サンフレッチェ広島の初代総監督にして、現役時代は黄金時代の東洋工業サッカー部の一員であった今西和男翁の訃報が流れた。その評伝はこれからあちこちで語られるだろうから、私のようなライトなサッカーファンの出番ではないと思う。しかし、敢えてひとつだけ言うとしたら、氏なくしてサンフレッチェ広島は存在しなかったということである。
その理由は、まあ弊ブログをお読みの諸姉兄には御承知のことゆえ割愛する。少なくともマツダSC=サンフレッチェ広島がオリジナル10でなければならなかったのである。そうしないと、どの企業も後発球団として手を挙げなかったに違いない。そのくらい広島というのは第三次産業が決定的に遅れている都市であるから。もしオリジナル10に名前がなかったならば、きっと今はあってもJ3だっただろう。
今西翁の最大の功績は、クラブのマネジメントと現場のマネジメントを完全に分けたことである。今で言うGMのはしりと言うべきだろう。そこで招聘されたのがハンス・オフトであり、スチュアート・バクスターであったわけだ。ちなみに今西GMが最初に呼びたかったのはかなおデッドマル・クラマー氏だったそうだが。
サッカー界の歴史にはそう詳しくないので書かないが、プロ野球界などまさにそうだ。南海ホークス黄金時代は現場監督でもあった鶴岡一人を抜きにしてはありえなかった。それは野村解任後の南海ホークスの長期低迷が雄弁に物語っている。人間性は最低だが、ノムさんの功績はその限りでは評価している。逆にスワローズ監督以降は、まあブラッシングゲームのパクりでしかない。
ジャイアンツだってそうだ。V9というのはしょせん川上一家だったのだ。1975年の長嶋ジャイアンツ最下位は、椿事でもなんでもない。なるべくしてなったのである。これまた長嶋茂雄監督の功績は、1979年から80年にかけて泥にまみれながら若手を鍛えた限度で認めている。その後の長嶋茂雄、特に1993年以降の彼は、唾棄すべき俗物である。
実はカープだってそうで、やはりカープ黄金時代というのは古葉竹識という人を抜きにしては語れない。立て付けはそうではなかったが、やはり一種のGM的存在だった。それゆえ松田家に嫌われたのである。あまりにもその息子が酷いために見過ごされているが、先代耕平オーナーの「罪」の部分は直視しなければいけない。
その不肖の息子、ハジメももう75歳になる。一時期ほど露出が少なくなった。そして、かつてはことあるごとに余計なことを言って我々の眉をひそめさせていたが、その機会もなくなりつつある。どうやら彼奴も年齢には抗えないらしい。別に今すぐとは言わないし、そこまで私も不謹慎な人間ではない。せめて第一線から退いて院政まどひかず隠居してほしいと思うのみだ。
カープというチームを真剣に強くするには、現場はマネジメントの出来るプロ監督を呼んで、かつ組織を取り仕切るゼネナルマネージャーを置くほかない。今はなんせハジメが全てを決めている不健全な組織だ。ハジメの機嫌で全てが決まっているといえばよいか。こんな前近代的なチームは、もう他にはない。いや、宮内義彦とか三木谷浩史という俗物はいるが。
まあ、そんなことを思いながら、明日からのホームゲームを生暖かく見守るしかないのだろうか。先週酷い目に遭わされたベイスターズが相手だが、果たしてどうかな。公式戦になって好調の岡本駿が誠実なピッチングをして、昨日のようにオフェンスとディフェンスがかみ合えば、普通に勝てる相手のはずだが、ままどうだろう。
ちなみに、オーナーの度量の勝負では、相手の南場智子オーナーにテクニカルノックアウト負けもいいところである。いや、同じ土俵に上がろうとすること自体おこがましい話だ。ところが善良なるカープファンは狭いヒロシマ球界の中しか見ていないから、あんなハジメのような俗物を崇拝するのである。まったくやってられない。まあ、あまり期待せずに見守るとしよう。
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コメント
サッカーに詳しくないから申し訳ありませんが
下村なんですか?今西なんですか?
失礼しました。下村幸男翁と今西和男翁がごっちゃになってしまいました。もちろん今西和男翁が正解です。
今西さんですね、了解致しました。
ご冥福をお祈りします。