麒麟や鳳凰にはなれなくて。

今日は4年に一度の如月閏日である。だからといってどうというものではない。私などはこのところくだらない本業でばたばたさせられていた腹いせに、今日は寝過ごしを装ってわざと数時間朝仕事をサボった。実に清々しい気分だったが、今度は終業間際に極めてやっかいな仕事が持ち込まれて、暗澹たる気分で一日が終わった。なかなかうまくいかない。

2月29日だからといってさしたる思い出はないのだが、この時期といってどうしても思い出されるのはやはり大学入試である。家計のことを考えて私立大学に行く気はなかったので(当時は国立と私立の学費は相当の差があった)、国立大学一本に絞っていたのだが、その二次試験がちょうどこの時期である。そこで悪戦苦闘していたことだけが思い出されるのだ。

その結果については何度も書いたことだが、本命だった京都大学には二度振られた。でも、行かなくて良かったとも言える。なんせあそこには本当に信じられないほど頭のいい奴がうようよしているから、そんなのを見て精神的に壊れていたかもしれない。私のような田舎美物からみたら、麒麟や鳳凰のような奴は、確かにいるのである。神の領域に対抗したものの末路は、バベルの塔の故事を引くまでもない。逆に4年後に京都大学に潜り込めたのは、広島でそれなりに頑張ったことのご褒美だったのかもしれぬ。

ひとつだけ心残りなことがあるとしたら、試験終了後に会話をした、通っていた予備校のクラス担任(女性、東さん(フルネーム忘れた))に、桜が咲いたら京大生として挨拶に行きたかった。さすがに広島に落ち延びることが決まったときはショックで、そんな気力はなかったしね。というか、頭の中から消えてしまっていた。今からでも不義理を詫びられればと思うけれども、もう覚えておられないだろうな。

話を戻すと、プロスポーツをエンタメとして一生懸命見るのは、やはり常人には持ち得ない一種神がかり的な能力を見たいからに他ならない。その極点は大谷翔平といっていいだろう。NPBではもちろんだが、MLBでさえ二刀流を極めてしまうなんて、正直思えなかった。だからこそエンタメとして成立するし、金を払って見るに値する選手と言えるのだ。

翻ってカープはどうか。確かに菊池の守備は神の領域といっていい。しかし、オフェンスに関しては、残念ながら首をかしげざるを得ない。坂倉と小園がその予備軍かなというくらいだ。田村はさらにスケールが大きいが、まだその力でチームを勝たせたという成功体験がない。でも、そのほかに誰がといわれたら、もういないのだ。

だからなんだろうな、野間とか上本とかが持て囃されてスター扱いされるのは。申し訳ないが私にいわせれば頭が高い、控え居ろうというところだ。けしからぬことに前の沖縄キャンプには帯同せずに日南居残り調整をしているようだが、おかしい。これでいいのだろうか。というより、百年早いよね。

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コメント

“麒麟や鳳凰にはなれなくて。” への2件のフィードバック

  1. Seniorのアバター
    Senior

    閏年、まあ1日増えるだけで特別なもんはないね。
    エエんちゃいますサボんのも、休むこと大事ですもんね。
    まあカープは菊池っちゅう神の領域がおるだけまだエエやないですか。
    神の領域ほどの超一流の選手って、昔は1球団に1人はいたのに今やゼロんとこもあるでしょ。
    だから今のプロ野球って、見ててオモんないのよね。

  2. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    故父の常套句は、「お前のような才能がない者こそ、学歴に拘れ」と。
    全くその通りで、高次元で特殊な才能の持ち主に学歴は不要。
    世界を動かしている成功者は、大学中退ばっかり。

    ~大学中退の経歴を持つ成功者~
    ・「興味のないものに学費を費やすのは無駄だ」と1学期(4学期制)のみで即中退しているのが、アップル社の設立者スティーブ・ジョブズ。
    ・Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグは、12歳からコンピューターを本格的に学び18歳ですでに音楽系のソフトを開発しており、Microsoft社から1億円ほどの買収金額を提示されたという。ハーバード大中退。
    ・DELLの創業者マイケル・デルは、大学在学中にコンピューターを自身で構築し、直接販売することを始めていた。28歳の時、史上最年少のフォーチュン500企業のCEOとなっている。「仕事が上手くいっても10億分の1秒だけ祝って先に進む」という名言を残している。
    ・ビル・ゲイツは、ハーバード大学2年生の時にはすでにMicrosoft社を設立。ハーバード大学で最も過酷な学部数学クラス「Math55」を修了。が、しかし、中退。
    ・若干20歳にしてBoxを立ち上げたアーロン・レヴィ。南カリフォルニア大学中退。

    約十年前だったか、東大大学院の入学式で総長が、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、マイケル・デル、アーロン・レヴィは、君たちが大学院に入学する頃には既に世界トップクラスの企業としての礎を築いている。君たちも悠長に大学院に通学している場合じゃない、と檄を飛ばしている。突出した才能がある人にとって、大学や院のブランドなんてどうでもいいこと。

    海外大出の者の感覚からすれば、日本の大学・院卒の人って、何を専攻しているかより、大学のブランドを強調するところが意味不明。勤務も同じく、職務内容より会社のブランドに満足する勤労者が多数派。「あなたのお仕事は何?」と訊くと、「トヨタです」っていう回答には笑っちゃうよね。海外にはそんなヤツおらんで。普通、エンジニアですとか、カーデザイナーですと答えるでしょうに。

    俺は故父の意に反し、さらさら総合大学に進学するつもりはなかった。第一希望は”特技を活かし”プロ雀士かプロポーカープレーヤー。第二希望が声楽家。第三希望がピアニスト。サッカーはユースで2軍落ちしたところで断念。声楽家以外、プロ養成機関全落ちで仕方なく想定外の滑り止め英国総合大学へ進学。英国内では4番目?らしいけど、上には上があるので、自慢にもならんけどね。ブランドはどうでもええよ。どんだけ専門性を高めるかが最重要課題に決まってるやん。

    プロ野球選手もね。

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