カープは、まあ内容はともかくとして、勝った。甘いツーシームだったとはいえ、一発回答で逆転打にした中村奨成はあっぱれというほかない。やはり、火力は正義と言わざるを得ない。今は大盛が確変状態だからともかく、やはりレギュラーにふさわしいのは奨成かなという気がする。
サンフレは、映像を見ていないので内容については何とも言い難いが、とにもかくにも4-0である。木下康介の2得点が効いた。これで3位に浮上したというだけでなく、得失点差で2位のレイソルを上回り、首位のアントラーズにも迫っている。本気で日本一を目指すというなら、弾みのつく1勝になったかもしれない。
本当なら、これについて書いてみてもよいのだが、なんか今日はその気にならない。こんなに筆が重い日は、もうすぐまる20年目になるが、初めてかもしれない。なにか、カープがどうたらとかサンフレがどうのとかいうことをお気楽に書いていていいのかという気がしてならないのだ。
もうすでに報じられているとおり、イスラエルとイスラム諸国の対立関係は抜き差しならぬ状況となっている。イスラエルがイランを攻撃して云々というのはもうだいぶん前のことになるのだが、イスラエルがイランの核施設を攻撃したという話になって、正直かなりやばい話になるのではないかと思った。ただ、ネタニヤフもハーメネイもそれぞれ腹に一物持つ人物だから、すぐにどうこうはならないと思っていた。
ところが、ここにドナルドが噛んできたことで、おかしくなることは必至だ。私は彼はアメリカという国の限界の象徴としか思わないのだが、そんなのが最高権力者にいるとなると話は別だ。アメリカ国内のことはどうでもよいが、彼はアメリカ軍の最高司令官なのである。すなわち、核のボタンを握っているのだ。
これまで核のボタンを握ってきた人物は、主義主張の差異はあれど、まあそれなりの知性と教養を持っているのが多かった。しかし、ドナルドはまさに反知性主義の親玉のように見える。正直言って、国際政治上かなりやばいのではないかと思うのである。
私がこのような雑文を書いていられるのも、明日もまた国際社会が、いや地球が平常営業してくれるからである。それが危殆に瀕しているのであれば、その前提が欠けてしまう。これは日本がどうこうというものでもないし、仮に日本が付け焼き刃的に核武装したところで変わらないのだ。誰かが我慢できなくなって核のボタンを押したとき、その時点で地球そのものの死亡証書となってしまう。
そう思うと、本当に明日があるのかどうかすら、今はわからない。況や、ペナントレースの帰趨がどうなるかなどということを考えるのは、無意味を通り越して野蛮であるのかもしれない。九ちゃんが明日があるさと歌ったのも、たかじんが明日になればと歌ったのも、明日の存在が所与の前提であるからに違いあるまい。それが欠けるとすると、どうなるだろう。
もちろん、杞憂に終わることを願っているし、そうなるに違いないと信じている。しかし、現代の状況は、天が落ちるとかいうよりもっと恐ろしいレベルで進んでいると言って過言ではないのだ。東京がテル・アヴィヴのようにならないという保証は、ない。
と、いうわけで、今日はどうでもいいことだけ書いて終わらせる。もし明日があったら、今日のカープについて書いてみようかと思う。






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