昨日私は、「私は都合により全部見ることは出来ないのだが、ちっとも残念だと思わない」と書き捨てたところだが、試合が終わったときの感想はまさにその通りだ。見なくてよかったと思うし、JSPORTS1の録画放送を見て裏を返そうとも思わない。本当にがっかりした。まあ、昨日と違って今日の広島地方は暖かかったのであるが。
それでも、7回まではそれなりに誠実な野球をしたと思う。九里は先頭打者ホームランの1点のみに抑えたし、4回に2死無走者から2点取り、7回はワゲスパックから2点。ここまではよかった。そこまで否定するほど私も莫迦じゃない。このまま勝ちきれば、ファンの身も心も暖かくなったはずだったのである。
それに比べて、8回9回の内容はお寒い限りである。いや、9回裏に同点に追いついたからまだ救われたが、万一負けていたらもう処置なしのところだった。正直ケムナも中崎も自分の置かれている立場理解できてるのかとがっかりした。調整の一環と思っているんだったら、即刻由宇に送った方がいい。特に中崎。今のままなら由宇にすら居場所はないよ。
ここまでのオープン戦、全部の試合を映像で追えたわけではないが、どうも選手に必死さが足らないような気がする。何度も引くようだが、かつて福山競馬で伝説の装蹄師と言われた福永守翁のいう、命がけの、死に物狂いの必死さが見えないのだ。今日の仕事がつつがなく終わればいいという程度の必死さならみんな持っているようだが。特に中途半端に走って守れる選手にその傾向が強い。固有名詞は挙げないけどね。
そういう「死に物狂いの必死さ」、達川光男が言う「生活感のある」プレイを見せているのは、上本と田村くらいだ。そしてそれは結果で顕著だ。特に上本。昨年の結果の上にあぐらをかいていないことは分かるし、好ましく見えるところだ。もちろん彼がレギュラーで出るようではチームは弱いのだが、上本はきちんとそこまで理解していて、その中で全力を出そうとしているように見える。さすがは広陵高校明治大学で揉まれているだけはある。もちろん、スペア要員としての評価だが。
しかし、11日にホームで勝って以来、6試合で3敗3分け。勝ちきれなかったり勝てる試合を落としたりしている試合ばっかりといっていい。もちろん公式戦と戦い方が違うから一概に言えないのだが、これははっきりいって大連敗するときの兆候である。オープン戦も残り5試合、ちょっと手を打たないとやばいと思うが、新井にそれが理解できているだろうか。
昨日の試合を受けて、森翔平の由宇行きが決まったようだが、まあ当然だろう。しかし、一緒に由宇行きの切符を渡すべき選手はもっといるだろう。逆に鳴尾浜から千葉行きの切符を渡すべき選手もいる。今はまさにその絶好の機会だ。それをやらなかったとしたら、新井もまた佐々岡以上の愚将に他ならないというだけである。






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