カテゴリー
スポーツ つれづれ よしなしごと 広島東洋カープ 野球

ゆめはおぼろかあかつきか・2023

昨年までの閉塞感のようなものは、確かに薄いかもしれない。なんと言っても3年間も重しのようにのさばっていた佐々岡という盆暗監督は、もういない。それだけでも、かなり違うのかもしれない。しかし、それでは雲が晴れたようにクリアな空かといわれたら、きっと違う。正直言って、まだうすどんよりとした空気に覆われているという方が正当だろう。

昨年の佐々岡解任劇から今に至るまで見せられたものは、新井貴浩にすがれば救われるとでもいいたいような一種カルト的な空気であるといってよい。本来なら失われた四年間を総括し、あの忌まわしき「失われた二十余年」の二の舞を演じないようにするべきなのだが、そのためにこの球団が何をしたかといえば、何もない。まさに弥陀の本願よろしく、ただ一筋に新井貴浩と念ずれば解決するとでもいいたげないい加減な空気には、辟易するのである。

しかし、カープファンの空気もまた、残念なほどぬるい。アライさんなら大丈夫とでも言いたげなムードが蔓延している。新井だって、今のところは人柄が売りで指導者経験に乏しいことは、佐々岡と変わらないのだが、その点は見事に捨象されている。まあ評論家としての仕事ぶりは佐々岡の何百倍もましだったことは間違いないが、それは指揮官としての仕事とはリンクしないはずだ。事実、評論家としては素晴らしくても指揮官としては案外という人もいたのだ。

そういう意味では、長いオフシーズンが終わり、「球界の正月」を明日に控えた今日、カープに美しい夢を見ることが、非常に難しいのだ。本来ならこんなことあってはならないのだが、けしからぬことに球団当局者はそれでほっかむりするし、もの知らぬ多くのファンはそれを容認している。ふざけんなと言いたい。

ほんとうに、カープがそこにあれば負けてもいいといって倦まない最近のファンには、辟易する。こんなファンがいるからカープは勝てないんだと思う。そりゃそうだ。ただでさえ勝てないものをその傷をなめてくれる客ばっかりだったら、必死になって勝とうなどと思うものか。そういう必死さが、今のカープには見えないのだ。いつぞやも書いたが、今日の仕事をなんとかやり過ごせばいいという程度の必死さはあっても、死んでも成し遂げるという命がけの必死さがないといっていい。

しかし、それでも夢は見たい。一縷の望みは、新井が佐々岡の誤りを客観的に眺め、それを反面教師として批判的に摂取することである。今のカープが変わるには、それしかない。新井に本当に出来るかという思いと、ある意味新井にしか出来ない仕事かもしれないというAmbivalentな感傷があることは、正直に告白する。ならば、さあ新井思う存分暴れてくれと、騙される覚悟で眺めてもよいと思うのである。

まずは明日からのスプリングキャンプ、昨年まではJSPORTS1の録画中継でチェックしていたのだが、今年からはライヴ放送を録画してみることにしている。まあ明日何か変わったことが起きるとは思わないが、楽しみにしよう。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
スポーツ つれづれ よしなしごと 広島東洋カープ 野球

なにやってんだ、バーカ。

昨年の奨成、松本に続いて、このたび小窪が週刊誌沙汰になったようだ。どうやら不倫がどうのこうのらしいが、私の感想は標題のとおりである。正確に言えば、ばれるようなドジを踏むくらいやったら最初からやるなと言うほどのものであって、それ以上でも以下でもない。てゆーか、まったく興味がないし、どうこう言う気もない。もちろん、それに対して嫌悪感を持つのは個人の自由だが、だからといってそれを奇貨として彼を叩く権利は、部外者には持ち得ないのである。

