今日、昨年限りでカープを戦力外になった田中広輔が現役を引退する旨発表された。私からすればあまりにも当然すぎてニュースにもならないといっていいかもしれない。厳しいようだが、標題の言葉しか浮かばないのである。私にとっては。
昨年度ファームで残した成績は、一軍で名をなすためには鼻くそみたいな物に過ぎなかった。それを理解できなかったファンの、なんと多かったことよ。どのチームも、二軍の門番なんか欲していないのであるから。ファームのみ参加球団からも声がかからなかったということがそれを裏付けている。ましてや、カープになんか必要でなかったのである。
なら松山竜平はどうなんだと言われそうだが、実は彼もまたその運命にあったのである。ただ、彼は卓越する打撃技術を持っているから、次代への指南役の役割が認められただけであるのだ。田中広輔は、残念ながら今や誇るべき技術を持っていない。だからどこからも拾われなかったのだ。そんな簡単なことを、カープファンは何故理解できなかったのだろうか。
もっと厳しいことを言うと、田中広輔、引退が5年遅かった。申し訳ないが、3連覇最終年の2018年から走攻守とも衰えが顕著になっていたのは事実である。小園海斗獲得で、その存在意義は風前の灯火だった。その段階で他球団の六を食ませてやり、今頃指導者として迎え入れてやればよかったと思う。指導者としての適性は分からないが。
しかし、カープのやったことはその真逆だ。タナキクマルの中で一番チームに貢献した丸を冷遇してFA流出させた一方、田中を不必要に処遇した。そして小園がルーキーイヤーのオープン戦から田中広輔を凌ぐ結果を見せた時点で、小園を二軍に塩漬けにしたのである。他球団ならあり得ないことだが、それがハジメ神権帝国のなせる技である。田中広輔を処遇した年月は、そのままカープの転落の詩集と繋がる。
それを田中広輔は理解できていなかったからこそ、カープと田中広輔の今がある。私は何度もハジメによるカープの弱体化について指弾したが、田中広輔もまた共犯である。2019年から昨年までの田中広輔の7年間を見て、誰が必死に野球をやろうと思うものか。ハジメのお気に入りになってぼちぼちやれば処遇してもらえることを証明したのが田中広輔である。そしてその後を追ったのが野間とか矢野とかその他諸々ではないか。
田中広輔がこの後どう身を振るかは分からない。なんでも拠点は広島におくといっているらしいが、何をするつもりなのだろう。評論家とか解説なんて本数契約でまともに食えないことは安部友裕や中田廉が証明している。最初は物珍しさで使ってもらえるかもしれないが、今の田中広輔の立ち位置からでは何を言っても説得力がないだろう。天谷宗一郎あたりよりはましかもしれないが。
ずいぶんと嫌事ばかり言ったようだが、事実だから仕方がない。結果が出せなかったことが罪なのではない。結果が出せない体だったにもかかわらず主力然として振る舞ったことが罪なのである。力が落ちるまでの実績については何のケチの付けようもない。引き際を誤ったこと、いやそれを半ば故意的に誤ったことを指摘したいのである。
だから、田中広輔の現状は、まさにDas ist die Realität. としかいえないのだ。私が昨年末述べたとおり、昨年田中広輔が残した成績ではお話にならないのである。というより、ハジメに処遇してもらえなかった時点で田中広輔は思い知らねばならなかったのである、自らの商品価値を見誤ったことで、この悲喜劇は確定していたのだから。
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