今日は11月の第三木曜日、いうまでもなくボージョレ・ヌーヴォーの解禁日である。そもそもは新酒祭りであり、日本人が飛びついて騒ぐのはおかしい気もするが、それでもまあ悪いイベントではない。私はそもそもワインの格なぞ分かりようもないから、一番安い部類のを少しずつ呑んでいるし、それで十分だ。普段家飲みなどしないところ今日は少し呑んだから、今はよい具合に酔いが回っているところだ。
そんな霜月十六日。夕方から無粋な雨が降っている。なんでも10月は記録的な小雨だったようだし、季節外れの暑さだったが、やはり一雨毎に寒さ改まるという時期に入っているのだろう。こうやって年が暮れ、新年がやってくる。そしてまた一つ年を取る。なんせ来年はカープが最後に日本一になってから40年の節目の年である。これを鑑みるに、現体制への怒りは強まる一方だ。もちろん、その空白はハジメの治世と重なるからである。
普通なら、こんな経営者には間違いなくファンの総スカンが待っている。なんといっても優勝するのにさえ24年の空白を作ったのである。その間、チームを必死に強化するどころかチームの弱体化の引き金を引き、あろうことかチームが弱くても儲かるスキームを作り上げた。一方でもの知らぬバカープファンに対しいかに自分が素晴らしいオーナーであるかを説き、もう一方で反社的ならず者のファンを使って批判を圧殺する。やることはまさに反社的カルトであるが、それすら忖度して誰も批判しない。ジャニー喜多川が極悪人呼ばわりされているが、ハジメは優にそれを超える。
それが証拠に、西川龍馬の流出という事態に際しても、ファンの反応は鈍い。バカープファンなどキヨアキの「若手にとってはチャンス」などという妄言を信じているのだろう。昨日書いたところだが、広島出身の中田翔、石田健大がお安く取れるチャンスだというのに、獲得すべしとの声が上がらない。何か他球団の主力選手を獲得することは「市民球団」としての沽券に関わるとでも思っているのだろうか。カープは「育成球団」?ろくに選手育成できてないやん。自前で育てましたという選手が何人いる?
昨日前の二人を推したのは、単に広島出身で子どもの頃からカープファンというだけではなく、今のカープの弱点を強化するピースとなり得るからである。しかも値段もお手頃。多分二人合わせて1億円ちょっとだ。西川一人分(推定1億2000万円)で取れるかもしれないのだ。正直言って、これで獲得を忌避する向きは、頭に蛆でも湧いているのかといわざるを得ない。
でも、そういうファンを狡猾に育てているのがハジメなのである。おかげでハジメグルーピーのバカープファンが増えている。彼らの共通点は補強を忌避することだ。育成球団とはそうすべきなんだという勘違いを犯しているのだが、こんなのが増えているからカープは勝てないのである。どこの世界にファンがチームの首を絞めているところがあるか。こんな歪んだ推し活なんて、見たことがない。
いや、「推し活」とは違うんだろうな。彼らはカープという組織との、もっとはっきり言えばハジメとの同一性を求めているのである。だから、カープというチームがどうあるべきかではなく、ハジメの思うチームを作るにはどうするべきかということばかり考えているのである。普通に考えたらおかしいのだが、それをおかしいと思わせない体制作りが出来ている。これを通常カルトと呼び、批判の対象なのだが、それを批判する動きもない。
だから、我々の立場からは、ハジメは批判の、いや打倒すべき対象である。しかし、ハジメ批判を縷々続けるだけでは山は動かない。それだけハジメの玉座は堅牢に作られているのである。それを崩すためには、やはり取り巻きから剥がしていかねばなるまい。自らの正当性を唱えるだけでは足らず、やはり相手の誤りを主張していかねばならないと思っている。
などと書いていたら、いい具合に酔いが醒めた。敢えて夢を見るとすれば、だいたい11月の早い時期に何もかも固めてしまいがちなカープにしては、来年の編成もまだ見えないし、コーチングスタッフも固まっていない。何か変える気が、少しくらいハジメにもキヨアキにもあるんじゃないかと思って待つしかないかもしれない。なかったりして。






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