やっぱり、ハジメもキヨアキも、現状を変える気は全くないらしい。むしろ、後退もやむなし、いやかえってそれを望んでいることが白日の下にさらされたのである。
西川の流出の一方で、ヒロシマ球界出身の大物である中田翔のオプトアウト条項行使という、ハジメ一味にとっては青天の霹靂とも言うべき事態が起こった。これによりカープファンの間で中田翔を獲得すべきかどうかの論争が起こりつつある。きっとそれを黙らせるためだろう。今朝の朝刊で新外国人のマシュー・ウィリアム・レイノルズ獲得の報を流し、さらに今日彼とジェイク・マックスウェル・シャイナーの獲得を発表した。実に手際がよい。
いうまでもなく、ハジメ一味にとっては中田翔獲得なんてもってのほかなのである。だから、彼の獲得を求めるまっとうな声を圧殺する必要が生じていたのだ。そこで、いかにも補強してますよというポーズを見せなければならなかったのだろう。しかし、なんとも泥縄だ。もし獲得の発表を準備していたのなら朝刊の段階でレイノルズとシャイナーの獲得を明らかにすればよかったことである。そうならなかったということには、それ相応の理由があるというべきだ。
レイノルズとシャイナーにはMLBでの格は大差がある。曲がりなりにもメジャーを渡り歩いて225試合出場の実績があるレイノルズとメジャー実績のないシャイナーは、少なくともMLBではレイノルズ>>シャイナーなのだ。今でもそうかはしらないが、一昔前ならどんなに日本で活躍してもシャイナーはレイノルズの前に出ると直立不動で話を聞かねばならないかもしれないくらいなのだ。ハジメもキヨアキもそれを知っているだろうから、まずメジャー実績のあるレイノルズを先に出したという推測がまずなり立つのである。
一方で、逆の見方も出来る。レイノルズはどうみてもいいところ中距離ヒッター。今カープに必要なピースである大物打ちではない。ましてや中田翔との比較でもそうだ。何らかの理由でレイノルズの獲得告知が先行したものの、いわゆる長距離ヒッターはないと言うことで反応が芳しくなかった。それで急遽大物打ちのシャイナー獲得の発表をせざるを得なくなった、のかもしれない。
などという思いにさせられるのも、二人のMLBでのスタッツがいかにも微妙だからである。レイノルズはこちら、シャイナーはこちらだが、何か特筆すべきものがあるというわけでもなさそうだ。インパクトならデーヴィッドソンのほうがあったかもしれない。正直なところ、マイナー大将という評価が正当ではないかという気がする。もちろんメジャー実績がすべてではないのだが、この程度の選手取るならほかにやりようあるんじゃない?とも思えるのだ。
スタッツの解析はまた後日を期したいと思うが、いずれにせよこれで補強しましたと胸張られても、ふざけるなと張り倒したいところである。バカープファンは外国人選手に夢見がちであるので騙されるのだろうが、我々は騙されない。これで補強?本当に一昨日来やがれである。やっぱり、ハジメもキヨアキも、周りのグルーピーを含めて打倒の対象であるという事実は、変わりなさそうだ。






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