と、いっても今日の紅白戦の内容ではない。紅白戦の初戦だからいいところも悪いところも出るのがよいし、しょせんは紅白戦はコップの中の嵐だからどうこういうほどのものではない。すべては、他流試合でどれだけのものが出るかである。
今日のダメ出しは、先日も書いたが新ユニフォームだ。紅白戦だからホーム用とアウェイ用を対照して見ることになるのだが、どう見てもどちらも出来が悪い。その出来の悪さは、やはり選手のもうひとつの顔というべき背番号がまともに見えない、あるいは見えにくいということに尽きるだろう。
確かに、公認野球規則上はその3.03条a項で”all players’ uniforms shall include minimal six-inch numbers on their backs”と定めるのみであり(しつこいようだが日本語版で「つけなければならない」となっているのは誤訳である。)、その意味ではルールに違反していないのだろうが、特にアウェイ用のあの視認性もへったくれもないユニフォームをよくリーグも認めたものだと思う。アートとしてのデザインの善し悪しについては措くとして、ユニフォームデザインとしてはペケだろう。
確かに、映像ではホーム用はちゃんと背番号が見えるし、アウェイ用もぎりぎり見えなくもない。しかし、スタジアムのお客さんにとっては、あれじゃ見えないだろう。しつこいようだが、背番号は単なるナンバリングではないし、それだったら囚人管理と変わらない(事実、その理由で、特にアマチュア球界で戦中から戦後の一時期まで背番号が付けられなかったこともあるのだ。)。背番号というのは選手のキャラクターのひとつである。これを無視してはいけない。
しかし、これに対するファンからの疑問の声は、不思議なほど上がらない。結局のところ球団当局に異を唱えることをおそれているのだろう。もちろん積極的に賛辞を述べるだけの理由もないので、ただ沈黙しているというのが正しいのではないか。まあ、「党中央」を中心に築かれたヒエラルキィの上位たらんと汲々としているカープファンの悲しいカリカチュアライズである。
でも、私はおかしいと思うから、おかしいという。てゆーか、恥ずかしいよ、こんなの。せめてアウェイ用だけでもマイナーチェンジしてほしい。背番号を金文字にするとか、せめてピンクにすべきだろう。
まあ、それでも変わらないだろうな。こういう声を上げれば上げるほど、「与党総会屋」によって理屈にならない理屈で圧殺されることだろう。今にこれこそ斬新なデザインでカープらしいという声が上がるだろうな。ばかばかしい。
でも、今はまだ撤退できるよ、ハジメくん。撤退には勇気がいるだろうが、ここでの撤退はきっと後世に高く評価されるよ。でも、聞く耳持たないだろうな、あーあ。






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