三連覇の残り滓ども、消えてなくなってしまえ。

試合終盤、悲しそうな眼で試合を見守るアドゥワの表情を見たら、思わず涙が出そうになった。たしかに今日のアドゥワ、点の取られ方こそ褒められたものではなかったが、3回以降立ち直って6回2失点。曲りなりにでも優勝日本一を目指すというチームだったら、最低限負けは消しただろう。

しかし、悲しいかな今のカープはオフェンスが死んでいる。そんなのわかりきってるのだが、何の手も打たない。いや、それどころか極めつけの悪手ばかり打つ。もうここまで来たら、怒りとかなんとかいうよりも、ただ哀しい。そこに見えるものは、新井も結局カープ愚将列伝に連なるものでしかないということである。

やはりこの試合を決めてしまったのは、8回裏に二俣と宇草の根性で作ったチャンスで、秋山にバントさせたことだろう。これは愚中の愚だ。秋山は調子も上がり、今日は東からヒットも打っていたのだから、一か八か秋山に賭けるべきだったような気がする。いや、それ以上の悪手は、その後の代打松山である。ここのところの不誠実な内容を見せられていたから松山なんかに何ができると思っていたら、初球ですべてを壊してしまった。

そして9回裏。先頭の堂林に代えて代打田中。私はこれでこの試合の終わりを察した。田中なんかに何ができる。そりゃ今の堂林に期待はできないが、それに代えて田中なんて恥の上塗りだ。これが選手に伝染したのか、最後は坂倉の無気力な見逃しで終わった。しかしそれを咎め立てする気には、とてもなれないのである。

とにかく、この試合を取り上げるまでもなく、今のカープの最大の欠陥は、もはや結果もろくに出せないヴェテランが大きな顔して居座っていることだ。何でもかんでも若手に変えればいいものではない。誠実な結果が出せれば40を越えようが大威張りでよいのだ。しかし、今のカープはそれに遠く及ばないのが優遇されているのだ。そんなことしていたら、チーム全体のモラールがダウンしてしまうし、事実そうなりかけているだろう。

それでも地球は動く。ペナントレースはまだ始まったばかりだから、やり直すなら今だ。というより、このままだと最下位を独走するのは目に見えている。やり直すチャンスという甘いものではない。今やり直さないと今シーズン棒に振るよというくらいのノーリターンポイントにあるといっていい。まさに最後の最後だ。

とにかく、使えないヴェテラン選手を斬るべきだ。松山、田中、會澤にはお引き取り願おう。代わり?誰でもよい。取っ替え引っ替えして結果を出したのを使えばいいだけだ。秋山は好不調を見極めて使い、菊池は8番あたりにおいて守備に専念させよう。堂林も再調整が必要だろう。野間?捨て代打で。個人的には今のうちにトレードの玉にしたい。今だったら他球団が騙されてくれる。

しけし、残念ながら今やファームの選手のモラールも落ちているようだ。そりゃそうだ。スプリングキャンプのときに喧伝されたフラットな競争というものが嘘だったということを思い知らされたのである。しかもこれだけオフェンスがダメダメでも機動的な入れ替えがない。如何に当局の推しばかりいい思いをするかということを見せつけられているのだから、なおのことだ。

これを書いている今は新井がこの試合を評してなんと言ったかはわからないのだが、どうせ自分の子分や当局の推しが傷つかないように最大の注意が払われているに違いない。結果こそ出なかったが気持ちの入ったバッティングをした健人の頑張りとかは無視されるだろうな。そう思うと、また哀しくて涙が出そうになる。

明日はこの三連戦で唯一自宅で落ち着いて見られる日なのだが、気持ちは切れている。今頭の中に去来するのは、無力感のみだ。しかし、それは実は敵の思うツボなのである。それではいけない。なんとか拳を上げる手段を考えたい。そうじゃないと、後世のカープファンや、子どもの頃に我々にいい思いをさせてくれた往年の赤ヘル戦士及び支えたファンに申し訳が立たない。

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コメント

“三連覇の残り滓ども、消えてなくなってしまえ。” への2件のフィードバック

  1. アングリーレッドのアバター
    アングリーレッド

    強いカープが見たいファン
    「ペナントレースを戦う?」
    「その必要はない」
    「お前(カープ)はもう、死んで(最下位決定で)いる」

    バカープファン
    「なに~?」
    「ふごっ!あべし!たわば!(ほんとだ!)」

    という寸劇が成り立つくらい、カープは終わっている。

    ハジメの生きているうちは、日本一など永遠の夢に終わるのか(悲)

  2. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    誠実な結果が出せればベテランでも大威張りでよい、って誰?「打つ勝つ野球」を標榜する立場なら、少なくとも昨年一昨年の打撃成績を客観的にみると、秋山も菊池も平均以下の指標がズラーッと並んでいて、大威張りでスタメンを張れるレベルではない。言うまでもなく他のベテラン連中は、その2人以下なんだから他球団なら間違いなく戦力外だろう。何でもかんでも若けりゃいいというものではないが、戦力外レベルの終わったベテラン連中より、若いスラッガー候補のほうが1%でも希望が持てるんじゃないか。

    1軍メンバーを、終わったベテラン連中や非力メンズを軸に編成している事実は、今シーズンから急に始まったことじゃないでしょ。2019年からやってるやん。連続出場記録だけのために、重症のケガを隠しスタメン出場を続けた田中なんて、スポーツマンシップの欠片もない。他、會澤・磯村・上本・野間・松山・曽根・大盛の中堅ベテランメンバーも不要。こんな連中を無駄に囲ってるから、佐藤啓介という希望の星を支配下登録できない。

    管理人さんの悲しくなる気持ちは何となく分かるけれど、率直な感想として、え、今頃?
    上記の通り、2019年から俺のカープに対する一次感情、不安・寂しさ・悲しみ・くやしさ・苦しさ、そして二次感情の「怒り」と「絶望」を通り越して、今はどこまで堕落するか見届けるだけ。

    まあ、セントラルのレベルが低すぎるゆえに、弱いカープでも上位進出を諦められない心情は分からんでもないが、會澤・上本・野間・松山・矢野等々の絶望メンバーで万一優勝したとしても、俺は嬉しくない。

    プロのくせに、どのチームが二流三流の中のトップか?を競うスポーツなんて、心底楽しめるわけないやん。

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