二俣だけが光ったクソ試合

最初から最後まで、本当に何もかも報われないクソ試合だったが、最後に見せた二俣の粘りだけ見どころかあった。本当に、今日はそれだけ。あとは全然駄目。特に新井の勝負勘のなさには呆れるほどである。まあマダガスカルのキツネザルには期待するだけ詮無い話かもしれないが。

ひとことで今日の試合を言い表せば、組織としての総力戦負けである。ノムカン君はスターターから動いてきた。それが功を奏したかはいささか微妙だが、結果として勝ちに結びつけた。一方の新井は、大竹相手に腹をくくれなかった。何と言っても7番矢野なんて愚策中の愚策である。矢野が大竹を攻略する姿なんて想定できなかったし、矢野もそれを裏打ちするようなバッティングしかできなかった。挙げ句大竹にまた名を成さしめたのだから、アホかというしかない。

もうひとつ。組織としての戦いに敗れたといえば、相手は森下を攻略することの意識付けがあったのに対し、カープはそれが皆無だった。朝山の試合途中のコメントも、でいったい何がやりたいの？というほかなかった。そして何故かベンチの中で写っていたのは、でかい顔をしてふんぞり返る白濱の姿。控えめに言って殺意を覚えた。ほんまに、お前なんかに何ができる。生涯一「カベ」がいいところのくせに。

中には、まだペナントレース序盤だし、ここであえて首位にならなくてもという向きもいるかもしれないが、先日書いた通り誤りである。今日は意地でも勝って上に立つ必要があった。新井は昨年もタイガースにとどめを刺すチャンスがありながらそれをせずに名を成さしめたのだが、それに通ずるものがあるような気がする。所詮キツネザルに展開を読む力を求めてはならないのかもしれないが、ならば今の君の存在意義ってなーにというところだ。

さらにいえば、明日の予告先発がハッチ。最低だ。今の彼に何ができる。少なくとも先発は彼には荷が重い。要するに、なんで取ったというくらいである。申し訳ないが、抑える姿が想像できない。ならば打撃戦をと思っても、西勇輝相手にそんなことができよう訳もない。まだ今日の二俣や昨日までの林のように誠実な打撃を見せてくれれば良いが、そうじゃない選手ばかり重用される姿を見せられたら、がっかりするだろうな。

まあ、内容は悪かったとはいえ7回2失点の森下をむざむざ負け投手に、しかも2試合続けてするのだから、まあ世話はない。そういえば、映像に映る森下の表情は終始暗かった。ようやく二俣が粘りを見せたところで笑顔を見せていたのだが、気持ちはわかる。このままじゃ、いつかきっとカープから出ていくだろうなとも思った。

しかし、控えめに言っても今のカープの体質は腐っている。重用されるべき選手が使われず、戦略平等でもいい選手ばかり推される。こういう意味の分からないことは、きっと領導様の思し召しと考えねばなるまい。そう思うと、なんか気合を入れて見るのがバカバカしくなる。まあ、そうしちゃいかんのだろうな。