今日の成果はそれだけだ。これで森下に勝ちがつかなかったら、本当に今年は彼にとってVerfluchte Jahreszeitになるところだった。そんなことになれば冗談抜きで数年後の流出に繋がりかねないだろう。ただでさえ、前任者に壊されかけてるのにね。
1回表こそどうなることかと思ったが、流石は森下暢仁である。何があっても崩れないのはエースの務めだ。しかも相手は大連敗中でへたっているのである。寝た子を起こしてはならないという勝負ごとの鉄則をしっかり守った。赤ヘルのエースの称号は、彼こそ相応しい。
しかしである。森下がマウンドにいる時点でのオフェンスの援護点は、2点1点0点1点。1試合平均1点。これはありえない。まさにオフェンスが森下を潰しているがごときである。まさか勝ちたければ完封しろと言うわけではあるまい。完封したって点取ってくれなきゃ勝てないのだが。
その意味では、今日のスターターを見た時点で、やりきれなさと絶望感に苛まれた。あのオーダーはあり得ない。せっかく進みかけた改革への針を思いっきり逆戻しするが如き所業である。確かに相手がサウスポーのピータースというのはあった。だからといって、あれはない。これでは昨年終盤の佐々岡と同じだ。
結局、新井って佐々岡よりは利口かもしれないが、結局その能力に径庭はないのだろう。いや、やってることは佐々岡と同じ匂いがする。もっとも、何かを変えるというのは指揮官にとって最も難しいことなのだろう。よほど腹を括らないとできないのかもしれない。その意味では、やはり古葉さんはすごい人だったのだろう。
しかし、それでも今のカープは変わらなければならない。そんなときにタクトを振って思いっ切り自分の自由にできるというのは指揮官冥利に尽きることのような気がするが、それができてないのは、やはり新井は気が小さいのか、それとも「天の声」の介入があるのか。






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