明日からの後半戦は、全く興味が持てない。勝てないからという安易なことを言うつもりはない。何度もいうようだが、私は最晩年の南海ホークスという絶望的なまでに勝てないチームを贔屓にしていた。だから、勝てないとか何とかいうことには免疫がある。しかし、現状はそんなものをはるかに凌駕しているのだ。
私が南海ファンだった頃はまだ十代だったから、今ほどひねてなかったのかもしれない。でも、あんなチームにも、夢を見ることができた。それはあまりにも絶望的だったからこそ、明日を通り越して明後日を見ていたのかもしれない。昨日今日明日が絶望の連鎖であるときに、人はときにまだ見ぬ明後日を見るものであるから。でもなんだろう、今のカープには、明後日すら暗黒なのだ。
その理由を、正確に語ることは難しい。結局あのときはお気楽に夢を信じていただけなんだろうと言われたら、そのとおりだ。野球会社のぐだぐだぶりというか、ダメダメさ加減も大して変わらない。しかし、敢えて違いをというなら、なんかあの頃のホークスの若手選手は、それなりにキラキラしていたのだ。而して今のカープには、それを感じない。
はっきり言って、今カープの一軍に呼ばれている選手は、なんかどんよりしているのだ。それどころか、この組織はキラキラ輝いていた選手を潰しにかかっている。田村なんてその典型ではないか。一方で、どう磨いても金にも宝石にもならないようなのを一生懸命使っているから、お話にならないのだ。だから、全体的にどんよりと見えるんだろうと思う。
一軍がどんよりしている以上に、二軍も死にかけている。正直なところ、いくら頑張っても呼ばれないよねと選手の顔に書いてある如くなのである。そりゃそうだ。今の一軍には、「ハジメの希望枠」が多すぎるのだ。それでも必死さを見せてくれたらよいが、ただ一軍枠を食っているだけの役立たずがのうのうと居座っているのを見たら、そりゃやりきれなくなるだろう。
7月ももう25日。補強ができるのはあと6日なのだが、遺憾ながらカープはまったく動いていない。ハジメの意を受けた連中はなぜ出来ていないかと言うことだけ声高に語るが、そんなものくそくらえだ。現在5位のチームが上位進出のために手を打たないと言うことは、カープの球団当局はこの現状を是としていると言うことだ。つまり、負けてかまわない、要するに片八百長を推奨しているのだ。そう思うと、明日どころか明後日明明後日まで暗黒だといわざるを得ない。
以前も紹介したが、南海ホークス暗黒時代にやしきたかじんプロデュースで出された「南海ファンやもん」という曲の世界は、そのままカープに置き換えて通りそうなところに来ている。南海ホークスの身売りは、結局チームを守ってくれたオーナーの死で動き始めたというところがあった。一方でカープは、オーナーが居座ることがチームの崩壊に手を貸しているという現状がある。なんとも哀しい。
とりあえず明日はスタンドで野球を見ることになる。スタジアムの立派さ、球団の選手層とかは格段にあの頃より立派なはずだが、なんか1987年8月にはじめて大阪球場に見に行ったときに感じた心の空白を改めて感じることになりそうだ。明後日は、スタンドとは別のところから試合を見守ることになるが、この感じでは試合の中身なんて目に入ってこないかもしれない。
まあええか。今回は承知の上だ。しかし明日の広島の予想最高気温は36度、試合中の予想気温も30度を超える見込みである。新井は自分がやるだけでは物足りずファンにまで「護摩業」を強いるつもりかと言いたい。






コメント
現在のプロ野球がオモンナイ理由はハッキリしている。
カープは元より、野手の打撃力が全体的に小粒化し、突出した人材がいないスター不在の現状では、積極的に観たいと思わない。単打ばっかりのピストル打線がオモロイはずがない。この惨状を変えられないとすれば、NPBの臨終は近いかもね。
最近、投手の間でにわかに話題に浮上してきた”真っスラホップ”と称されるボール(真っすぐが小さくスライドし、垂れずにホップするように見える)。現時点で確認されているのは、伊藤大海、古田島成龍、西口直人だという。球速は150キロ前後だが、めちゃくちゃ速く感じるみたい。この”真っスラホップ”を放るピッチャーが増えてくれば、ますますバッターは打てなくなり、貧打戦連発で誰も観なくなるのでは?
とはいえ、セントラルには穴だらけの安全牌・大盛がヒットを打てるようになったりで、まだまだ相手打者の欠陥を突けないレベルの低いピッチャーが居るわけで、これはこれで白ける。打者は何も変わっていなくても、投手のコントロールとレベルが落ちれば、そりゃ、安全牌打者でも一応プロなんやから単打くらい打つやろ。
言っちゃー何だけど、大盛・矢野・羽月に打たれるような投手は、廃業したほうがエエで。こんな穴だらけの非力君たちに打たれる投手がそれなりに居るのも、プロ野球レベル低下の一因になっている。
まあ、大盛・矢野・羽月を有料で観るくらいなら、タダで観られる迫力のあるスポーツに乗り換えたほうがエエやろね。