まあ昔Twitterかなんかで読んだが、不倫は刑事法に触れると思っている法学部生すらいるのであって、世の中の知性の低下は憂慮すべき状況にあるから、もの知らぬ自称カープファンが騒ぐのも無理はないのだが、それにしてもこんな莫迦がいるから三文週刊誌が売れるんだろうなと思う。たかが不倫じゃねえかと思う。その前に騒がれた奨成など子どもの火遊びだ。そりゃよろしくはないし、私も標題のとおりアホかと思うのだが、その程度の問題ではないか。ほんとにね、この程度のことで騒ぎ立てなきゃ気が済まない向きは、統一教会を笑えないよ。

でも、騒いだ方が徳の高い人間である、道徳的に正しい人間であるという誤った観念が、出回っているらしい。だからカルトの入り込む余地があるんだろうと思う。みんな必死に「正しさ」を求めてやまないから、訳の分からないカルトに引っかかるし、そういうカルトが跋扈するのである。まあ、今のカープファンのサークルなどカルトそのものだから、もとより親和性が強いのかもしれないけどね。

まあカルトとまで言わないまでも、どうも最近の人は(これはカープファンに限らず)極端な善悪二元論に毒されているのではないかと思う。どんなに振り幅の大きな概念であっても、0か1かどちらかにしか考えられないのだろう。まあ、昭和の時代に国民的スポーツだったプロレスを見ている感覚と径庭がないのだろうね。1986年度の京大経済学部の論文型入試でファジィ理論が取り上げられ、1990年代になって一般向け家電に実用化されたのだが、もはやファジィどころか電卓の時代の単純なデジタル化に逆戻りしているような気がする。

その行く末は、あまりよろしくない結末が待ち受けているような気がするのだが、なぜかみんな一種の宗教的陶酔のもとその結末に向けて邁進してるのかもしれない。しかし、私はそれに与さない。人生で大事なことはタイミングにC調に無責任、こつこつやるやつぁご苦労さーんとばかりにスイスイスイダラダッタと生きていくことを目標とする。それが、畢竟待ち受けている泥船に乗らずに済む唯一の手段ではないかと思うのだ。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
つれづれ よしなしごと 読書日記

ある鯉党のたはごと2023その1;「文は人なり」

今日の内容の名宛人は、多分に私である。あくまで自己批判という意味合いでお読みいただければと思う。

今日は昼間時間があったので、新聞の書評欄で読んだある本を探しに行った。本当に読みたいと思ったらアマゾンでさっさと注文してしまうのだが、そこまでの手応えがなかったので、リアル書店で確認したくなったのである。幸か不幸か、その本はなかったが、久しぶりに書店の店頭で気になった新書を2冊ばかり衝動買いしてしまった。で、暇に飽かせて読んだ。珍しく、一日で読み切った。

読み切れた原因は、単に時間があったからだと思うが、要するに文章が読み切る阻害要因にならなかったのだろう。ただし、2冊とも書き下ろしではなく、かたやエッセンス本、かたや取材を元に構成作家が再構成していたものだから、文章がよかったからというものでは、ない。いや、文章がよかったからと言う体験をした例の方が、極めて少ない。それほど、読ませる文章を書く人が少なくなっているのかもしれない。

元裁判官で、専門書を含めたくさん書物をものしている瀬木比呂志という人がいる。この人は一般向けの本もあり、「黒い巨塔ー最高裁判所」という小説もあるのだが、私はほとんど読み通すことが出来なかった。よくいえば説明過多、悪く言えば詰め込みすぎなのである。昔紀貫之が在原業平の歌を評して「その心あまりて、ことば足らず」と言ったのが当てはまるような気がするのだ。専門書ではよくても、一般向けの本、まして小説ではいかんだろうと思う。

同じような文を書く人に、松本清張という人がいる。この人の文章もいい加減説明がくどく、特に遺作となった「神々の乱心」は非常に読みにくいのだが、それでも氏の文章には読むものを引きつける何かがある。やはり、文章力が違うのだろう。遺作の読みづらさは、それなりに氏の文章力、構成力が落ちたからとも考えられる。

ことほどさように、文章で人を納得させるのは難しい。まして私のような素人をや。やはりまずは簡潔な文章を書くと言うことに尽きるだろうと思う。実際私も、言いたいことをA41枚にまとめる訓練をしていた。そこで必要なのは、推敲である。このような拙文でも、せめてそれなりの推敲をしてから出しているつもりなのであって、それが抜けているとしたら私の文章力が足らないからなのである。

