなら、なかなか見られない珍しい事象が起こればなお良かったが、それは贅沢かもしれない。

で、1試合限りの感想であれば、この程度でよいだろう。しかし、長い目で見るならば、少しく事情は変わる。やっぱり、カープがうまく立ち回ったというよりは、今のバファローズがあまりにも不出来だからこういう結果になったというべきだろう。連勝スタートはめでたいが、パシフィックでバファローズの上にいる3強と戦って上手くいくかと言われたら、違うと思う。

今のバファローズ、投手陣はとにかく先発もリリーバーも離脱者続出で、駒がたりていない。だから先発が早く崩れたら勝負あったなのだ。そして、極度の打撃不振。もともとオフェンスは弱く、主力が欠けたら脆いのだが、まさにその状態なのである。そして一番内容も結果も良かった紅林に何らかのアクシデント。さすがの中嶋をして、種もないのにマジックはできない。要するにそんな状況なのである。

だから、これで交流戦は克服できますと言われても、まだ早いぞと言いたくもなるのである。事実、ここまでのカープは特に交流戦対策を取った形跡がない。自然体と言えば聞こえがいいが、それで大丈夫かいと思わざるを得ない。正直なところ、今のバファローズに連勝したところでそれがどうしたと思うのである。

だから、本気で交流戦優勝するというのなら、まず明日である。意地でも勝たねばならない。どこに勝とうが1勝は1勝である。そのうえで、次のホークス戦の対策を練らねばなるまい。逆に、昨日の今日で齋藤響介を打ちあぐねたりすると、何が起こるかわからない。結果こそでなかったが、森友哉のスイングは鳥肌が立つくらいだったし、西川が気乗りしたときに思わぬ長打が出ることは、鯉党なら先刻承知だろう。

でも、取り立てて策はないだろうな。それでもある程度の結果を出してしまうのが、新井の「強運」なのである。そして結局交流戦優勝には手が届くまい。そうなったらそうなったでそれをほくそ笑んでみているのがいるであろうことは、忌々しい限りだ。

最後にひとつだけ。末包のホームランは、これぞアーチストというものだった。ようやくカープにこういうバッターが出てきたことだけは、喜ばねばならない。

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コメント

“観戦日誌;毎日こうだとこりゃ泣けてくる。” への2件のフィードバック

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    今シーズン、カタルシスを得る試合は、29日が最初で最後か(笑)。
    まさに、非の打ち所がない勝利試合だろうね。
    劣化高齢&非力メンズをこき下ろすことが専門の俺とすれば(笑)、29日の試合批評は、特になし。

    やはり打線好調の大きな要因は、末包であることは言うまでもない。彼が5月8日戦列に加わってからのチーム成績が12勝4敗。一発のある末包がいることで、小園が生きている面が大きい。言い換えれば、故障(膝)持ちの末包が抜ける事態になれば形勢は一変する。一発の心配がなくなれば、相手投手は楽に投球ができ、他の打者への投球内容が厳しくなる。大砲が1人居るか居ないかで、チーム成績がガラッと変わるのだから、もう2人くらい大砲を育成するとかなり強力になる。

    まあ、ネガティブ専門の俺が、柄にもなく褒め始めると、逆目に出そうなので注文も付け加えておこう。

    やはり、投手打者ともに高齢化が進んでいることに変わりはなく、小園以外U24の選手が1人もスタメンに入っていない、育っていないのは12球団でカープだけでしょ。ドツボのバファローズでさえ、高卒ルーキーの横山聖哉遊撃手がスタメンに名を連ねたりしている。

    何度も言うけど、フロントも現場首脳陣も今シーズンだけを考え、先が見えている中堅ベテラン偏向メンバーの布陣で試合に臨んでいると、来シーズンから長い暗黒期が戻ってくるような気がしてならない。

    田村や久保や佐藤も1軍に上げ出場機会を与え、現状のスタメンが1~2人替わっても影響が少ないよう盤石にすることが大切なんじゃ。

  2. アングリーレッドのアバター
    アングリーレッド

    明日もこうだとうれしいね♪
    笑顔が並んだ楽しいね♪

    歳がバレますが(汗)懐かしのニッセイ(日本生命)のCMみたいになってしまいました。今まさにそんな気持ちです。

    あとはもう少し若手のスラッガーが欲しいですね!
    矢野はスタメンではないと思うがな~

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