ああヒロシマよ君を泣く。その19

「それ行けカープ」が故有馬三恵子女史の「ラブソング」であるなら、山本正之翁のラブソングと言うべきものは「燃えよドラゴンズ!」であることはいうまでもないだろう。その燃えドラを一番多く吹き込んだのはもちろん故水木一郎アニキであって、これはもういいに決まっている。しかし、シングル1枚あたり最も多く売ったのは、おそらくバンちゃんだろう。歌の巧拙でいうならアニキには及ばないが、ファンの心を揺さぶる何かがあるというべきだ。

蓋し、バンちゃんがアニキに勝るとも劣らないものがある。それは、「華」だ。もちろんドラゴンズのエースだった人だし、なにより甲子園のスタアだった人であるし、その後の芸能界での活躍は言わずもがなであって、とにかく「華」がある人なのだ。それが歌の巧拙を越えて(いや、決して下手ではない)説得力を持つところなのである。

およそ歌手になるほどの人であれば、致命的に歌の下手な人はほとんどいないし、それこそドサ回りの演歌歌手であれば歌のうまい人は山ほどいる。しかし、歌がうまければ売れるわけではないのが難しいところであって、自分の個性にバッチリと合う歌に巡り会えるかどうかというところもあるのだが、やはりつまるところは「華」だろうと思う。そしてそれは、鍛えて強くなるものではない。持って生まれた天性と言うべきものだろう。

そしてそれは、そのままプロ野球にもあてはまるのではないか。

プロ野球選手だって、そもそもドラフトにかからなければお呼びでないわけだし、そのためには少なくとも一地方を制圧するだけのヒーローであるはずだ。だから野球の巧拙で言えばみんな飛び抜けてうまいのだ。けれども、みんな平等にスタアになれるというのは幻想に過ぎない。スタアになるためには、やはり「華」が必要だし、「華」のない選手はスタアとは言えないのだ。不公平なようだが、それが現実だ。

だから、「華」のある選手は、全力で伸ばさなければいけないのだ。その中で結果が出せない選手は淘汰されるのだから、その意味では平等だ。これはチームが伸びるために必要な「依怙贔屓」なのであって、これをおかしいというのは悪しき平等思想というべきである。

その意味でカープというのは、まさに悪しき平等思想の天国だ。なにがどうかというのは、まあやめておこう。さんざん書き続けてきたからね。

今日の大本営発表で小園がサードやセカンドの練習をしていたというのでショートにおいてもチーム内競争と言っている向きもいたようだが、まあ頭が弱いんだねと思う。もちろん今の小園は確たるレギュラーと言うにはまだ役者不足だが、そもそも小園がサードやセカンド守らなければならないのはチームにとって緊急事態のときである。その対応方如何を考えるのはむしろ危機管理に属することではないかと思う。

こんな頭の弱い向きは、きっと「燻し銀」という言葉を勘違いしてるかもしれないね。銀を燻すから燻し銀だが、銀を燻したら金色に光るんだよね。だから「燻し銀」なんだよ。黒くくすんだ色を差すんじゃないんだ。残念ながら今のカープの選手って、「燻し銀」というよりは、金色というだけの真鍮がいいところかもしれないよね。

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コメント

“ああヒロシマよ君を泣く。その19” への1件のコメント

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    「プロ野球ベッティング(賭け)について」

    ちと古い記事なんだけど2021年の中日スポーツによると。
    日本政府がJリーグとプロ野球へのスポーツベッティング(賭け)を2024年にも合法化するため検討を行っている、と。合法化された場合、サッカーと野球を合わせて、年間推定650億ドル(約7兆1500億円)以上という、とてつもない規模のスポーツベッティング市場が生まれる。

    日本の公営ギャンブルは、還元率がだいたい75%で低い。宝くじなんて還元率が46%なんで、競馬競艇よりずっと確率が低い。それに比べ、ブックメーカー(賭け屋)の還元率は90%超えなので、いかに日本の役所がカネを吸い上げているのが分かる。

    日本では、国が定めている賭け事(競馬や競艇など)の他にベッティングをすることは違法とされている。日本国内でプロ野球ベッティングをすることはグレーゾーンではあるものの、オンラインで安全にプレイする方法はある。
    ポイントとなるのは、サーバーが日本国内に設置されているかどうか。もしもサーバーが日本にあると、国から要請を受けた際に日本の法律によって個人情報の開示が義務付けられているため、日本国内からベットしていることが証明され罪に問われてしまうが、海外にサーバーがあるブックメーカーを使用すれば、そのブックメーカーは日本の法律で定められている個人情報の開示義務の責任を負わない。日本からベットしているという事実が公にならないので、罪に問われないというカラクリなのだ。

    ベッティングの種類は優勝予想から当日の1試合など何十種類もある。プロ野球に嵌っている人は、1試合ごとのベッティングがエキサイトしていいだろう。

    日本の役所が胴元になると、選択肢がひとつで独占状態となり還元率が低く融通性がないのでイマイチ。
    ブックメーカーだと何十社とあって、各社のオッズが異なり選択肢が多いのが良い。

    落ち目のプロ野球を救済するには、もうベッティングしかないと思うね。

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