ただし、簡単な表現をすれば簡潔な文章ではない。一定のレベルを保ちながらそれを分かりやすく表現する必要があるのであって、それがなければ小学生の作文と変わらない。実際、洋の東西を問わず、最近の政治家の演説の表現は、まあ稚拙というかなんというか。それを見抜けない有権者にも問題があるのだが、それを分かりやすい政治をしていると勘違いしている向きが多いから、なんともはや。

話がそれた。だからこそ、簡にして要を得るような、そして一定程度内容のある文章の書物を手に取ると、干天の慈雨の感があるのだ。私にとっては、宮脇俊三という人がそうだった。「汽車旅12カ月」「最長片道切符の旅」を一番はじめに読んだのは中学生の時だったのだが、以後今に至るまで飽きることなく読み続けていると言うことは、やはり氏の文章力、そして一定レベルの教養に裏打ちされているからだと考えるのだ。そう思うと、自分などまだまだ文章修業せねばならぬと思う。だいいち、氏が「時刻表2万キロ」をものした歳に私もさしかかっているのだから。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
スポーツ つれづれ よしなしごと 広島東洋カープ 野球

晴れ時々pridegreen #145

天使:♪おれはあのこにしびれてるー、ばあさんはエレキにしびれてる。かあちゃんはがっこにしびれてるー、おやじはふぐ食って、こりゃまたまたまた、しーびれーてーるー・・・

悪魔:♬は、しーびーれちゃったしーびれちゃった・・・って、また古い上にマイナーな歌やな。ほんまに年齢不詳としかいえんで。

天使:しょうがないじゃない。管理人の趣味なんだから。それに、ちょうどいい具合に酔ってるんじゃない?

悪魔:それはそうとして、どうしたんや。あんたも酔ってるんと違うか?それともそれが素か?

天使:そりゃ、え、演技に決まってるじゃない。植木さんは一滴もお酒飲めないのに「ウイウイ小唄」という名曲があるのよ。

悪魔:酒豪の越路吹雪夫妻が作詞作曲したやつやろ、って、またそれこそマイナーな曲よう知ってるな。やっぱり年齢不詳やな、あんたは。

天使:それは管理人に言ってよ。仕込んでるのは全部管理人なんだから。今にエノケンやロッパ歌わされそうで怖いわ。

悪魔:♬おれはむらじゅうでいちばん、とか、♬おとのさまでもけらいでも、とかかな。ええやないか。もはやそれを期待されてるのかもしれんぞ。

天使:やめてよね。私にだってキャラを大事にする権利があるのよ。別に下手な義太夫を語る暴君をやったりしないわよ。

悪魔:そりゃロッパの「ガラマサどん」やないか。管理人でも見たことないようなネタになるぞ。そこから先はついていけんで。

天使:いや、小林信彦さんの「日本の喜劇人」で読んだだけよ。なんなの、今日は私をいじる特集なの?管理人も趣味が悪いわね。

悪魔:いや、要するにネタがないらしい。石川柊太が結婚したことでネタを作るわけにもいかんしな。

天使:そういえばあのあーりん推しの柊太君がよりによってもとSKEの人と結婚したんだったわよね。ここにも「宇佐美ショック」があるのかしら。

悪魔:そんなこと言うたかて、モノノフやから操を立ててと言うわけには行くまい。さすがに推しと家庭とは違うと言うことになるんやろうな。

天使:まあ、そんなぐだぐだなこと言ってても、来週になったらスプリングキャンプでしょ?早いわよねえ。アライさんの指導力が試されるのよねえ。

悪魔:まあキャンプの段階ですぐに見えるもんやないと思うが、まずは滑り出しでどうかやな。選手がどんな目をしてやってるかによると思うぞ。佐々岡とは違うんだと言うことを見せられるかと違うか。

天使:評論家の評価はそれなりに高いわよね.。期待していいのかしら。

悪魔:そりゃな、みんな分かってるんや。去年までの醜態は八割がた佐々岡のせいやということをな。ただ言えなかったんやろうな。去年までは。

天使:皆までいわなくていいわ。広島の「ガラマサどん」のせいでしょ?

