陽はまた昇る。

明後日から、クライマックスシリーズファイナルステージが始まるところである。正直言って、ファーストステージの野球をやっていたら、参加賞ももらえない惨敗になることは目に見えている。それをわかっているか否かで、結果が左右されるような気もする。

しかし、それでも勝ち抜ける可能性は絶無かといえば、違うと思う。うまくやれば、下剋上を成し遂げることは可能だと思う。これだけ吹聴したら達川と変わらないから、その根拠を述べたい。

当たり前だが、このシリーズは対タイガース6連戦である。まさに一対一の勝負だ。しかもレギュラーシーズンでは案外それまでの流れに左右されるものである。クライマックスシリーズは、その影響を受けづらいと言っていい。

はっきり言って、今年のタイガースはペナントレースをほとんどノーストレスで勝ち上がってきた。そりゃそうだ。Bクラス3チームはタイガースにとっては完全なカモ、特に高津と立浪のタイガース戦の協力ぶりは目に余った。ところが、クライマックスシリーズはそれがない。要するにカープはタイガースを倒すために全精力を注ぎ込めるのである。一方のタイガースもそれを全力で受けなければならない。案外こういうところに、結果は左右されがちなのである。

たしかに、タイガースとの間には結果的に十数ゲーム差付いた。しかし、その原因を作ったのは、ひとつは勝負がかりだった7月の甲子園での三連戦で新井が煮えきらない戦術を取って突き放せなかったこと、もうひとつは高津と立浪の対タイガース戦での無気力野球である。前者は新井の器量のなさがすべてだが、後者はどうしようもない。しかし、このシリーズでは考慮に入れなくてよいのだ。

だから、必ずしも一方的に不利だと考える必要はない。難しい戦いにはなるだろうが、適切な戦術を取れば勝てるはずだ。問題はそれをどうするかである。少なくともファーストステージでの戦術からは、それが見えないのである。

でも、こういうときこそ基本に立ち返ればよい。野球は点取りゲーム、点を取ってなんぼである。得点力重視、火力重視で行けばよいのだ。特に甲子園での戦いということを考えると、右の長距離打者を押し出したいところだ。

そうなると、キーパーソンは決まる。ずばり末包だ。もう一人挙げれば、マクブルームだろう。彼は甲子園で打っているイメージがある。この両者を同時に使うのが理想だが、新井にはできないだろう。

しかし、大事なのは本当に選手の使い方だ。短期決戦は格より調子。しかも1試合の中ですら風向きがくるくる変わるのだ。それをうまく読むことが大事になる。ファーストステージでは確かに新井の思い切った戦術が功を奏したが、オフェンスはまあワンパターンだけに、ノムカン君の手の中で転がされるようになると、難しくなる。

ある意味、もうひとりのキーパーソンは松山かも知れない。ファーストステージでは松山カードを不適切なところで切ったきらいがある。ただ松山はなぜか甲子園では強い。これも使いようかな。

まあ、敗北主義に染まったバカープファンはまたロースコアで守り勝つ野球などとほざくんだろうが、それは短期決戦では必敗の戦術だ。短期決戦で「守り勝った」チームは存在しない。それに新井が気づいていることを祈るのみである。

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コメント

“陽はまた昇る。” への1件のコメント

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    谷村新司の「陽はまた昇る」は、あたりまえの日常が崩された時に、胸に迫る曲だと感じている。
    大震災で阪神地区が瓦礫の山になり至る所で亡骸が散見された時と、2009年1月イスラエル転勤在任中、ハマースからの砲撃(地上戦)で近隣住人が間近で戦死した姿をボンヤリ眺めていると、「陽はまた昇る」を何となく口ずさんでいた。同時に、映画【連合艦隊】の主題歌『群青』が頭の中を巡った。生死を分ける事態が差し迫った時、意外と恐怖は感じないものだけど、思い出が突然脳裏に蘇ったり死後の世界を妄想したり印象深い色んな曲がリフレインしたり・・・頭の中は忙しい。

    唐突だけど、現在のカープへ一言。
    「今はないものについて考えるときではない。
     今あるもので、何ができるかを考えるときである。」
    ~「日はまた昇る」の著者アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ~

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