今日はいうことなし。

そりゃね、細かいことを言い出したらきりはないけど、アドゥワの魂の好投を見たら、そんな些細なことはどうでもいい。今日はまさにアドゥワのアドゥワによるアドゥワのための試合であり、それで3安打完封勝ちということに意味があると言ってよかろう。

ヒロインでは多くを語らなかったが、アドゥワはきっとこの試合に期するものがあったと思う。ぽんぽんと5勝はしたものの、前半戦終盤の先発登板は思わしい結果が出ていなかった。アドゥワはきっとここて結果出さないと次はないくらいに思っていただろう。まして9連戦の頭、首位攻防第1ラウンド、そしてきょう8月6日。彼は立派にそれを背負い切り、最良の結果を出したのだ。

正直言って、今日のアドゥワは気魄で圧倒していた。試合後のコメントで阿部慎之助が語っていた通り、ジャイアンツの選手は完全に受け身になっていた。今日の結果は宜なるかなである。だからこそ、カープのオフェンスがもっと頑張ればと思いもしたが、今日は先制して中押しと上手くいったから、良しとしよう。

その中でも、山崎伊織に対するKOパンチとなった連続初球アーチはよかった。というより、完全にこの感覚を忘れていた。やはり、中軸打者に長打が出ると勢いが出るし、チームの士気が上がる。なんでも多くのカープファンはホームランなんかいらないなどと曰わせ給うところだけれども、これを見てまだ言いますか？というところだろう。それとも彼らにとって今日の勝ちは不浄の勝ちなのだろうか。

そういえば、同時刻からほっともっとフィールド神戸で行われたウェスタンの対バファローズ戦。ホームラン3本でねじ伏せて勝った。中村奨成2本と磯村の決勝ホームラン。これも一部ファンにとっては望まない勝ちなのだろうか。しかも2本打ったのが彼らの大嫌いな中村奨成だから余計にそう思うかもしれない。アホかとしか言えないが。

話が逸れた。こうなったら明日もスッキリと勝ちたいところだ。ピッチャーが抑えて、バッターが問答無用で長打を撃ちまくれば良い、何も難しく考えなくて良い。それが最も簡単な野球の勝ち方だ。グリフィンは簡単な相手ではないが、攻略に困る難敵とも言えまい。やはり、まず先制だ。そうすれば、今日のリピートになる可能性だってあるだろうから。