とにかく、小粒ちゃんじゃ勝てないんだから。

今を去ること約70年前、南海ホークスは「百万弗の内野陣」に抜群の機動力を誇り、栄華を極めていた。しかし、2リーグ分立後は日本シリーズでジャイアンツに勝てず、やがて「野武士軍団」西鉄ライオンズに3年連続苦杯をなめたそのことから鶴岡親分は「四百フィート打線」を構築し、1959年の栄光に繋げたのである。

念のため付言しておくと、2リーグ分立後の南海ホークスは、1967年に4位に落ちるまで、優勝と2位しかないとんでもない強豪球団である。その栄光に胡座をかいて旧態を墨守するのではなく、より強くなるためにはどうすればよいかを模索し続けた鶴岡親分はえらかったということだろう。

以上は、もう60年以上前の話である。こんなわかりやすい故事がありながら、その逆方向のベクトルに固執するカープとわからず屋の自称ファンは、それだけでも莫迦というレッテルを貼って然るべきなのだ。まして、今一軍にいる内野陣の有象無象(菊池は除く)に、銭の取れる選手がどれだけいるか。挙げてみたまえ。

正直な話、今の球界はセントラルもパシフィックも過渡期である。セントラルに限って言うと、オフェンスもディフェンスもレベルが下がっている。だからスワローズが連覇できたのだ。要するに、何が爆発的にそのレベルを飛び越えていく特殊要因があれば、簡単に勝ち抜けられるのだ。

スワローズについて言うなら、いうまでもなく村上宗隆である。スワローズの栄冠は村上とともにあり、村上とともに消えるのである。昨年の日本シリーズ、村上が封じられたスワローズとそもそも火力の薄いバファローズのマッチアップだったと考えると、ああいう展開になるのも宜なるかなである。

などと極めて回りくどくかいてきたが、結論はひとつである。蓋し、勝利の道は火力増強のみ。いや、火力を増強してがつがつ点を取っていく野球にシフトすれば、簡単に勝てまっせということである。令和の四百フィート打線を作ろう。その言葉が古臭いなら、ビッグレッドマシン・リターンズでも良いではないか。

正直なところ、なぜカープファンが得点力や攻撃力を毛嫌いするのか、訳が分からない。畢竟、みんなが大好きな野間だとか田中広輔だとかの出番が消えてなくなるからではないか。そうではないと言うなら、きちんと論拠を提示されたい。まあ、私が知る限りでは、真っ当な論拠などありはしないけどね。

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コメント

“とにかく、小粒ちゃんじゃ勝てないんだから。” への1件のコメント

  1. シン キュウエンのアバター
    シン キュウエン

    これが新井野球なのか?
          シン キュウエン

    CARP交流戦は5割で通過
    新井監督は開幕からここまで、基本、佐々岡野球を踏襲。

    人柄しか評価されなかった佐々岡が、愚将と言われ続けないために、今後の解説人生に汚点を残さないために、佐々岡野球で交流戦を5割で通過してみせた…というべきか…

    去年はちょうど交流戦の時期にコロナが流行ったからであって、決して佐々岡野球は間違ってなかったということを、打撃の有望株である若手野手をスポイルしてまでも示す必要がどこにあるんだろう。

    優しいんだね。CARPのファンは。
    優しいんだね 在広マスコミも

    でも、若手野手には手厳しいんだね…と考えてしまう。

    フルスイングがオーナーに好まれた新井さん。
    打って打って打ちまくって投手も悪くない野球を展開するのは、来シーズンからかなあ

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