やはり何かが進むときには、必ず一度揺り戻しがあるのが世の常だ。昨日の大本営報道班たる中国新聞では、スポーツ面で佐々岡体制の反省記事が載っていたところであるが、一転今日は佐々岡お疲れ様モードで一気に読む気をなくした。いや、WEBニュース等の各種報道もそうだったということは、かなり強い統制が入ったという証左だろう。
中国新聞とカープ球団当局の関係からすれば、当局の容認なしに批判めいた記事が載るはずがない。それほどあの記事は珍しく厳しい(もちろんまだまだ生温いが)ものだった。ところが、一転こうなったということは、球団当局に何らかの揺り戻しを起こす要素があったと言うことだろう。その理由は分からないが、あるいは昨日のような記事が球団当局に直接批判が向かう契機になると睨んで一転統制を強めたと読むのが自然かもしれぬ。
しかし、いくら佐々岡を持ち上げようとも、畢竟その切り札は「人柄」しかないようだ。事実、それ以外に佐々岡の功績をポジティヴにするものはない。要するに、自ら無能であると言っているようなものだ。まったくもって笑うしかない。人柄がよくて勝たせられない監督はクズで人柄が悪くても勝たせられる監督は高く評価されるのである。故野村克也翁なんてその典型ではないか。
それでも頭の弱いのはたくさんいて、FA権取得選手の引き留めに貢献したとか、森下と栗林を一本釣りしたとか言っているのがいるが、アホかとしかいえない。根本的に間違っている。待たそう言うのに限ってTwitterとかで胸張って語っているから、救われない。
ただ、球団当局者も「ノーモアササオカ」なのかもしれない。そもそも監督退陣の発表を最終戦前にさせることもなかったし、だいたい発表したら次の監督の匂わせ記事が出回るのだがそれもあまりないようだ。ハジメの腹の中では決まっているのかもしれないが、それをすぐにゴリゴリ出せば反撥を食らうと思っているのだろうか。まあ、どうでもいい。
敢えて言うなら、正直もうOBたらい回しはやめていただきたい。東出や緒方や野村なんて論外だが、在広プレスとかに寄生しているのにはろくなのがいないし、それ以外にも相応しいのがるかと言われても、いない。今仕えている親分が急に辞任することになった森脇さんくらいかな。でも森脇さんもどちらかと言えば参謀向きなんだよな。一部では新井さんと言われているが、これもよほど有能な参謀がいないと厳しいだろう。金本?相当の劇薬になるね。面白そうだけど、やっぱり彼も指揮官向きじゃない。
3年前とやや古いが、Forbesに載った「MLBでは空前絶後、野球経験のない現場コーチが大活躍」と題した記事に興味がある方はご一読を。
また、3球団を渡り歩き日本代表投手コーチの吉井理人は「コーチは選手の邪魔をしたらダメ、指導しちゃダメです」と語る。じゃー、どうするのかといえば選手との深いコミュニケーションで、「振り返り」という作業が中心になるという。
吉井は2014年度以降、筑波大学大学院の人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻野球コーチング論研究室の学生として野球のコーチング理論を研究。2016年には、日本ハムの一軍投手コーチへ復帰する一方で、プロ野球シーズン前に同課程から修士(体育学)の学位を授与されている。(Wikipediaより抜粋)
やっぱね、一流のコーチはキッチリ学んでいる。カープの無能三流コーチどもよ、お前らに言ってるんだよ。
オリックス投手育成コーチの平井正史は、データを分析するアナリストと監督・コーチの連携が必要不可欠になり、「経験則による指導はますます通用しなくなることだろう」と結んでいる。カープOB無能監督候補どもよ、お前らに言ってるんだよ。
もうね、ビジネスの世界でも球界でも、自分の経験を押しつける時代じゃない。
MLBにビッグネームの監督がいないという事実から、いいかげん名プレイヤーとコーチングに関係性がないということに気付けよ。客寄せパンダ的な監督は要らない。目立つのはプレイヤーであり監督は地味なほうがいい。
どのみち、10年後のプロ野球監督&コーチはAIが務めるのだから、知能レベルが低いプレイヤーの引退後は出る幕がない。