有卦に入ってればこんなもんさといえばそうなのだが、この勝ち方はすごいと思う。なにがすごいかと言って、5回までの試合内容はボロボロだったのである。いや、6回裏の同点劇もそれほどでもなかっただけに、そこから一気に突き放したのはお見事と言わざるを得ないのだ。
しかし、これでカープは強い、ましてや新井マジックだとかいうのは、いささか早い気がする。本当に強かったら6回に一気に追い越せたはずだし、序盤からもっと誠実な結果がでたに違いない。勝ち方が爽快だったからこそ、反省すべきは真摯にしたほうがいいと思う。
まずは九里。悪かった。そりゃ悪い日もあるだろうが、失点の仕方が悪かった。それでもクオリティスタートにまとめたではないかと言われそうだが、いくらクオリティスタートにまとめても勝てなきゃ仕方ないのだ。まあ、彼ならその程度は理解しているだろうと信じたいが。
オーダーは今日は少しはまともかなと思ったのだが、やはり4番上本は動かさなかった。正直、なんだかなあと思う。それに、1番に奨成、8番に末包を置いたのは良いが、6回のチャンスで引っ込めてしまった。そりゃリアリスムといえばそうかもしれないが、大西クラスのピッチャー相手でわざわざ左打者に差し替える意味はないと思う。末包の代打に松山というのはまだ理解できるのだが、奨成の代打に田中というのは理解できかねる。
これを見るに、新井はやっぱり臆病なのかなという気がしてならない。なんか腹がくくれてないなと思う。いや、選手は家族とかなんとか言っておきながら、信頼して起用する選手とそうではない選手が明白に分かれているのだ。分かれていてもいいのだが、その理由がすべて新井の頭の中にあって、にわかに了解不能なのである。
問題は明日だ。相手先発は高橋奎二だから、きっと今日と同じようなスターターになるだろう。そこからどこまで辛抱できるか。まあできないだろうな。
最後に今日良かった点を挙げるなら、やはり小園だ。タイムリーは2本とも甘い球だったが、それを確実にしばけるようになった。そしてその打球は、やはり美しい。これだけの選手を差し置いてどうして生産性のないチビにこだわるのか、不思議でならない。






コメントを残す