壊れないものなどないんだね。

今日は9月26日、あの「大阪ドームの奇跡」からもう21年も経ったのである。あの北川博敏の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランを見ていた、といいたいところだが、仕事の都合で現地に行けず、もちろん当時はアパートにBSやCSの環境もなく、しかも当日は先約のあった飲み会とバッティングということで、すべて後付けでしか見ていないというのが返す返すも残念だ。あの日、9回表に伏兵相川良太のホームランで勝負あったと思った私は、速報を見るのをやめていたが、そのわずか十数分後に入った優勝決定の祝賀メールで驚いた記憶がある。

ところで、年末に向けての予定を手帳に書き入れていたとき、あることに気がついて、胸が締め付けられる思いがした。今年の10月15日は土曜日、10月19日は水曜日。なんとあの激動の1年だった1988年と同じなのである。この両日がなにを意味するかというのはもう言わずもがなだろう。あの年のことが、よかったこともよくなかったことも、いや、受験にしくじって予備校暮らしをしていた私にとっては何もかもよくなかったのだが、いろいろ思い出されたのである。あれから34年。そのときにはこうやって広島住まいをしているとは考えもしなかったな。

話は変わるが、ジャイアンツのクリンチナンバーが消滅して三竦みの3位争いになったことは昨日書いた。そこに、昨日スワローズの優勝が決定し、スワローズベイスターズの順位が決したため、順位の決まった2チームが3位争いの行方を決するという事態が発生した。やむを得ないことではあるが、これは本来望ましいことではない。いい方は悪いが、八百長の温床でしかない。そうならないことを祈るし、高津も番長もそんな了見の低い人間ではないと思うが、つい最近でも某チームがクライマックス争いを左右する試合で無気力試合と取られてもおかしくない野球をやったりしたから、油断はならない。

もちろんカープ的には、3連勝して天命を待つよりほかにないのであって、そのために全力を尽くすのが大前提である。しかし、昨日も書いたが、佐々岡にそれができるか。できるくらいなら前のホームでのタイガース戦はもっとまともな用兵をしている。この時期の戦い、いや短期決戦の戦い方全般として大事なものは、「格より調子」である。残念ながらカープは組織としてこれが理解できていない。三連覇した緒方孝市など一番分かっていなかったきらいがあって、それで短期決戦にすべて躓いたのであるが、これは指揮官の個の問題というより組織としての課題なんだろう。

本当に残り3試合、試合に出るべきなのは調子を上げている選手である。たとえ143試合通算して成績を残せても、この3試合に何らかの理由で結果が出しづらい状況にあれば容赦なく外してよいのだ。古い話で恐縮だが、古葉竹識という人はそれができた。だから日本シリーズ3度も勝てたし、そもそも終盤の優勝争いの試合には鬼のように強かった。21世紀も二十余年が経過した今、古葉イズムをそのまま当てはめるわけにはいかないが、その一番いいところを盗まない手はないだろうと思う。

まあ、佐々岡にそんなこというだけ無駄か。寂しいねえ。哀しいねえ。

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