騙す方も騙す方だが。

予想どおり、改革の希望を圧殺する球団当局の動きは活発化してきた。今日はコーチングスタッフが発表されたが、まったくお話にならない内部シャッフルにとどまった。こんなので何が変わるか、バーカと言いたいくらいなのだが、それをそう思わない向きが多いことが非常に残念だ。いや、思えないようにハジメに教化されているのだろう。なんとも情けないし、やりきれない。

しかもハジメは非常に狡猾だ。何も変えていないにもかかわらず、いかにも変えたように見せかけているのである。その象徴が迎の処遇である。心あるカープファンであれば迎の今年までの立ち位置がどれだけカープを駄目にしたかということは自明だ。それをハジメが分からないわけがない。しかし、だからといってその代わりに外部招聘をするのはハジメの沽券に関わるのだ。だから、小窪の配置転換という人を舐めたような措置で済ませたのだろう。その代わりがコーチ1年生の三好。ふざけんなとしか言えない。

確かに、ハジメの騙しのテクニックは非常に高い。まさに特殊詐欺にその範を置いているかのようである。しかし、裏を返していえばそれだけ高いテクニックを要するというのは、ある意味見破るのも容易であるということだ。事実、私心なく見つめていれば、必ず衣の下から鎧が姿を覗かせる。そこを突けばビリビリと衣は破けるのだが、目が曇っているとそこが見えないらしい。そして残念ながら、目が曇っている向きが非常に多いものと思われる。

昨日のファン感謝デー、興味もないしネタにする気もなかったのだが、やはり西川龍馬を引っ張り出したことを各媒体を通じて好ましいことのようにハジメが扱わせているし、それに乗っかっている向きの多いことには辟易とする。むしろこういうときには何かやましいことがあるんだろうと思うのだが、誰もそう思わないのだろうか。ちなみにキャッチフレーズもどき、話にならない。たださすがにこれを好ましいものと考える脳天気は少ないようだが。

こう考えると、確かに騙す方が一番悪いのだが、騙される方にも相当程度問題があるような気がしてならない。というより、なんでハジメみたいなのを担ぐのかと思う。私の世代にとってはハジメというのはカープを駄目にした張本人でしかないのだが、どうもその思いが共有されていないらしい。中にはハジメのおかげでカープはここまでうまくいっているという重大な勘違いをしている向きも多いようだ。

その中の一部には、まさに縁なき衆生は度し難しを地で行く連中もいるだろう。それがカルトのカルトたる所以である。しかし、話せば分かってくれるであろう向きも多いと信じたい。そうやって少しずつでも布教活動をしていかないと、敵の折伏に負けてしまう。カルトと戦うには、こちらも信念を持つしかない。

それにしてもね、日本最大のカルトの親玉が死んだ今、その名を襲名するのはハジメだろう。まさにハジメのやっていること、その親玉のやっていることとまるっきり一緒だ。唯一違うところは、支持基盤だ。本当の意味でハジメを盲信して地獄の果てまでついて行くという向きは、そう多くない。結局ははだかの王様なのだ。それを思い知らせてやることが、やはり一番なんじゃないかな。