今日ついにというか、ようやくというか、栗林の登録が抹消された。誰のイニシアティヴかは分からないが、妥当な措置だろう。
私がスタジアムで見た4月27日も当然投げているのだが、正直言ってこりゃ駄目だと思った。球は来てないし、変化球も駄目。立浪が仕掛けた謎のスリーバントスクイズがなければ、何点入っていたか分からない。素人目に見ても、そのくらい悪かった。要するに、ここまで持っていたのが奇跡的と思えるくらいだった。その意味では、先日の中田翔に打たれた逆転サヨナラ本塁打は、論点を顕在化させてくれた良い機会だったかもしれない。
仮にもしこのまま横浜に帯同させたとしても、きっとそれと同等かもっと悪い結果しか出なかっただろう。そうなったら、今度は栗林が壊れてしまう。このまま投げさせても、栗林が迷いの淵に入ってしまうだろう。そして悪い結果が出れば出るほど、今度はメンタルを病んでしまいかねない。そうやって壊れてしまった典型が藤浪晋太郎である。そのくらいは新井は弁えていたのかどうかは知らないが、まあ分かっていたということにしよう。
でも、日曜日朝の大本営発表を見る限りでは、新井は栗林と無理心中を図りかねないと思っていた。でも、先に例を引いた藤浪晋太郎が壊れた、いや壊された過程は反面教師にしていたのかなとも思う。よく撤退したと思うし、この撤退は必ずや組織にとってプラスに働くだろうと思う。確かに栗林はカープのリーサルウェポンのひとつだが、能力が何らかの事情で落ちてしまったら、やはり最前線で使うわけにはいかないのである。
それに、栗林がいないということを、プラスにとらえればよいのではないか。そう、点をたくさん取れば良いんだ。何も最終回にセーブシチュエイションを作らなければならないという理由はない。打って打って打ちまくれば、すべての問題は解決する。ここに打ち勝つ野球の優位性と「守り勝つ野球」なるものの無意味さが浮き彫りとなるのだ。
まあ、そのためには、今の面子では頼りない。明日からのベイスターズ戦、はっきり言ってジャイアンツが持ってきた先発投手とは比べものにならないのが出てくる。それを打ち砕くためには、速い球をガツンとしばき倒せるバッターが必要だ。敢えて名指しすれば、田中、矢野、羽月、大盛の4人は下げて良い。特に田中。先日の試合で見せてもらったよ。ライデル・マルティネス相手にかすりもしない着払いの無様な空振りを。あれじゃあ、まともなピッチャーは打てない。
話を戻すと、栗林にはこの10日間、いや何日でもいい。野球を忘れて脳みそが溶けるくらいリフレッシュすればよい。WBC対応で早仕上げをし、かえってきて開幕に間に合わせるべくまた早仕上げをしたツケもあると思う。一度リセットするくらいでよいのではないか。それに、これまで絶対的な守護神として弱音を吐くことすら許されなかった影響もあるだろう。全然今なら、泣いてもいいんだよ。






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