いや、とんでもない試合を見せてもらった。いうまでもなくパシフィックの10.2決戦、千葉と仙台の2試合である。バファローズが勝ち、ホークスが負けという条件でのみバファローズの奇跡の逆転優勝というところで、本当にその条件にはまるとも思わなかったし、序盤だけ見たらそもそもホークスが勝ってバファローズ届かずという展開になるはずだった。それが、バファローズは失点した直後に逆転し、ホークスは2-0から継投に入ったところでわずかなほころびが出てしまった。私はバファローズ推しだがホークスも嫌いじゃないから、なんとなく喜んでいいやら哀しいやら複雑な気分である。
正直言って、バファローズが連覇するなんて思っていなかった。今日のオーダーを見ても分かるとおり、オフェンスに決定的に火力が足らないし、1点取ったらOKというほどの強力な投手陣がいるわけでもない。それでも勝てたのは、今のパシフィックのチームが全体的に過渡期にあるからではないか。ホークス然り、ライオンズ然り。その意味ではファイターズなどもっともドライな形でそれに対する方策を表現しただけなのかもしれない。だから、連覇したからといって即バファローズ黄金期というのは違うと思う。今オフの補強をサボったらあっという間にテールエンドに落ちることは請け合いだ。いや、ここのオーナーはそれを企んでいるのではないかと思うことさえある。
ところでカープだが、今朝佐々岡の辞任が大々的に報じられたことはいうまでもない。はっきり言って遅きに失したともいうべきなのであるが、それについては後日書くこととしたい。問題は今日のゲームである。佐々岡のやった野球は、もはや狂気といってよいと思う。結論から言うと、彼は最後まで自らの取った作戦の正当性に拘ったのである。だから今日はまったく無内容な敗北をした。今日は15時50分からしか映像は見られなかったのだが、まったくどうでもいいことだったし、見なけりゃよかったとさえ思うほどだ。
だから、なにも書くことはない。すべては明日以降に書くであろう佐々岡監督の罪状と被るのである。だいたいこの期に及んで選手の入れ替えが藤井黎來しかなかったこと自体おかしいと言うべきだ。まさか今日のウェスタンの試合のほうが重要とでも思ったわけではあるまい。もっとも、今日のウェスタンは6-1で快勝した。やはり佐々岡辞任が明白になったことの効果があったのかもしれない。
それにしても、最終戦を前に大本営報道班である中国新聞の1面に記事を打たせ、スポーツ面で佐々岡体制の反省記事とまで取れるものを載せたというのは、異例である。球団当局をしてももうこれ以上佐々岡では持たないとみた証左だろう。それでも今日の中継では、RCCラジオはこれを黙殺したし、広テレに至っては「一部報道では」という留保付きで言及したというところに、この組織の不健全さを見なければならない。まあ建前上本人の口から辞任を発表させるということにしたかったのだろうが、スタジアムのしらけきった空気を暖めるには及ばなかったようだ。
きっと球団当局者はこの期に及んでもなおOBに拘るんだろうが、一部もの知らぬお花畑たちが吹聴する東出なんて論外だし、緒方や野村の再登板もできれば御免蒙りたい。まあ、これについてはおいおい書いていくつもりだ。ひと言だけ言うと、3年前の今と同様、カープを勝たせることのできる指揮官が必要であって、それ以上でも以下でもない。
Overtureといえば、反射的にベートーヴェンのEgmont Overtureが思い浮かぶ。
気分の揺れが激しいベートーヴェンはモロに曲に反映されるけれど、その中でもEgmont Overtureは秀逸でドラマチック。
また、騎士の子として生まれたカラヤンも感情の起伏が激しい。
よって、カラヤン指揮ベルリンフィル演奏のEgmont Overtureは最高のマッチングで感動ものやね。
カラヤンの日本(渋谷公会堂)公演で、客席からはすすり泣きさえ聞かれたという。
やはり本物のプロは聴衆を感動させてナンボ。
それに引き替え、佐々岡野球はカープ球団史上最もつまらん試合数(400/406ぐらい)多かった。
落胆から失望、失望から絶望へと変化するのに多くの時間は要しなかった。観客を絶望させるって、もはや「プロ」とは言えんやろ。
カープファンがインドネシア人だったら、多数の死者が発生する暴動に発展していただろうよ。
暴動を起こせなどと煽るつもりはないが、絶望させられたカープファンは抗議するなど、もっと怒りを露わにしないと
守銭奴オーナーには伝わらない。
職場では我慢の連続でストレスを溜め込み、贔屓のチームが絶望的に弱くても声も上げず我慢。
いったい君らは、いつ感情を素直に表出させるんだ?理性的に感情を抑制することが、そんなに偉いことなのか?
ストレスを溜め込む趣味なんてどう考えても不健全だわさ。
戦禍から逃れてきた親戚のウクライナ人、動員令から逃れてきた親戚のロシア人を計5名預かっているけれど
君らカープファンより、ストレスフルな日本の勤労者より喜怒哀楽を素直に表すし、笑顔も多いぜ(笑)。