太陽とえくぼ。

今日は試合開始直後から1時間ほどは映像を見られなかったのだが、途中文字列を見ると3-0。これは今日はすんなりといくかなと思っていた。もちろん、いい形で勝った。しかし、3-1というのはなんだかなあと思う。相手先発の鈴木健矢の修正力も良かったから大量点が入らなかったことをどうこう言うわけではない。しかし、なんか野球が固い気がするのだ。堅実という意味ではない。うまく流れていかないなという印象を受けたのだ。

その理由をつらつらと考えるに、なにか新井という人はひとつの形に拘らないと気が済まないのかという気がしてならない。今日のスターターを見ても、キャッチャーを石原に代えた以外なにも動かさないとは思いもしなかった。その動かしてこない「形」というのは、ある意味カープが交流戦をうまく戦えていない象徴ともいえるのだ。さもなくば、ここ数十年呪文のように唱えては沈没している「守り勝つ野球」の権化といってもいいのだろか。

それでも勝ったからよいではないかというのは真理だ。それを否定するものではない、しかし、私には何か受け入れがたいものを感じるのだ。蓋し、見ていて肩が凝ってならない。たかが野球を見るのにこんなに耐えて耐えて耐え忍ぶ必要があるのかと思うのである。なんか寄席に行って人情噺ばかり3時間聞かされるようなものだ。なら途中に色ものでも入れてくれよと思うのだが、それもない。多くのカープファンはこれをいいんだと思っているのかもしれないが、私にはその良さが分からない。

而してファイターズである。この3連戦、確かにカープは勝ち越した。しかし、真の勝者は新庄剛志ではないかと思う。今日の試合だって、内容は紙一重だったし、少なくとも2点差で楽逃げというほどのものではない。昨日は森下が素晴らしすぎただけなのであって、要するに星取りは反対でもおかしくなかったのである。むしろカープは新庄の野球に翻弄された、といって言い過ぎならうまく立ち回られたと言うべきではないかと思うのだ。

一昨日も書いたところだが、新庄が追求する野球というのはエンターテインメントだと思う。何といっても最大のエンタメ、ファンサービスは勝つことだし、見ていて楽しくなるような試合を見せることだろう。隣の芝生の類いかもしれないが、今のファイターズの野球は実に魅力的なのだ。とにかくエンタメとして優れている。こういう野球だったら、木戸銭払って見に行こうと思うだろう。

それに引き換えカープの野球は、つまらないとまでは言わないが、わくわく感に欠けるのではないかと思う。新庄の野球がエンターテインメントだとしたら、新井の野球はさしずめ護摩業だ。あれはやっている本人にはきっと意義深いものなのだろう。少なくとも鰯の頭くらいの価値はあるに違いない。しかし、それをずっと見せられて一緒に体験しろと言われたら、御免蒙るという類いのものではないか。それを一部カープファンは一緒になってやった振りをしているからおかしくなるのだ。

新庄剛志という人は、良きにつけ悪しきにつけとにかく目立つ人だ。いわば「太陽」型といっていいだろう。そりゃノムさんとは合わないはずだが、それはさておき。一方で新井貴浩という人はどうか。カープファンの多くは太陽になぞらえたいのかもしれないが、私はそう思わない。なんとなく、恒星から光をもらって輝く衛星のような感じがするのだ。そう、誰かが後ろから光を当てて輝いているかのように思える。

明日からはマリーンズ戦だ。マリーンズも大連勝のあと少し足踏みしているし、なんせホームだから、無様な試合はしてもらいたくない。願わくば、オフェンスで何かアッと驚かされるインパクトが欲しい。そう言えばシャビの2試合連続代打ホームランデビューは確かホームのマリーンズ戦だったな。思い切って佐藤啓介を支配下即登録くらいやってみようよ。あるいは今ファームで一番乗っている持丸をファーストで起用する手もあるのではないか。

最後に、気がついたら今日もタイムリーが出なかった。これで63イニングス連続タイムリーゼロとなった。いつかは出るはずのものだが、出なけりゃ出ないで選手が硬くなってしまいかねないからね。だからこそこういうときは怖いもの知らずの選手をぽんと使った方が良いことだってあるんだよ。わかるかな、わかんねえだろなー(古)

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コメント

“太陽とえくぼ。” への2件のフィードバック

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    プロ野球というエンタメは、定型化・ワンパターンに填め込むほどつまらなくなる。その典型例が岡田タイガースだろう。優勝すれば、つまらないなりに評価されるけれど、負けが込んでもメンバーを刷新できず融通が利かないワンパターン思考の岡田は、敗戦の矢面に立たされる。

    やはり、プロ野球の指揮官に就くくらいの人物ならば、最低3つくらいはプランを描いていないとシャレにならん。問題なければAプラン。少し思惑から外れたら修正Bプラン。Aプランが大方崩れたら大幅に変更するCプラン。

    実は、チームが崩れている時こそ、変革のチャンスなのに、今シーズンのタイガースも、2019~2024のカープも、いっさい変革に着手しない。

    ハッキリ言って、末包が1人抜けたら崩壊確実な攻撃陣なのに「つまらないとまでは言わない」と、いまだにショボい打線を肯定するとはねえ・・・
    やはり、将来がどうなろとう、今さえ勝ちゃー何でもいいんだ、という刹那主義が見え隠れするなぁ。いっそうのこと、田中でも矢野でも會澤でも大盛でも、勝ちゃー何でもいい、変革なんか不要と割り切ったら如何?

  2. アングリーレッドのアバター
    アングリーレッド

    鍛え抜かれた精鋭の技と力
    勝ちに行くのが選ばれた者のさだめ

    応援歌で歌わせているのに、ハジメのやらせる野球は真逆・・・

    40年(!?)も遠ざかっている日本一を目指すには、先日3タテされ、パリーグを独走するホークスを倒さなければならない。
    出来るわけないよな~(怒)
    會澤翼、田中広輔、野間、矢野、羽月がチョロチョロするカープがホークスに勝てるわけがないよな~(涙)

    ハジメよ、貴様には善のオーナーの心が1ミリも残ってないのか!?
    ダークサイドプロ野球経営もたいがいにしろ!!

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