私はワールドサッカーにはまったく疎く、単なるドメスティックなファンに過ぎないのだが、やはり今やサッカーも得点力が全てであるということを見せつけられた。そして、それに見事に対応した森保ジャパンに面々には、喜びを通り越して呆然となった。想定していたサッカーを軽く越えていったことに対して私の頭がついて行けてないというのが正しいだろうか。
いかにFIFAランキングが格下であり、しかも監督解任直後というチュニジアだったとは言え、舞台はワールドカップ本番だ。モチベイションひとつで何が変わるか分からなかったのである。しかし、あっさり先制し、前半の間に追加点。後半に膠着状態になったと思いきや3点目、そして4点目。こんな試合展開、そしてこんな勝ち方見たことがない。なんか余裕で押し切ったといえばいいのか。
これまでと、もっと言うなら4年前のカタール大会の時と何が違うのだろうかと思っても、ただの広島ローカルのファンにはよく分からない。しかし、端的に言えば得点力といわざるを得ない。いた、ただ得点力というのは正当ではあるまい。点を取るべきところ、欲しいところで点を取りきるという意味での得点力と言えばよいのだろうか。それが前回との決定的な違いだろう。
よく考えたら、今回のワントップである上田綺世はオランダリーグの得点王である。その意味ではもはや他の強豪国と引けを取らないと言えばそれまでなのだ。そもそもGKの大迫敬介と早川友基、さらに海外戻りの長友佑都以外は全て海外クラブ所属で、しかも若いうちに海外を経験している。川淵三郎が、いや敢えて今西和男がと言わせていただくが、蒔いた種が花咲いているというべきなのかもしれない。
今西翁について言うなら、読売クラブ全盛期で日本サッカー界の目がブラジル一辺倒だった時代に、敢えてヨーロッパサッカーに着目した功績は大きい。そうでなければ、日本サッカーはここまで伸びていなかったかもしれぬ、ブラジルのような個人技中心のサッカーこそ日本の目指す道だと思われていた節があるが、本当にそれを目指していたら今頃韓国はおろか中国にさえ負けていたかもしれない。
ワールドカップについて書くのは柄ではないし、なんせ次のスウェーデン戦は6月26日金曜日の8時スタートなので前半の途中までしか見ることが出来ない。しかし、今のメンバーなら何かやってくれそうな気がする。それを信じたい。オランダ戦もそうだったし、今日もそうだったのだが、涼しい顔して点を取ってくれそうな気がする。何か4年前の時とは違うような気がしてならない。
カープについては、DAZNで並行して見ることも出来たのだが、なんとなくそんな気にもなれなかったので日本対チュニジア戦が終了してから映像を見た。正直感想はない。ひとこと、つまならかった。岡本駿の粘投だけが見所だったかもしれない。今日の高橋奎二は得点を取るのに苦労するほどの出来ではなかったと思うが、全体的に不誠実なバッティングだったから仕方がない。
今日は高橋奎二対策という意味だろうか、3番ファビアン4番モンテロ6番石原貴規のオーダーを組んだが、それが見事に外れた。この3人に肝心なところで1本出たら簡単に勝てていたと思う。しかし、それが出来なかった。というより、動けば動くほどインケツになるというのは、それだけチームの状態が死んでいると言うことである。要するに、見なくても良かったということだ。
それでも、なぜか4位のベイスターズとゲーム差なし、3厘差に迫った。3位のスワローズとは8ゲーム差だから胸は張れない。しかし、セントラル首位のタイガースは貯金7。実は9.5ゲーム差でしかない。上位3球団にもしものことがあったら滑り込みCS圏内もあるかという状態であるのが恐ろしい。エトミデート疑獄に塗れたチームに与えるサンクションとしては、いささか甘くないかとさえ思う。
今週はホームでの対ジャイアンツ、対タイガースの6連戦となる。ホームゲームとはいえ相当苦しい戦いになるだろう。どうやらジャイアンツはホームで最下位ドラゴンズに負け越すなど投打のかみ合っていないようだが、問題は週末である。今のままのカープでは村上頌樹や髙橋遥人を打てるとは思えない。何かしら変えた姿を見せるのか、外連やハッタリを使ってでも勝つ気があるのかどうかは、新井貴浩次第だ。まあ、あんな原始霊長類には無理だろうけれどもね。
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コメント
野球はおろかサッカーも観なくなってしまった者が、偉そうに語る資格はないかもしれないが、管理人さんが言う、「ブラジルのような個人技中心のサッカーこそ日本の目指す道だと思われていた節があるが、本当にそれを目指していたら今頃韓国はおろか中国にさえ負けていたかもしれない。」 これ、全く逆やと思うけどね。ブラジルサッカーが衰退している原因は明らかで、“スターの階級”が消えたからでしょ。ロナウジーニョ、カカ、リヴァウド、ロマーリオ、ネイマール、ロベルト・カルロス、カフー、マルセロ、マイコン、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ──2000年代までのブラジルは、1人ひとりが世界を黙らせる存在だった。彼らはただの選手ではなく、「国そのものの表現」だった。だが、今のブラジルにはそのクラスの選手がいない。ヴィニシウスもロドリゴも優秀だが、伝説にはなりえない。彼らは世界の“クラブのスター”であっても、“国の象徴”ではない。ブラジルは今、「うまい選手の国」であって、「特別な選手の国」ではない。
カープだって同じような構造でしょ。山本浩二や衣笠祥雄のような“国の象徴”が消え、クダラン普通のチームになってしまった。
要するに極論を言えば、サッカーにも野球にも、他のチームを黙らせるような突き抜けた「個人」が消えてしまい、平均化され、金太郎飴的、画一的で個性がない、似たり寄ったり、無難でステレオタイプ。こんな選手ばっかりになってしまったから、どのチームを観ても、大差がなくつまらくなった。だから、俺は、サッカーも野球も、観戦する頻度が、極端に減った。
今年は、カープの試合もほぼ観ていないし、サッカーワールドカップに至っては、今のところ、日本代表を含め1試合も観ていないし、何なら、スポーツニュースもダイジェスト版すら観なくなってしまった。