悪魔:しょせんはな、「村中で一番モボだと言われた男」という程度やのにな、あーばかばかしい(TENSHI and AKUMA will be back soon……)

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
スポーツ つれづれ よしなしごと 広島東洋カープ 野球

ワルクチの書きはじめ。

昨日は故あって夜飲みに出かけていたので更新しそびれたのだが、考えてみれば来週からはもうプロ野球のスプリングキャンプなのである。ついちょっと前にもういくつ寝るとお正月だったような気がするが、時の流れは速い。一月去んでとはよくいったものである。要するに、球界は本格的に動き出すのだ。そうこういってるうちにペナントレースになって、ということになるのだろう。そうなったら、今度はまた一瀉千里だ。いや、その前にWBCがあるか。

ところで、カープの三連覇の頃からだったか、一時期少なくなっていた在広テレビ局の地上波中継がほぼ全試合あるようになった。しかし、それをいいことに、在広四局があたかもカルテルを結んでいるような状況となっている。要するに、広島にいる限りは必ず在広テレビ局の中継を見なければならないように出来てしまっているのだ。何が問題かというと、JSPORTS1のライヴ中継に際し、在広CATVでは地上波中継中は放送させずリレー中継の形を取り、同じくJSPORTS1をネットしているひかりTVでは、広島地区ではそもそも試合開始から試合終了までライヴ中継を見せないのである。これはおかしい。というより、ふざけんな田舎者の分際でと思う。

ひかりTVによると、「権利関係の都合で」ということらしい。すなわち在広四局が自分たちの都合の悪いものを排除するための独占を形成しているということだ。在広CATVは中国新聞系列だからWIN=WINの関係を結んでいるだけだろうし、スカパーでそれが出来ないのは単に力関係の差というべきだろう。正直言って、令和も5年になってこんな筋の悪い脱法行為がまかり通ること自体あきれたものだというほかない。

しかし、しょせん胸を張ったってRCCもHTVもHOMEもTSSも田舎者の鮒侍だ。自分たちでそんなことを考える悪知恵もなければ根性もない。それをさせている黒幕がいると考えるのが相当だ。それはただ一人、ハジメしかいない。ハジメとて所詮は田舎の三下ヤクザにすぎないのだが、まあ田舎者の考えそうなことである。こんなの全国ネットで言ったら、鼻で笑われるよ。もっとも田舎者のくせに自らを東京の衛星都市くらいに勘違いしている広島人は納得してるのかもしれないが。

私にいわせれば、ことカープがらみにとどまらず、在広四局なんてプレスじゃない。権力者の広報だ。腐りきった広島県政や広島市政を批判することもないし、カープ中継だってそう。今のところないと信じたいがもし広島に維新三莫迦が侵食してきてその軍門に屈したら、今の腐りきった在阪プレス以上に腐臭漂う醜態を見せるだろう。今に朝鮮中央放送を笑えなくなるかもしれない。だって、ハジメにマンセーと言わなけりゃ放送させてくれないんだよ。

だから、我が家では一番手に届きやすいはずのホームゲームが完全生中継で見られないという逆転現象が生じている。これだったら、広島に住み続ける意味がないかもね。だって、そのほうが公正な情報が入るから。もはや広島はカープファンの聖地ではない。カープカルトの総本山だよ。残念ながら。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
スポーツ つれづれ よしなしごと 野球

あかんやん、カドさん。早すぎるで。

十年に一度の寒波とやらで昼過ぎから激冷え、広島の町中ですら「風雪ながれ旅」状態の雪が舞っていた今日。凍れる夜になって悲しい知らせが届いた。南海ホークス最後のスタアといって過言ではない、門田博光翁の訃報である。74歳というから、まだまだ早いといいたくなる。少なくとも天寿を全うしてという感じでは、ない。

