この試合だけ切り取ってみれば、実に良い試合だったようにも見える。今日登録された抜擢セクステットがみんな躍動してとはいかなかったが、それでも波及効はそれなりにあった。その点は評価しなければならない。
しかし、遅かった。1週間遅かった。新井が踏み切れなかったのか、ハジメの決裁を得るのが遅れたのか、まあその両方だろうが、この非常時に爪痕も残せなかったのに拘る必然性は何もなかった。申し訳ないが、何をいまさら、である。
Aクラスの可能性があった?日曜日のベイスターズの戦いぶりを見て、まだそんなことをほざくかい?野球の質が違うんだよ。特に三連覇のあと新陳代謝もなくのんべんだらりと過ごしてきた中堅ヴェテランのチンタラ野球じゃ。そもそも無理だということに気が付かねばならない。
確かに、ウェスタンでのカープの成績は思わしくない。でも、それなりの成績を残していたり、瞬間最大風速でも爪痕を残すような選手は、チャンスを与えればモノになる可能性が高いのだ。それを理解せずして「育成のカープ」を名乗るなんて、ちゃんちゃらおかしい。
それに、一番選手にとって身になるのは一軍での経験と実績なのだ。しつこいようだが、それを見極めるのは今ではないのだ。シーズン当初、若しくは別のリーグとでも言うべき交流戦なのだ。他球団なら当たり前のようにやっていることが、カープはできていないし、そもそも分かってもいない。それが今のカープの欠陥なのだ。
その点から見て、今日の最大の発見は菊地ハルンだ。まったく物怖じせずストレートで押して1回無失点、初奪三振もマークした。残り試合で積極的に使ってみればよい。こういうピッチャーを育てきれな切ったら、「育成のカープ」などという戯言は言ってはならない。むしろ今のカープは、育成どころか使い潰しの自転車操業である。
清水叶人も褒めよう。玉ちゃんをよく引っ張り、完封リレーをエスコートしたのだから立派なものだ。インサイドワークも含めたディフェンス面もそれなりにできているということだろう。盗塁刺こそならなかったがスローイングも良かった。ただし、バッティングはいかにも当てにいってますという体だったのが残念だ。もっと腹くくって強く降っていけばよいと思う。
あとは林晃汰がヒット1本に終わったが、目を引いたのは佐藤啓介のセカンド守備だ。動きも良かったし、少なかともそこから破綻するというものはなかった。残り試合ではヒットの積み重ねが欲しいところだ。そうすれば、年代物のロートルや非力なチビを駆逐できるに違いあるまい。
そして、今日一のヒーローはもちろん奨成だ。単に猛打賞というだけではない。2打席目のアーチはインコースの力のあるストレートを捌いて強烈な打球音を残してとんでもない打球でレフトスタンドに運んだもの。これだけのバッティングができるバッター。カープにほかにいるかい?
しつこく書くようだが、もの知らぬばカープファンはこれだけの才能を軽んじて放逐しようとしたのである。さらに首位打者、最高出塁率、最多安打のタイトルをほぼ掌中にしている小園だってそうだ。いかにこのようなファンが有害無益であるか。本当に、放逐されるべきはかようなファンではないか。
後は残り試合、もっと弾けるような若手選手の躍動を見たい。ここ数年見られなかった、カープを変えるような胎動を見たいのである。確かに遅きに失した。しかし、ないよりはましだ。






コメント
讀賣はCSファーストステージを本拠地で戦うため2位を確保したい思いはあるけれど、所詮消化試合なんだよね。やはり、首位との差が小さかった交流戦明け頃が本気度のマックスだったろう。現在の本気度は、その頃から4割引くらいなんじゃない?だかたといって、若鯉たちの活躍が無駄とは言わないけれど、参考程度に見ておいたほうがいい。ま、公式試合とエキシビションくらいの差はある。
しかし23日、1軍登録されたセクステットに田村俊介が入っていないとは。状態が相当悪いんだろね。2024秋「プロスペクトランキング」でカープトップは田村俊介なんだけどな。新井良太、責任取れ!
さて、23日20時30分から、我が音楽グループ会員で藝大受験予定2人の声楽レッスンをしていたら、マイパートナーが連れてきたフランス人女性2人から、Jポップ何曲か歌ってというリクエストがあり、瞬時に思い付きでシャンソンぽい邦楽を4曲選択してみた。まあ、適当(笑)。
First Love(宇多田ヒカル)、セカンド・ラブ'(来生たかおor中森明菜)、あした(中島みゆき)、even if(平井堅)。男声3部構成はあんまりやらないので、ちょいやりづらかったが、ストーリーテリングの要素を折り込み、意図的にシャンソンぽさを強調したらフランス人に受けて、笑ってた。
遡り15日、我が非常勤職場に某省庁から天下りで上司に就任した女性のパワハラを成敗する目的で、300人収容のホールにそのパワハラ女性を招待し、オリジナル曲「ハラスババア」を男声四部合唱で披露したら大受け。簡単な歌詞に簡単でノリのいいメロディだったので、ハラスババアを除く会場299人の大合唱になり、成敗完了。大恥をかいたハラスババアは翌16日に辞表を提出し、バイバーイ。俺は、ハラスヤロウもしくはババアを100%駆逐する自信がある。今回は派手にやったけれど、優秀な元部下に、ハラスによる損失指数を綿密に計算・数値化したプログラムを作成してもらった。絶対言い逃れが出来ないこれを、ハラス遂行の本人に突き付ける。辞表提出か所属会社への損害賠償支払の裁判をやるか二択を迫ると、今のところ100%辞表を提出している。