本当は、昨日の試合を踏まえてもっとまともな、もっと建設的な内容の文章をものそうと考えていた。しかし、明日の予告先発を見て、メリメリと心折れた。大瀬良大地対東克樹。こんなの、勝てるわけがない。竹槍でB29を落とそうとするが如き所業である。明日の結果が、虚しくなることは目に見えている。ならばと天使さんと悪魔さんを呼び出そうとしたのだが、忙しいといって断られた。ならば、もうお遊びモードで駄文を紡がざるを得ない。
正直言って、カープがこのまま2位抜けできるかどうかは、わからない。クライマックスシリーズ下の順位争いというのは、適度に離れている場合には昔と変わらないのだが、競り合っている場合には些か困ったことが起こる。すなわち、優勝チームやクライマックス争いから脱落したチームの思惑で順位が左右されるということである。蓋し、このチームを出したい、逆に出したくないという思惑が一致すると、その通りの結果が作出されるのである。
その典型が、ドラゴンズが大野雄大のタイトルと引き換えにタイガースに星を売った2019年10月である。阿呆な虎党は竜虎同盟などと喜んでいたようだが、要は八百長の容認である。だから私はああいう連中を軽蔑の対象にしかしないのだが、困ったことに今年もまた竜虎同盟が発動されているようだ。なんかドラゴンズ、タイガースがノーストレスで勝てるよう差配してるしね。しかもホームゲームで堂々と。よく竜党が怒らないものだ。
それではなぜこういうことが起こるか。いろいろ分析可能だが、案外私怨とか個人のプライドがあるのかなという気がする。例えば今年のドラゴンズの立場からすれば、立浪的にはノムカン君に負けるのは許せても、立浪ほど才能もなく野球頭も良くない、しかもルーキー監督である新井に負けるのは沽券に関わるというところがあるかもしれない。もちろん推測でしかないが。
しかし、こんな八百長紛いの順位争いを見せて倦まないところが、NPBの堕落した姿だと思う。よくtotoやBIGのように野球くじを作ればいいという議論があるが、こんなものをくじの対象にすることはイカサマ賭博を公認することと同等だ。要するに、どんな言辞を弄しても正当化できない。
話が大幅にそれたが、こんなことを思うと、今のNPBで、2位とか3位になってやれ下剋上を目指すなどということにどれほどの意味があるのかという気がしてならない。順位争いが切れば血が飛ぶ鉄火場でないことが見えている以上、何だったらポストシーズンゲームなんて筋書きのあるゲームなんでしょ?と言われても、私には返すべき言葉がない。
こんなことやってたらね、すでにその兆しあるけど、いっぺんに野球人気なんて消えてなくなるよ。かの「黒い霧」の危機は、決してその時代だけの話じゃない。あのときはジャイアンツを聖人君子化して蜥蜴の尻尾切りをしたのだが、もちろんジャイアンツの選手も本当は連座していて、それを隠すために池永正明翁をつるし上げたというのが真実だ。1970年代だから乗り切れたが、今ならまあNPB崩壊だろう。
オチもないまま話が漂流しつつあるが、それが今日の主題ということで御容赦願いたい。智に働けば角が立つと漱石先生も言うではないか。知の技法を語るのも難しいのである。ならば、みんなで思索ならざる思索を踊らせて騒ごうではないか。






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