またその旅立ちかたも、いささかもの悲しい。何らかの病を得てその治療のために相生市に居住していたようだが、1月23日に予定されていた通院治療に現れず、自宅に行ってみたら倒れていたということらしい。問題はその倒れていた原因なのであって、病の悪化なのか、それとも自ら命を絶ってしまったのか、まったく分からないが、いずれにしても悲しい話である。先だって急いで旅立ってしまった村田兆治翁もそうだが、一代を築いたスタアがこんな形の最後になってしまっているのが残念でならない。

門田博光という選手については、おそらく語られ尽くしているところだが、そんな紋切り型の評価では収まらない人だと思う。求道者、という一面があることは間違いないのだが、きっとカドさんならプロ野球選手である以上当たり前のこと、というかもしれない。むしろ、敢えて言わせていただけるならば、素顔は面白いおじさんだったのかもしれない。1993年にABCの解説者に収まり、そのときは関西在住だったのでよく聞いていたのだが、実に飄々としていい味を出していた。きっとノムさんとは合わなかっただろうなということが、まあノムさん自体が実は裏表ある人ではあったのだが、ある意味分かったのである。

敢えて私小説的に書かせてもらうならば、私は1985年1月5日、当時南海ホークスのスタア候補生の一人だった久保寺雄二の急死の報にショックを受け、パシフィックは南海ホークスを応援すると決めては見たものの、その頃の南海は往時の姿見る影もなく、スタアらしいスタアはカドさんしかいなかったのである。本当に、南海の選手として全国的に名前が通っていたのはカドさんとドカしかいないといって過言ではない。いや、一番名前が売れていたのは景浦安武だったかもしれぬ。そんな時代を見てきただけに、やはりカドさんには思い入れがあるのだ。

まあ、私が年を取ったということは、私が子どもの頃に見てきた人が鬼籍に入る可能性が高いということではある。南海でカドさんの上司だった人は、広瀬叔功翁を除いて鬼籍に入ってしまったし、オリックスブレーブス時代の上司のウエさんやそれなりに名実ともに南海を支えてきたドカも天上界にいる。そんな時代なんだろう。

それにしても、今回の訃報にはやりきれなさが残る。なんでこんな寂しい旅立ち方をしなければ行けなかったのか、まあ今言っても詮無いことではあるのだが、やっぱり、悲しい。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
つれづれ よしなしごと

悲しきわがこころ

この週末は、春からの娘の一人暮らしに伴うもろもろの所用を済ませるために阪神地区を駆けずり回り、姫路市のホテルに宿泊、そしてほぼ一年ぶりに一時帰省をした。本当は昨年末に帰省をする予定だったのだが、ちょうどその頃に妻の職場で新型コロナウィルスの感染者が発生したため、念のため控えていたのである。

それにしても、まず痛感したのは父の弱り具合である。頭のほうは趣味の競馬のおかげで(なんせそのためにパソコンを覚えているくらいだ)万全なのだが、いかんせん体がついて行っていないようだ。もっとも懸念している循環器系のほうは幸いにして大丈夫のようなのだが、足腰が相当辛いらしい。歩くのにも難渋している様子である。それをみると、やはり心は寂しくなる。母を亡くしていらいずっとひとり暮らしなのだが、些か心配になった。

ところで、それなりにもういわゆる「終活」を考えているようで、すでに将来は実家は更地にして売ってしまえと言っている。もちろん私も広島が本拠地になってしまったし、弟も実家を離れて家庭を持っているからやむを得ないのだが、ひとつ問題になっているのは母の形見であるグランドピアノだ。どうも引き取り手がなくて困っているようである。

もちろんピアノ買い取り業者に頼めば解決するのだろうが、そんなところに売ったらどこへ売り飛ばされるか分からないのでそのつもりはないようなのだし、私も同感なのだが、グランドピアノというもの、どうしても広い場所を取ってしまうので最近の住宅事情では置き場所に困るようなのである。かといって学校とか公共の施設ではたいがいグランドピアノはあるらしく、もう一台という需要がないようだ。

