いちおうバファローズが出ているので日本シリーズはぼんやりと見ているのだが、ここまでの試合内容、私には非常に退屈だ。ここまでの4試合、結局先に2点リードした方がすべてマウント取っているのである。それでも今日はいったんバファローズが追いついたが、第3戦までは先に2点リード付けたら試合終了といっていい始末なのである。
それでもテレビ中継など頂上決戦に相応しい試合などと煽っているが、今日など日本シリーズ的には凡戦といっていい。もちろん短期決戦のがちんこ勝負は得てして試合内容は二の次になる傾向はある。しかし、それにしても今日はバファローズとしてはしくじった部類だろう。タイガースのピッチャーにやられたと言うよりは、バファローズの打線の弱さが出たといっていい。もちろん3連覇したのだからそれなりに打線は強化されつつあるのだが、やはりまだまだネックだなと言う気がする。
と、いうわけで、きっとわちゃわちゃ7戦までもつれるのかなという気がする。手に汗握ると言うよりは、先に点取りました、少しもつれましたが大勢に影響ありませんでしたという試合が続くかもしれない。まあいい。生暖かく見ておこう。ちなみにシリーズ前の私の見立てはタイガースの4勝3敗である。
しかし、退屈だろうとなんだろうと勝ち抜いた結果を見せることが正義である。その段ではカープなんてまだまだだ。先日の標題ではないが、All you need is victory.である。それなのにこれが理解できないバカープファンがいっぱいいるのが残念だ。まず「カープらしい野球」なる正体不明なものを追い求めようとするのが困ったものだ。
もしこの日本シリーズの試合内容をカープが教訓にするとしたら、やっぱり打てないと駄目だということである。バファローズの打線もしつこさがあって、それでパシフィック勝ち抜けたというのはあるだろう。しかし、やっぱり胸張って3連覇しましたと言うほどの打力ではない。それこそカープの3連覇当時の打力の方が強力だっただろうと思う。それはさておくとしても、やはり野球は得点力であるという当たり前のことが身にしみるのである。
だから、本当に来年へ向けての編成を考えるに当たっては、オフェンス重視でなければならない。勝利への最短のアプローチは、点を取ることなのであるから。ディフェンス力というのは、取るべき点のハードルを下げる(それだけ勝ちやすくする)ためのエッセンスに過ぎないのである。
私がこれまで見てきた中では、1975年から78年のブレーブスと1986年から94年にかけてのライオンズが強さの双璧だと思うが、とにかくディフェンス以上にオフェンスが強かった。いや、ディフェンスが極端に弱くて黄金時代を築いたチームもない代わりに、オフェンスが弱くて黄金時代を築き得たチームも存在しない。記録で見た限りだが、V9ジャイアンツなど典型的なオフェンス型チームで、その期間エースとして投げ抜いたのは堀内恒夫だけである。
要するに、ディフェンスのやり繰りは出来るが、オフェンスのやりくりは難しいということである。今のバファローズは中嶋聡の奇跡的なやりくりでうまくいっているところがあるが、これはなかなか真似できないし、しちゃいけないと思う。まして新井貴浩がやってはいけない。端的にオフェンスを強化するのは簡単だ。バカープファンは今のバファローズの野球に王道楽土を見ているかもしれないが、誤りだ。
先日のフェニックスリーグの対西武戦、スコアレスドローだった以上に、2安打ということに危機感を覚えている(もっともライオンズも1安打だったが)。本当に、今の若手野手のていたらくにはがっかりしているのだ。それを打開する選手が、出てきてもらわないと困るのである。






コメントを残す