かんわきゅうだい。

あまからAvenue

今日は日南キャンプも休日だったのであって、当たり前だが休日返上練習とかルーキーの日南体験とかいうネタくらいしかない。要するに脊髄反射で書けるくらいのものでしかないから、ここでは取り上げるに及ばない。なので、筆を休めてもいいのだが、まあつまらぬネタにお付き合い願いたい。

以前も書いたとおり、この春久しぶりに東京に家族を引き連れて行くこととなった。はっきり言って東京在住時にはいい思い出がないし、どこか行くと言っても正直あんまりないのだが、再訪したいところがないわけではない。それをぼちぼち思い出して、東京めぐりの参考にしたいと考えている。

私が東京に在住していたのは1996年4月から翌年2月までと、2003年4月から2006年3月までである。だからもう最終在住から17年経過するのであって、もう当時の記憶と現状とが一致しないであろうと思われる。特に後者は小田急沿線に住んでいたこともあって、新宿西口はメインの遊び場だった。小田急百貨店本館や新宿メトロ食堂街は毎日のように通ったのだが、今やまとめて過去帳入りである。新宿西口再開発の一環らしいが、なんとも寂しい。

特に新宿メトロ食堂街にあったタカノフルーツパーラーにはお世話になった。お目当てはフルーツポンチで、ここではお手軽価格で食べられたのである。そもそもフルーツポンチという食べ物自体が過去帳入り寸前なのであって、気概のあるフルーツパーラーにしかないのが現状だし、見つけたら見つけたでかなりお値段が張ったりするのである。これまた寂しい。

小田急沿線といえば、やはり下北沢である。昔は雑然とした街でそれがよかったのだが、今はどうだろう、小田急の複々線化に伴う再開発で大幅に変わったと聞いているのだが。そのひとつ手前の東北沢には、遅くまで開いていた小体なビストロと、いかにも寿司屋の原風景のようなバラック仕立ての寿司屋があったのだが、もうないかな。

もうひとつ忘れがたいのは経堂である。以前も紹介した寿司の名店「寿矢」があるのだが、ここにはお好み焼きの名店「八昌」の支店がある。かつて独身時代によく通った楠木町の「ロペズ」の大将の紹介で行ってみたのだが、味はまさに広島そのものだ。数少ない、東京での味の思い出である。

ところで、東京といえばなんといっても銀座だが、さして金もない私にとっての銀座といえば山野楽器の本店とパンの木村家である。本当に何かとよく通った。CDを漁るのとパンを買うのとがセットだったような気がする。こちらは両方とも過去帳入りはなさそうなので安心している。時間があれば再訪したいところだ。

いや、今の私にとって銀座といえばもうひとつ訪れたいところがある。それは「銀座もとじ 男の着物」。数少ない男の着物専門店である。本当なら是非和装で行ってみたいところだけどね。その後銀座を散歩して、まさにホンモノのコーヒーを飲ませる名店「カフェ・ド・ランブル」にも行ってみたい。

やっぱり、東京というのは遊びに行くところであって、住むとかましてや仕事をするところではないのかもしれぬ。そう割り切れば、きっとそんなに悪い街ではないんだろうな。

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