既に報じられているとおりであるが、FA権を有していた西川と野間が権利を行使せずに残留するとのことである。まあ、悪いことではない。
二人とも勿体ぶった言を繰り返していて、最後はなんかファンが喜びそうな言葉で、残留の決め手について語っていたが、まあ真に受けることはできまい。正直、私は二人とも出て行ってもやむなしと思っていたし、そうなったとしてもチームの大幅な損失にはならないと踏んでいたのだが、今はその損得勘定については触れない。ただひとつだけいえることは、編成上マイナスがプラマイゼロになったに過ぎないのであって、大補強に等しいと取るのは誤りだ。
ただし、西川についていえば、私が得ている情報からすれば九分どおり残留だろうと睨んでいた。だからその読みが当たったなと思うくらいで、取り立てて感傷はない。野間についていえば、過去の成績を踏まえて良く今年程度の数字で大きな口を叩くもんだと思っていたが、結果的にいえばどこも高く買ってくれそうにないことが分かっただけではあるまいか。そう思うと、やはり結果順当だったんかなと思う。まあ、指揮官が緒方くんになっていたら、二人とも流出していたかもね。
ところで、今日は4人のコーチの入団が発表になった。既に大本営発表がなされていた藤井彰人、今日大本営発表があった石原慶幸、スポーツ紙で名前が挙がっていた新井良太、そして福地寿樹である。いい人選だとは思うが、石原についていえば時期尚早ではないかという気がする。まあ、部外者を2人も呼ぶという近年のカープにない大手術がなされたため、カルト信者をなだめるために入閣させたんじゃないかということも考えられるのであるが。
福地についていえば、他球団の禄を食んだOBを選ぶという意味ではよい選択だろう。ライオンズ・スワローズに縁があるという意味では河田と一緒なのだが、河田との違いは間違いなく出されて成長したということである。カープではなぜダメだったかということを語れるという意味でもよいと思う。カープでの活躍といえば、前代未聞の2週連続ノーヒットノーランのピンチを9回2アウトから阻止した一打が思い浮かぶのだが。
もちろん、組閣も編成もまだまだだ。これで打ち止めなんていうようだったら、来年は最下位だ。新井貴浩をサポートする気があるんだったら、もっと頑張ろうよね。