ノーノーから明けし朝に

スポーツ

不肖この私、昨日は本業でバタバタさせられた上に、夜はもらい事故のような業務で待機を余儀なくされてしまっていた。帰途についたときには、9回表。記録達成の瞬間には、ようやくJSPORTSオンデマンドで間に合った。帰宅したらしたで風呂に入って横になったが最後、気がついたら午前3時を回っていた。なので明朝の起案となったのであるが、そのせいでいろいろ余計なことが削ぎ落とされている、かもしれない。

大瀬良の記録に隠れてしまっているが、それを抜いたら昨日の試合は困ったものである。6安打、5四球に4失策もらって4点というのはありえないと言っていい。だからこそ六十何イニングスもタイムリーヒットなしなんだろうが、その意味では昨日の試合内容は下の下、はっきり言ってつまらない部類である。いや、これはもう昨日だけの話ではない。

もちろん、143試合もあったら何試合かは内容のない凡試合で勝つことだってある。ノーヒットノーランの試合というのは得てして内容的にはつまらない試合もある。だから昨日の試合だけ取り上げて論ずるのはきっとフェアじゃないだろう。しかし、今のカープに関して言えば、その原因はずっと同じなのである。打てない、点が取れない、長打がない。いつまでも同じことやってるのですか、である。

さらに突き詰めたら、それは今年だけの事象ではない。昨年から、いやずっと前からだ。少なくとも新井の治世下はそうだ。なのにまったく成果がなく、手も打たない。前の5連敗と、この3連勝とは、内容において径庭はない。うまく点が入れば勝ち、入らなければ負けるというだけだ。要するに、勝利へ向かう思想がない。サイコロ振って遊ぶカードゲームのようなものである。

だから、カープの野球はつまらない。それに輪をかけるのがオフェンスのタレント不足である。人がいなければ補強すればいいだけなのであるが、それをこの球団はやらない。そして言うに事欠いて「守り勝つ野球」である。ふざけんなと言いたい。

「守り勝つ野球」の成れの果ては、ピッチャーが抑えれば勝ち、点を取られれば負けるという究極的につまらない野球である。でも、多くのカープファンはそれを容認しているようだ。いや、それが至高のものと考えているのかもしれない。少なくとも、私の考えとは相容れない。

大瀬良について言えば、今年はよくやっているのひとことで良い。ノーヒットノーランなんてめぐり合わせのようなものだ。それは大投手の勲章でもエースの誇りでもなんでもない。3度のノーヒッターである外木場義郎より北別府学や黒田博樹、そして長谷川良平翁が劣るわけがないことを考えたら自明だ。だから、彼はまず次の登板である。

多くの鯉党が酔いしれた朝に冷水を浴びせる気はないが、昨日からのもやもやを払うために書いたものとご宥恕願いたい。ノーヒットノーランで買ったってボーナスポイントはないのだ。まずは今日である。佐々木朗希を攻略して勝ってこそ、昨日かって価値がでてくるのだ。

期待はようやく支配下登録された佐藤啓介だ。当然、今日すぐにベンチに入れなければなるまい。田中や矢野よりは誠実な仕事をすると思う。でも今日のスターターはサード羽月だろうな。あーつまんないつまんない。

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コメント

  1. Иван Иванович より:

    思うに、NPBの野球がつまらなくなったのは、WBCで優勝するなど、トップクラスの選手以外でもメジャー志向が強まったことが原因であるのは明らか。特に昨年のWBC優勝メンバーは、大谷・近藤・岡本以外の選手は、軒並み成績が下降するか不調に陥ってる。メジャーのほうへ意識が移ってしまい、NPBの試合は気もそぞろで集中力を欠いている。特に佐々木朗希なんて、来季のメジャー移籍に向け球速をセーブし、NPBの公式戦を完全に調整の場にしている。ま、球速をセーブしても160キロ弱のスピードは出るけれど、真剣にやっているとは思えない。

    どっちにしても、今後はさらに選手がメジャーに挑戦する現象を止めることはできないだろう。ますますNPBのレベルが低下し、つまらない試合が現在以上に増えるのは確実。

    NPBは、優れた投手はごく一部で全体的に見ると、たいしたレベルではない。打者のレベルが著しく低下しているだけやん。そこを見誤って、投高打低というフレーズが一人歩きしている。大瀬良程度がノーノーを達成してしまうのだから、NPBの先行きは暗い。

  2. シルクカットジャガー より:

    ノーノーから一夜開けて、マスコミや世間は、もちろん大瀬良のモデルチェンジした投球術が冴え渡ったと論じているが、矢野の堅守によるフォローが大きいとバカープファンが騒いでいる。
    仕事の関係で映像を全くみてないから何とも言えないが、ヤフコメには「打たないと勝てませんが、守らないともっと勝てません」などと、目眩がするようなコメントが並んでいる。
    試合を成立させる為には平均的な守備力は必要だろうが、野球は点取りゲームであって守備により相手の得点をゼロにはできてもマイナスにすることはできない事が理解できないのだろうか。
    もちろん菊池の攻守で相手に点を与えず逃げ切った試合は多数あるが、同点、ビハインドでは勝利にはならない。
    この、勝利にならないと負けないの意識の差は永遠に分かり合えないのかもしれない。
    ノーノーの様な偉業達成の後は、守り勝つ野球なるものの発言が大きくなる事が腹ただしい。

    • アングリーレッド より:

      松田ハジメが、負けるよう負けるように遠回しに仕向けているのがバレバレなカープ。
      ハジメ指示の舞台裏が全て明らかになった時の衝撃はどれほどのものか・・・
      日本プロ野球界の土台が根底から覆されて大混乱必至。
      その時はまだか・・・

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