それにしても、よく勝てたものだ。とてもいい試合とはいいかねる、はっきりいえば悪い試合だったが、なんかそれすら誉め言葉じゃないかとさえ思えるのである。だからこれだけの大型連勝できるんやなあと、なんか他人事みたいに感じる自分がいる。
なんで勝てたのかと考えても首をひねりたいような内容だったのであって、それでも敢えて絞り出すならヒーローインタヴューに上がった3人が良い仕事をしたということに尽きる。6番堂林7番會澤という並びを見て試合前は溜息しか出なかったのだが、やはり彼らが誠実に仕事したら勝てるということなのだろう。
とにかく、連勝は10に伸び、ついに首位に立った。しかし、本当の勝負はこれから、という言葉に騙されてはいけない。今走らずしていつ走るんだという状況下にある、逆にいえば、ここでエンジンかけとけば他球団はついてこれない。そこまでのところに来ているのだ。すなわち、優勝を我が手に摑むチャンスなのである。
本当に、今頑張れないと頑張るべきとこないよ、という状況にある。落ち目の三度笠になってから頑張るのは非常に難しい。気持ちが萎えていく中それを奮い立たせてというのは無理な相談なのである。だから、いま頑張っておけばいい。走れるところまで走ればいい。いや、走らねばならない。私も五十何年生きているから勝負の賭けどころや踏ん張りどころの要諦くらいはわかっているつもりだ。一番頑張れるのは、有卦に入っているときなのだ。
それだけに、やはり今のオーダーでは苦しい。正直言って4番バッターが上本というのは、冗談の域を出ない。やれ繋ぎの4番だとかなんとか褒めそやされているが、流石にバテてきたかバッティングには精彩を欠いているし、守備走塁にも影響しているようだ。やはり野に置け蓮華草、ではないが、4番というキャラではないし、そういう選手を無理して使えば失敗するようにできているのである。
明日からの直接対決に話を絞ると、今タイガースに負けている要素は主砲の長打力くらいであって、それ以外は凌駕していると思う。特に相手はいまブルペンで苦しんでいるから、粘り強く攻撃していけば必ず道は開ける。もっともオフェンスの強化は大事なのであって、あまり生産性なさそうなチビを処遇する暇があったらファームで結果出してる選手を呼ぶべきだ、
しかし、やっぱり長打力がほしい。正直なところ、わりかし真面目にバティスタを呼び戻すべきだと思っている。今日私は彼のインスタグラムのDMに”CARP necesita tu ayuda ahora.Queremos que vuelvas a Japón.”と書いたら、”Voy”と帰ってきた。本人は、その気なんだろうけどね。






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