なんともあぢきなきかな。

一昨日昨日の無様極まりない敗北をみるに、今日勝つならこういう勝ち方しかないと思っていた。結果はそれにうまくはまったというか、はまってくれたというか、まあ勝ったからよいという程度のものだ。要するに、手放しでは喜べない。

前提として、昨日の敗北は悲劇でも何でもない。栗林には申し訳ないが、本当にMarx先生のいうところの「みすぼらしい笑劇」である。はっきり言って、栗林を出さずして勝てた、いや勝たねばならぬ試合だった。そもそも論として3点しか取れないこと自体が間違いなのである。オフェンスの不誠実な仕事が招いた「笑劇」にすぎないのだ。これを見誤ると、今日も殆いと思っていた。ましてや先発が誠実なピッチングの期待できないアンダーソンである。はっきり言って期待のかけらもなかったのだが。

今日は新井が腹を括ったようだ。栗林をベンチから外し、オフェンスでは野間を切った。前者はある意味当然の措置だ。誰の差配かは分からないが、こうしないと今度は栗林のメンタルが壊れてしまう。後者は遅きに失した。野間の不誠実なバッティングはもはや見るに値しないのである。ただ例えば大盛を野間の代わりに擬しただけなら何も変わらなかっただろう。だからこそ西川を2番、松山を5番に置いたのは妥当な措置だったと言える。やればできるやん。本当に遅かったけど。

今日のジャイアンツ投手陣を相手に11点しか取れなかったのは少ないと思えるくらいだ。アンダーソンも相変わらず不誠実だったが、背信までは行かなかった。さらに6回の5得点のおかげでジャイアンツが戦意を喪失してしまったので、中継ぎ勝負にもならずにすんだ。だからいつも言ってるんだよ。野球は点取りゲームだって。ディフェンスがオフェンスを助けることもある。しかし、圧倒的にオフェンスがディフェンスを助ける方が多いし、そういうチームが強いのだ。

あとは、いつまでもヴェテラン頼みじゃいけない。いつまでもレフト松山なんてね。さらにショート上本なんて、まあ深い傷を絆創膏で塞いでいるがごとくであって、根本的な解決にはなり得ない。ここに今ウェスタンで結果を出している選手を宛がうくらいじゃないと、本当に先はない。もっときついことを言うと、今日の試合、野間が出てきたら一気に打線が沈滞したという事実は、指摘しなければならない。

昨日も書いたけど、今のカープ、順位とか成績以上にやばい状況におかれているんだよね。でも、チームの組織改革のチャンスでもあるんだよ。それが新井に出来るか。出来れば赤ヘル中興の祖になれるし、できなけりゃ前任者と同じ運命を辿るだろう。今日の試合が本当に腹を括れてのものだったのかどうかは、やがて見える。

そう、明後日からのアウェイベイスターズ戦。相手は連勝中、しかも市民球場に劣らぬ魔界ハマスタである。のんべんだらりと野球やってたら、きっと転がされる。しかも大瀬良の離脱により先発投手を一人欠いた状態。その上に番長はカープなんかしょぼいとみたか、サイ・ヤング賞右腕トレバー・バウアーの噛ませ犬にしようという算段である。そうなっていいのか?

そうならないためには、はっきり言って今のオフェンスの面々では駄目だ。大幅な一・二軍の入れ替え、それしかない。今日のウェスタンは15安打9点の完勝である。特に末包に復調の兆しがあって、今日は5打数4安打。今使わなくてどうする?狭いハマスタという条件を最大限に活かした野球やらなきゃ嘘だろ?それがベイスターズに逆ねじ喰らわせる最良の方法なんだよ。

ある意味、新井が前任者とは違うところを見せるのか、それとも脳みそは同じかそれ以下であるのを示すのか。やっぱりマダガスカルのキツネザルに如かずと思われたくなけりゃ、動こう。なんせ前任者の野球は最低だったから、どう動いても褒められるという環境なんだから、やるしかない、だろ?

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“なんともあぢきなきかな。” への1件のコメント

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    淀の京都競馬場で天皇賞のファンファーレを間近で聴いていたけど、トランペット2人、最後のワンフレーズ音ハズし過ぎ。ズッコケルで。海上自衛隊舞鶴音楽隊さんよ、しっかりしてくれ。何なら来年から京都橘高校のブラバンにチェンジしたほうがええで。

    さて我が家で預かってる(といっても日帰り)、マット・デェィヴィドゥサァンに嵌ってる10才アスペルガー児が、着々と独自にNPBプレイヤーのデータを収集し、一部等級分けを数値化(レイティング)している。
    前から何度も述べているように、ランクが違い過ぎる者同士が対戦するのはプロ野球ぐらいや。他のプロスポーツではあり得ない。たとえば、プロボクシングのチャンピオンがランク50位のボクサーと対戦することは100%ない。それが、プロ野球では当たり前のように、レイティングが低すぎる投手が堂々と1軍で投げている。まず、セントラルの先発投手にS級ランクの投手は1人もいない。リリーフで1人、ドラゴンズのライデル・マルティネスだけS級。パシフィックは先発で佐々木朗希、山下舜平大、山本由伸の3人、リリーフではソフバンのロベルト・オスナ1人。計4名がS級。S級の次がA級になるが、この人数も圧倒的にパシフィックに片寄っている。

    このレイティング指数を基にすれば、4月30日登板した讀賣投手4名、ビーディ・代木・田中豊・高梨はレイティングの下位層で、30位にも入らない。こんな下位層レベルの投手を打ったからといって、参考にもならんやろ。毎年言ってるけど。

    せめて三振奪取率が高い今永、小笠原真之介、才木。このレベルを打ち崩してから、打撃の好調さを語るのなら納得できるけどね。パシフィックには、上記の3名よりレイティング指数をさらに上回る先発投手が10名いるからねえ。讀賣のヘボ投手ごときを打ったからといって、何の価値があるの?バッティング練習になったぐらいの感覚でしょ。

    まさか、ランク50位のプロボクサーに勝って満足するチャンピオンは、1人もおらんやろ。

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