ならばうちで引き取れればいいのだが、問題は既にアップライトピアノがあることだ。さすがにピアノ二台というのは手に余る。それに、このピアノも元は妻のものだったのであって、むげに扱うわけにもいかない。結局あちらを立てればこちらが立たずで、なんとも悩ましいのである。仮にもとの所有者である妻の実家に返すとしても、送料がばかにならないし、グランドピアノの引き取り送料はもっとばかにならない。

一番いいのは、広島をほっぽり出して赤穂に住んでしまうことかもしれない。正直言って広島という街に未練はない。父の意思に反することになるが、それもまあやむを得ないかなと思う次第なのである。なかなか解決しなければならない問題も多いのだが。

そう思うと、悩みは深いのである。たかがピアノだが、私自身も思い入れがあるだけにぞんざいには扱いたくはない。娘がピアノを弾ければ最悪結婚の際に持たせればと思ったりもするが、実際そうではない。さて、どうしたものか。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村

カテゴリー
スポーツ つれづれ よしなしごと 相撲

髷があるからお相撲さんなのだが。

これまで大相撲は休みの日に見るくらいしか出来なかったのだが、訳あって昨年から録画して見るようになっている。これほど相撲を毎日見るようになったのは小学生の時以来ではないかと思うのだが、まあそれはさておき。どうもここ数年、ある変化が起こっているようだ。それは、髷に手がかかったとして反則負けを取られる、あるいはそれについての物言いが付くことが非常に多くなっているのである。

力士には髷がつきものなのであるが(ただし、髷が結えなくなったら引退しなければならないというのは俗説)、その髷が勝負を左右したことといえば、初代貴ノ花が対高見山戦で驚異的な粘り腰で投げをこらえたときに髷が土俵に付いてしまって負けを取られたという有名な一番くらいしか思い浮かばないくらいだ。髷をつかんだら反則負けになるというのはもちろん子どもの頃から知っていたが、はっきり言ってそうめったやたらにあるものではない、どころかほとんど見たことがなかった。花相撲で行われる「初っ切り」ではまず最初にお約束で髷をつかんで引き倒すのが出てくるのだが、まあそのくらいだった。

しかし、ここ最近やたらと見かける。今日も豊昇龍-阿武咲戦で明らかに優勢だった阿武咲の手が豊昇龍の髷にかかって反則負けとなってしまった。阿武咲はこの負けで三賞を逃した一方、豊昇龍は勝ち越して三役死守という一番となったのであって、千秋楽の泣き笑いで済ませるにはかわいそうな一番となってしまった。もちろん故意に髷をつかんで引き倒すなどということはないのであって、運悪く指が髷にかかってしまうのだろうが、どうも不思議でならない。

でも、なんとなく理由が分かるような気がする。髷が指にかかりうるもっともたる場面が、叩きである。しかも最近はもろに頭を押さえつけて叩く場面が多く見られる。それが反則を取られる結果が生じてしまう原因だろうとしか思えない。相撲の極意は「押さば押せ、引かば押せ」、ということはみんな分かっているのだろうが、どうも簡単に引いたり叩いたりする相撲が多い。それが反則が増える原因だろうと推測されるのである。

だいたい、引きや叩きが簡単に決まるからこそみんな多用するというのが正当なのだろう。逆に言えば、大型化などもあって足腰が昔より脆くなっているのではないかという推測も成り立つ。確かに近年淡泊な相撲が多いような気がするのであって、相撲に攻防がないことに実況で苦言を呈されたこともあった。立ち会いからまともに引いてごろんと転ぶ相撲が増えれば、そりゃみんな引いたり叩いたりするだろう。

ただ、最近はまた攻防のある相撲が増えているような気がする。それだけに、こういう相撲は、やはり興醒めだからなんとかなくしてほしい。どうせ髷が問題になるなら前述の初代貴ノ花ではないが、髷が土俵につくとかつかないとかいうレベルであってほしい。まあそんな相撲はまた怪我の元というのが悩ましいのだが。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
スポーツ つれづれ よしなしごと 広島東洋カープ 野球

