結果だけ見たら、今日の試合は大きい。ベイスターズとの直接対決、しかもなにが起こるかわからないハマスタ。そこで相手の絶対的勝ちパターンを崩して勝ったのである。試合終了後、戸柱は最後までベンチの中で動けなかったようだが、気持ちはよくわかる。とにかく、この三連戦も優位に進められる可能性が出てきた。それだけに、明日が大事になろう。
もっとも、8回までの試合展開は、ひとつひとつ分解すると非常に悪い。勝ったからこそ、その点は反省すべきだろう。新井は何を思っているかは知らないが。
まず大瀬良。今日は完璧だった。ただ一球を除いては。それは京田や戸柱に打たれた球ではない。その直後の今永への初球。なんとなく投げてしまわなかっただろうか。あの場面は絶対バントしづらいところに投げる必要があったはずだ。ほんとうに、その一球だけだった。実績のないピッチャーだったら7回1失点という結果をポジティヴにとらえてよいが、大瀬良クラスになったら別だろう。その後ベンチで硬い表情でたち尽かしていた姿を見る限り、そうだったと信じたい。
オフェンスは、8回まではまったくダメダメ。確かに今永はよかったのだが、ここまで完璧にやられ続けると、その後の対戦時のモラールにかかわる。その点に鑑みるに、やはり今日の4番菊池は謎だ。まあ窮余の一策なのだろうけれども、どちらかといえばあり得ない。4番というのはそんなにお手軽な役回りではない。ああ新井って腹くくれない人なんだなというのがよくわかる。
昨日は、その前夜一睡もできなかったというアクシデントのせいで夜爆睡してしまったため更新をし損ねたが、プロットはできていた。それを今日の試合に引きつけて書いてみると、勝てる監督はチームの非常時になお腹くくって強く攻められるのである。凡将はこういうときに使い勝手のいい控え選手でお茶濁そうとするのだが、勝てる人はこういうときになお将来を見越した起用ができる、といえばわかりやすいだろうか。
その点に鑑みると、4番菊池というのはあまりにも適当な仕事といわざるを得ない。確かに今のオーダーでそうそう簡単に4番に擬せられるのはいないだろう。しかし、だからといって菊池を充てる人事は、ない。
本来ならもっと深掘りしてもよいのかもしれないが、まだ前々夜の後遺症があるのかどうも眠くて頭が回らないのでこのくらいにしておく。明日は野村祐輔対東克樹。今日と同じ論点の試合になる可能性が高いから、新井がどう頭を切り替えるかが問題だ。難しいかな。






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