盾だけ並べても戦に勝てぬ。

スポーツ

交流戦開けてからの9試合、5勝4敗と言えば聞こえはよいが、4敗はことごとく勝てる試合を落としているという印象が強い。その理由も、結局はオフェンスの火力不足がすべてといわざるを得ない。そんなことわかりきっているのだが、なぜかこの球団はそれに対応しないのが困ったものだ。そして二言目には「守り勝つ野球」などと言う世迷い言を言う。

別に「守り勝つ」という方法論は間違いではない。しかしそれは、オフェンスが整備されたチームがリスクマネジメントのために考えるべきお作法なのである。オフェンスが弱くてまともに点を取れないようなチームに、どこに「守る」べきものがあるのか。「守る」べきものは得点であり、点差ではないか。そこをカープファンは理解してないとおぼしい。「守る」ことによって何かが生まれるかのような勘違いを犯しているようだ。それだとさしずめイリュージョンだが、種も仕掛けもないところにはイリュージョンは成立しない。

昨日の試合、大本営発表も最後の打席でボール球ばかり降らされた小園を責める内容となっている。しかし、小園だってプロだから、球に力のないクソボールなら振るまい。要はそれだけ球にも力があってかつ小園が力んでいたからなのだろうが、今の小園に力むなというほうが間違いだ。他のバッターなんて当てにならないのだから。自分の力で一発逆転と思わなければ、クリーンアップ打たせる意味がないといってよい。問題は、今のオーダーの中で小園が孤立してしまっているということではないか。

それを打破するためには、やはりオフェンスの強化しかない。MLB移籍市場なら時間はかかるかもしれないが、国内移籍市場なら別だ。なにも1988年のラルフ・ブライアントを探せとは言わない。探せば金の卵候補生がどこかにいそうな気がするのだが、そもそもそれを発掘する意欲もないらしい。困ったものだ。またそれをカープファンも容認しているかのごときである。

明日8からはホームでのタイガース戦である。こちらは森下、九里、アドゥワを立てるが、相手も才木、大竹、村上が来るのである。非常につまらない3連戦になることは目に見えている。さきに殴った方が勝ち、さきにこけた方が負けるという最低の見世物になるだろう。そんなの、プロフェッショナルの興行として認めて良いのだろうか。相手も昨日の試合で島田海吏に三番を打たせているが、大山や佐藤に当たりが出てき始めている分、カープよりオフェンスは強い。その代わり中継ぎ陣にガタが来ているようだが、カープだって島内や栗林が万全かといわれたら、違う。

本来なら、相手の盾を打ち砕くことのできる強力な矛を準備しなければいけない。しかし、MLBから急遽引っ張ってくるわけにはいかないし、国内移籍市場ですぐに名前が挙がるべきバッターもそうはいない。ファームの惨状は先日書いたところで、今すぐに救世主になりそうなバッターもいない。無理してシャイナーを上げる?扇風機の季節ではあるが、そこまで辛抱をしたところで売るものは少ないかもしれぬ。

ならば、韓国からデービッドソンを呼び戻す?契約さえクリアできたらおもしろいが、彼は強いストレートしばけないからね。いや、速いストレートしばくだけなら、シャビエル・バティスタがいる、けれども、一時のパワーがあるかどうかは知らぬ。それともライアン・マクブルーム?ケビン・クロン?うーん。

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コメント

  1. Иван Иванович より:

    2023年AAA114試合33発長打率.557 OPS.938 メジャー通算45発OPS.750
    今シーズン、レッドソックスで伸び悩み出場機会が激減しているボビー・ダルベック内野手(28歳右投右打)が、そろそろロースター40人枠から外れそうなので狙い目か?バッティングスタイルは、DeNAオースティンに似ている。NPBなら通用する。本気で日本一を獲る気があるなら、ボビー・ダルベック一択。

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