矢野が三軍へ落ちし夜に、「天皇」松田元体制の影を思う。

スポーツ

ここのところ、週刊誌系ウェブ媒体によるカープのエトミデート疑獄への追及が続いている。折しもオールスターブレイクで、追及するにはうってつけのタイミングなのだろう。ただ、各社とも目新しい材料があるわけではなく、小出しにしている感が強い。だから敢えて取り上げるまでもないと思っていたが、ひとつだけ面白い記事があった。

今日配信されたFRIDAY DIGITALの記事である。要するに、なぜ矢野雅哉だけ三軍に回されたのかという内幕だ。同記事によれば、松田元が矢野を直接呼び出し、ゾンビたばこを使ったかどうか問い質したところ、矢野が口を濁したため松田元が激怒し、三軍行きが決まった──らしい。真偽は分からないが、さもありなんという話ではある。

しかし、注目すべきはそこではない。この記事で松田元について「カープでは『天皇』とさえ呼ばれる」と記された点である。むしろ私は、この表現が公に出てきたことの方が重いと感じた。理由はただひとつ──これまで松田元が演じ続け、そして一部のカープファンが垂れ流してきた「人情派の名オーナー」という看板が、ついに崩れ落ちたからだ。

私は数え切れないほど指摘してきたが、そんな看板に騙される方が悪い。松田元は根本的に狡猾で腹黒く、暴力的反社との親和性も強い。応援団を自称する連中の中には、彼の手下とでも言うべき反社風情がいることは事実だ。それを知っているからこそ、私はプロパガンダに乗らず、それを引き剥がすべく書いてきた。ようやくここで引き剥がされたわけだ。些か遅いが、続くよりはましだ。

私が揶揄するように、カープと一部ファンが築いているのは人民共和国的体質であり、神権帝国と評したくなるほどのカルト性だ。すべてが松田家の私腹を肥やすために繋がっていることなど、その典型である。そして信者にとっては松田元との距離の近さでヒエラルキィが決まり、外には暴力的排外性で臨む。そう思うと、揶揄してばかりではいられない。

今回のエトミデート疑獄は、不名誉ではあるがカープという組織の正常化への一歩だとも考えられる。これも何度も言っているが、羽月隆太郎の逮捕で初めて球団が知ったというのは見え透いた嘘だ。少なくとも松田元や鈴木清明が知っていたことは、間接証拠が雄弁に物語る。一度嘘をつけば、嘘を嘘で重ねるしかなくなる。今のカープ体制は、自ら首を絞めて息絶え絶えになっているに等しい。

そういう状況を見て、NomadでありOutcastである我々が延命に手を貸す必要はない。我々の使命は、ここを先途として一気呵成にとどめを刺し、この不健全な体制を絶命させることだ。そして予言しておくが、松田元を信じてきた哀れな信者たちには、ぐうの音も出ないほど叩きのめされる日が来る。所詮彼らは声が大きいだけのMenshevikであり、その先は赤子の手を捻るが如しだ。

もちろん、それはエトミデート疑獄が全面的に暴かれるということだ。連座していた選手がどれほどいるかは分からないが、もし中心選手に少なからずいたとしても厳しい処断で臨むべきだ。羽月を解雇したのだから、それを前例とすべきである。法適用は公平でなければならない。それを曲げた時点で、今度は我々の正統性が失われる。

そう思うと、今というタイミングはあまりにも遅かった。もう少し早ければ、他球団に頭を下げてしかるべき選手をもらい受けるチャンスは多くあった。しかし、それも難しくなった。松田元体制が延命されるということは、そうしたチャンスに手を伸ばさず無為を過ごすことに他ならない。体制延命は、カープの緩やかな自死を意味する。

繰り返すが、松田元体制の打倒なくして赤ヘル軍団の復活はない。本来はそれを自律的に成し遂げるべきだったし、そうならなかったのは無念だ。しかし、敵失に乗じて攻め込むことも大事だ。相手は失策の穴を塞ぐどころか自ら広げているのだから、攻め込むには容易い。さあ、敵は本所松坂町である。

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