大寒の寒空に呟く。

今日は二十四節気のひとつ、大寒である。一年でもっとも寒さが厳しくなる候であるようなのだが、まさにそれを待っていたがごとく来週から強力な寒波が来るようである。25日水曜日など当地の最高気温が3度、最低気温はマイナス5度になるという。ここは北国かと思いたくなるような寒さになることは請け合いである。

そんな冬の日。今日もまたきっとくだらないだろうなという行事があったので、攻めても一矢報いんと思っていたのだが、あに図らんや案外面白かった。まあ自分が少しでも面白くしてやろうと引っかき回したところもあるのだが、やはりくそ真面目な議論だけをやっていては駄目だということである。我が社の一番悪いところなのだが、こういうところから変えていきたいのである。

さて、1月ももう二十日が経過したのであって、プロ野球のスプリングキャンプまであと二週間を切ったということになる。いよいよ球界が動き出すのである。ここのところ佐々岡盆暗政権のせいで灰色のオフを過ごすことを余儀なくされたのだが、今年は監督が新井になったから少しは変わるかと思いきや、やっぱり変わるべきところが変わらないと駄目だということだろう。正直なところ、過去と何が違うかと言われても、答えるべき解がない。

それを吹き飛ばすような景気のいい話もそうそうはあるわけではないが、まあここのところカープ界隈から聞こえてくるのは護摩業ばかりである。まあ私は鰯の頭も信心からくらいにしか思っていないし、やりたいのならどうぞというまでだが、新井までやったとなると、なんだかなあと思うのみだ。何がどう効果的なのかと思うし、やっている寺のトップが腹に一物ある生臭坊主だから、なおのことである。

と、いうわけで、正直なところ盛り上がりもない代わりに不安材料もない。そこまで情報が流通していないという方が正当だ。まあ、それでよかろう。こんな時期のアドバルーンなんて屁の突っ張りにもならぬ。すべては、2月1日である。そこでどれだけのものを出せるかを見せてもらおう。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村
カテゴリー
つれづれ よしなしごと

空を仰いで。

冬至からようやくひと月が経つか経たないかなので、まだまだ夕暮れは早いのだが、それでも夕方は明るくなったし、暗くなっても西の空が少しずつ明るくなってきた。季節はこれから本格的な冬なのであって、来週には大寒波が来るようなのだが、寒い中にも少しずつ春が近づいてきているのかもしれない。

ところで、私も気がついたら知命の歳を過ぎたので、世話になった人の訃報に接してもおかしくないのだが、このたび大学時代に世話になった先生の訃報に接した。しかし、その接し方が些かまずかった。いちおう毎年賀状を書いていて、今年も書いたのだが、返事が来たり来なかったりだったのは別に気にしていなかった。しかし、このたび奥様からの返事をいただき、作秋に旅立たれたことを知ったのである。これは気まずい、というより、とんでもない非礼だ。

もちろん知らなかったことだからやむを得ない面もあるのだが、やはり気が咎めるので、お詫びかたがた一筆認めることとしている。慌てて書いても軽いものとなってしまうので、改めて思い返してそれなりのものを書くつもりでいるが、思い出というのはそれなりに美化されるものというのを差し引いても、やっぱりもう少しお話を聞きたかったなと思う次第なのである。

まあ、大学で世話になった先生は軒並み七十代以上だから、まあこんなこともあるだろう。しかし、やはり訃報というのは聞きたくないものだ。もちろんこのたびは天寿を全うされてのもののようなのが救いなのだが、過去が遠くなったことと残された生が短いであろうことを思い差知らされるのである。自分ではもっと長生きするつもりなのだが。

先生に教わったことのひとつは、学び続けることの大切さだ。まだ私などしょせん50過ぎなのだから、もっともっと学ばなければならない。我が社にも仕事しか趣味のないような人がたくさんいて、こんなのは定年になったらさぞや辛かろうと思うが、私などやりたいことが多すぎて仕事をしている暇がないくらいだ。そして八十過ぎたらどこかの大学に学士入学しようかな。本腰入れて哲学とかやってみたいんだよね。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村