月影を　遮る靄の　あぢきなさ

今日は仕事の都合で、最後まで映像を見ることができなかった。しかし、だからといって残念だとも何とも思えない自分がいる。勝ったの？ふーん、というくらいの感傷しかない。実は文字列も断片的にしか見られなかったのだが、見てもへーぇというくらいの思いにしかならない。

その原因は、やはり1、2番のミスキャストぶりにあるだろう。正直、スターターを見た時点で失望した。ほんまに新井は何がやりたいんやとしか思えなかった。こんなオーダーをずっと続けていたら、確実に勝てなくなる。相手の伊藤大海の調子までは見えなかったのだが、今日は運良く嵌ったくらいのものだろう。

それでも敢えていいところを探すとするならば、このオーダーも短期決戦仕様なら納得がいくというところだろうか。短期決戦は格より調子であるし、交流戦など一種の短期決戦だから、調子がいいバッターを並べるのは悪くはない。もっとも、大盛と田中がそれに値するかというのは、議論あるところだと思う。

もちろん、大盛はマルチ安打にホームラン付き、田中は猛打賞だから今日に限っては嵌った。しかしそれをもってこの起用を完全に正当化することにはならないだろう。確かに昨日の1、2番は現時点では絶望的なオーダーだが、まだ説得力はあるのだ。なんか今日の1、2番は、目先はよくても将来的にどうなのといいたくもなるのである。

その意味では、明日のスターターが見ものだ。相手予告先発はサウスポーの細野晴希。しかも左打者の被打率が抜群に低い。それでも大盛田中の1、2番で押すことができるかどうか。まあ生ぬるく見守ることとしよう。

しかし、幕張ではさっぱりだったオフェンスが、エスコンフィールドでこんなに変われるものなのかと思う。そうなった理由はやはり1、2番と言いたいところだが、やはり坂倉がいいところで打ったことだろう。幕張での坂倉は、完全に冷え切っていた。これが指名打者に入ってディフェンスから解放されたからなのかどうかは、分からない。

ひとつだけ哀しい話をすると、今日のウェスタン、ホームでくふうハヤテに0−2で負け、遂に今季通算でもくふうハヤテ戦の負けが先行した。これは、かなり危険だと思う。絶望的に打てないならともかく、数字上はそれなりに結果残した選手もいるのだが、それでもこの相手関係で勝てないというのは、何か原因があると思う。そのひとつに、結果を出しても評価されにくいシステムがあるのではないかという気がしてならない。杞憂なら良いのだが。