てっぺん取りたきゃ、まだまだだね。

今日の褒められる点は、村上頌樹を攻略したことである。とはいえ、これまで完璧にやられすぎていたから、遅いわほんまにと思うが、やらないより良い。これで、今後の対戦も呑んでかかられることはないだろう。やはり苦手は一人ずつ潰しておくに限るのだ。

逆に褒められない点は、いうまでもなく8回表の守りだ。7回で100球に達したし、今日はそんなにいい内容でもなかった床田を8回のマウンドに上げたのは、やはりリスクマネジメントのなさを問われなければいけないだろう。あの場面は、正直黒原でも塹江でも森浦ても良かったと思う。少なくとも、やはり床田には敵わないというところを見せつける必要があったのだ。

要するに、6-0の試合のクロージングにミスったというべきか。明日明後日も対戦かあるのだ。今のタイガースはどうも振れていないようだし、智将ノムカンくんをしてもなかなか打つ手なしのようだが、ほんの少しのことで歯車が噛み合ったときに、蘇生の一撃を与えてしまいかねない。だからこそ、クロージングは大事なのだ。もし万一の事態が起こってしまったら、結論はひっくり返った可能性すらあるのだ。

だから、勝った、4連勝です、良かったという気にはなれないのだ。6点取ったから良かったねではなくて、6点取ったからこそ完璧に勝たねばならないのである。本気で優勝日本一を目指すというのなら、なおのことだ。今のままじゃ、まだまだだ。

ただ、オフェンスが少しずつ形になってきているのは良いことだ。小園4番というのは次善の策だと思うが、チャンスに強い打者を主軸に置くという意味では良いし、小園の持っているスタア性がバックボーンとなり得るのだろう。そして末包。誰がなんと言おうと長打力は正義である。これを否定するものはカルトである。そして林。地味にいい仕事をしている。これで自慢の長打力が出たら、面白いかもしれない。

確かに、今年は投手力優位の状況が続いている。しかし、だからといって野球におけるオフェンスの重要性はいささかも揺るがないし、そもそもいい投手をいかに攻略するかというところにオフェンスのレゾンデートルがあるのだ。どんなに強い投手陣をもってしても、取られた点をなかったことにはできないのである。

その意味では、まだカープのオフェンスは物足らない。まだまだ詰めの甘さが目立つし、やはり7番矢野のところが弱い。その矢野、4点差に詰められた8回裏の先頭打者で初球ポップフライを打ち上げたが、野球頭の悪さを示すエピソードと言わざるを得ない。厳しいチームだったら即スターターから落とされる。ディフェンス重視のつもりかもしれないが、これでは今の矢野をスターターで使う意味なんてない。

それはさておき、一難去ってまた一難。明日の相手先発は大竹耕太郎である。こちらの先発は森下暢仁だから、またキャッチャー會澤という戦略上無意味な起用がなされるだろう。そうしたときに、どんなオーダーを組んでどんな点の取り方をするのか、まああまり期待をせずに見ることとしよう。

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コメント

“てっぺん取りたきゃ、まだまだだね。” への1件のコメント

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    ウイークポイントの本質は簡単に変わらんのに、不調だったストロングポイントがほんの少し上向いた程度で、ウイークポイントを黙認してしまう日和見主義者は苦手やなぁ。

    たとえば、坂倉の打撃が絶不調の時は、打撃が売りの坂倉が打てないのだったら、元々守備力が弱い捕手のポジションはやめたほうがいいという批判の声があがる。ところが、ほんの少し打撃力が上向いてくると皆黙るんだよねえ。前からずっと言ってるけど、3割30本100打点くらいの打撃成績を残すくらい打たないと、やはりマズい弱い守備力を補えないと思う。

    打撃力が落ちると捕手やめろ!上昇すると黙認する。そういうご都合主義の主張は控えたほうがいい。見苦しい。人間誰しも、弱い本質は簡単に変わらんでしょ。
    現時点では暫定的に捕手の適任者は石原なんだから一番手で起用すること。石原の休養日に高木と清水を使って次世代の捕手を盤石にする。これこそが、リスクマネジメントなんじゃない?投手も野手も1軍の中だけで選手起用の良し悪しを考え完結させることだけが、リスクマネジメントじゃないでしょ。目の前の好不調に惑わされ言い分がブレたらアカンよ。

    他、右膝外側半月板部分切除手術明けの秋山、左膝内側半月板損傷明けの末包。彼らが万一離脱した時に大きな穴とならないよう、今のうちにヒットメーカーの佐藤を支配下登録しお試しするとか、田村を固定起用し大砲に育てるとか。これもリスクマネジメントでは?末包の代わりに野間が大砲になるわけがないのだから。

    ペナントレースは、万事塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し。

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